2007/08/18〜19 石川県白山市:白山国立公園:御前峰
byまっさん
今年3回目の白山御前峰〜☆高校山岳部時代に初めて白山に登ってから自分は山行のトリコになりました♪白山はいつ登っても何度登っても魅力満載!
今回は山行仲間のうち、女性3人が白山初体験ってことで、自分らと同じ魅力を味わってもらおうと企画☆週末の天気予報が微妙だったけどまさかこんなにパーフェクトでナイスな山行になるとは!
>>前回の白山御前峰→
8月18日(土)天候:
メンバー:天谷・笹本・北岡・山腰・野村・増田
【※別当出合から室堂まで】
別当出合(10:28)→中飯場(11:04)=(11:13)→別当覗(11:51)=(12:02)→
→甚ノ助避難小屋(12:39)=(13:31)→南龍分岐(13:52)→黒ボコ岩(14:41)=(15:08)→
→室堂(15:36)
登り時間:5時間8分 (甚ノ助小屋で食事休憩、各地点で小休憩を多く含む)
【※室堂から御前峰頂上まで】
室堂(16:14)→青岩(16:23)→高天ヶ原(16:30)→御前峰頂上(16:44)
登り時間:30分
感想&活動報告♪
車2台で各々メンバーを拾って合流して朝8時に福井市内を出発☆車内では白山初体験と山小屋宿泊初体験となるメンバーの不安と期待との好奇心で会話が興奮に溢れてる♪何も知らなかった昔の自分を思い出しちゃいますねぇ〜!市ノ瀬に到着して身支度☆今回自分と天谷隊長はボッカ隊。自分が準備した水分とお酒だけでも15s近く…2つの鍋や道具材料1式やったから巨大ザックはたぶん30s近くだろうか…。ザックに入りきれない分の夕方宴会鍋材料は若くて力のある3人に分担をお願い。隊長もいつもより大きいザックに北岡さんのザックまるごと取り付けての出発。10時ジャスト出発のバスに乗車。周囲は晴れているが、別当出合に近づくにつれ山を見上げると雲とガスで見えない。天候が不安な中、別当出合を1列になって出発です♪
久々の団体登山なもんでいつもと違った雰囲気♪白山ベテランの笹本さんに先頭をお願いして昼食予定の甚ノ助ヒュッテまでのペースを引っ張って歩く。重いザックがいつも以上にギシギシ唸ってかなり辛いが中飯場までを後方から頑張って付いていく。がっやはり…中飯場の休憩後から先はそのペースにもう全く付いていけない。四日前の冠山ボッカ訓練は虚しく撃沈…泣☆目の前を歩く天谷隊長もご苦労の様子!
別当覗で休憩中の仲間に追い付く!昼食予定の甚ノ助小屋まではあともうひと息♪少しでも軽くしようと缶ビールをもうここで空けちゃったョ♪これでザックは500g減量したはずだが全く軽さを感じさせてくれない…。新しく整備された迂回路あたりからガスも出てくる。いつもなら隣の別山が見えるポイントも真っ白。甚ノ助小屋で昼食休憩☆ザックを降ろすと身体が浮いたように軽い♪身体中の骨の関節がカクカク鳴いているのが聞こえる!コレからの登りに備え馬力と粘りをつけようととろろ蕎麦とお稲荷寿司をがっついて食べる。約1時間の大休憩〜で今度は缶ビール2本も空けちゃった。
南龍分岐も通過〜♪燃料補給しパワーつけてもやっぱりペースが全く上がらない自分…フラフラ状態。いったい先頭とどんなけ離されてしまったのだろうか…?途中、降りてきた女性に「アスリート倶楽部さんですよね?」と嬉しい呼びかけぇ〜♪このホームページをよく見てくれてるようで、なんと
4月下旬の経ヶ岳で到着前に天谷隊長へ声を掛けてくれた女性との再会でしたぁ♪こういうのってホント嬉しいです☆ただ自分バテバテで余裕もなかったもので愛想良くできなくってスイマセンでした。
周囲の景色でも眺められれば気分も和らぐものの、ガス覆われてる中をとぼとぼと先を進む。黒ボコ岩までの十二曲がりもホントしんどかった…。が、有り難いことにこの当たりから青空も見えてきた。先に黒ボコ岩で休憩している仲間達が「白山の頂上が見えますよ〜」とエールをもらう♪自分も早く登って景色が見たい、が、気持ちは前に進んでいるんだけど身体が言うことをきいてくれない。息もゼーゼーハーハー。
黒ボコ岩の広場でやっとこさ重いザックを降ろして自分も休憩♪岩の上に上がれば本日1番の白山絶景だぁ〜☆下は真っ白なガス、まるで孫悟空の筋斗雲に乗ってるようで、雲の上は青空で気持ちイイ!ここから室堂まではもう間近!いつもなら通過点でも今回はホントこの距離長く感じたよ♪あと最後の五葉坂をクリアすれば、そこまで行けばこの重い巨大ザックから解放されると思えば、パワーも漲る?ってか?
雄大な白山を見て楽しみながら弥陀ヶ原の木道を歩くのは気分最高♪五葉坂を踏ん張って登ってやっと室堂センターに到着!チェックインを済ませ素泊まり小屋である白山荘に入りクールダウン!もうヘトヘト…。もう、もう1歩も登らないぞぉ〜!宴会して飯食って酒飲んで寝るぞ〜☆だがそんなことは無視…今からみんな頂上まで行くってことでやっぱり自分も頂上まで行っちゃうんだよね♪身軽になりゃ楽々〜☆
頂上〜♪別山は見えないが雲海が凄い絶景!これまで過酷で辛かったけどやっぱこの達成感は何とも言えないネェ〜♪みんな満足!陽もだいぶん傾き、日没まで眺めていたいけど夕食宴の準備があるので山頂から駆け下りる♪今日は天気もイイから宴は外で〜!夕陽で真っ赤に染まる白山を目の前にして室堂前で宴の開始〜☆
たまんないねぇ〜♪楽しい宴での会話も白山の景色もン☆日没になって宴が終わってもヘッドランプとランタンでみんな会話が止まらないデスぅ♪美しい夕陽が沈んだ後には星空だょ〜!こりゃ明日は最高な御来光の予感です♪宴も撤収し、就寝の準備でいったん小屋に戻り、20時半の消灯時間が超えてからも外で美しい満天の星空にウットリしてましたぁ♪月も沈んだ時の天の川の輝きは言葉で表現ができません!ワインや焼酎がすすむぅ〜♪------ほろ酔い就寝。
朝4時前…隊長からのモーニングコールで飛び起きる。準備が出来た者からライトを灯し各々山頂に出発開始!自分も準備しといたサブザックだけを担いで登りの列に割り込む。混雑は予想していたが、いったい室堂にはどんなけの人が宿泊していたのだろうか?列が止まればガンガン追い抜いて登る。前日山頂で打ち合わせしていた場所に着くとすでに隊長がスタンバイしていた♪1番遅く出発したはずだが、途中で追い抜いてしまったのだろう。その後メンバーも皆到着!みんなで日の出を待つ…。
この御来光のために担いで持ってきた缶ビールや缶チューハイをメンバーに配る。だんだん周りも明るくなる。アルプス稜線が真っ赤に燃えてるよう♪5時13分頃に槍ヶ岳の少し右手から御来光〜☆山頂でこの瞬間を待ちわびていた大勢の登山客からも一声に「おぉぉ〜!」と大きな感銘の声と拍手喝采♪やっぱ何度見てもスゴイね〜!周りの万歳三唱も聞こえてきたので自分達も交じって「バンザーイ」そして手に持った缶ビールを開け、これまでの苦労や感動などを共感してきた仲間とで乾杯〜☆御来光と雲海を見ながら朝からビール!う〜ん最高にたまんないっすぅ♪気分もナイス!
陽もだいぶん上がれば、あんなに密集し大繁盛していた山頂も通常のテッペンの簡素な雰囲気〜♪しかし下を見れば室堂までもどる下山者で大行列になっている。山頂散策なども楽しんだ後はお池巡りコースをチョイスしてみんなで下山♪いつもならこの時期でもドカンと大きい雪渓も所々に残っているのだが、今回は真夏日続きだったからか地球温暖化の影響なのか?今年の降雪が少なかったからなのか、今にでももう無くなって消えてしまいそうな小さな万年雪があるだけ…。でも久々の雪の対面が懐かしく感じた。大好きな高山植物も終わりかけだが健在し嬉しく思う☆
室堂前の広場は再び大賑わい!なので遠慮して小屋の中で朝食を摂る。下山準備もした後、室堂前でマメな天谷隊長が女性メンバーのために用意した初登頂記念フリップを囲んで記念撮影〜♪山容が美しい別山をバックにした写真も撮りたかったのですが、既に別山は立ちこもったガスで全く見えなくなってしまっていた…。下山ルートはエコーライン経由…木道の水平道はしばらく快適にも歩けたのでしたが、下りが始まった地点から大渋滞…。銀座は登りでよく体験するが、下りでは初めてかも…。登りではガンガン追い越せるのですが、やはり下りの銀座は危険や迷惑も伴ってしまうので渋滞についてゆっくり降りるしかない…。子供だけで何百人いるのだろ?子供会なのかボーイスカウトなのか…こんな渋滞に捕まってしまうと逆にこちらが疲れてしまう。その団体はエコー分岐で休憩をするようなのでスルーして南龍分岐まで行って休憩〜!しかし、休憩もし始めしばらくもしない間に子供達が降りてくる姿が見える…こっちは今、缶ビールをプシュっとした瞬間だったのに…!缶ビールを片手に持ちザックを担いでこの先の甚ノ助小屋まで避難開始!焦り急いで降りる降りる♪気を取り直して小屋前でちゃんとした休憩。ほやったけどあのチビッコ集団やらがトラウマになって気にもなってるみたいやから休憩手短にして下山開始だよ…。またビール片手に!
中飯場も越え…もうじき別当出合の吊り橋も見えてくるだろうと思うポイントで…下りの勢いが止まる…。見ると道を塞ぐように女性が横たわっている…何でやろ?先頭を行く天谷隊長が彼女に何か事情を聞いてる様子…。いつもと違う空気を感じる。
隊長から「まっさんレスキューだ!」の合図。近寄ると骨折したのか内出血で腫れ上がる足が負傷で歩けない状態…。遭難者だ!隊長からの状況判断を聞き、隊長のザックを手に持ち別当出合までとりあえず走り降りる。天谷隊長も遭難者のザックを担いできた。別当出合の管理事務所で事情説明するが、「救急車など呼ぶならご自分で」…担架もないみない…!あの事務所の一切無関心な態度に頭にくるけど、「分かりました自分達で救助します」。自分の巨大ザック中身を全て取り出して、空っぽにしたザックを持って救助に再び登り向かう。昔訓練したザックを利用しての背負い法での救助しか思い浮かばない!(今はストックや杖もプラスした救助法もある)今思えばいろんな担ぎ手段があるのですが勉強不足だったのにほんと反省してます…。
吊り橋までは自分が担いで降りる。「私70s近くもあるのでスミマセン…」泣きそうになってる彼女を背負って別当出合まで行きたかったがもう自分限界…バトンタッチして吊り橋からは隊長が担ぐ!途中あの管理事務所の無責任で役立たずのオジサンが今の救出状況を察してか駆け寄ってくるが「邪魔だぁ!どけぇ!」と追い払うしかない♪とりあえず別当出合まで運んで救出無事終了〜♪救出のため取り出したザックの物を再びバッキングし直してメンバーが待ってるバスに乗車し、市ノ瀬に戻る♪
今回いろんな出来事があり、時間が遅れバス到着した市ノ瀬ではもうメンバー全員腹ぺこ状態…。でもさすが、天谷隊長〜♪この状況を想定していたかのように、冷や麦を大量に車内に装備していたョ♪湯がいて冷やし腹ぺこメンバーは冷や麦をがっつく!これが美味いの何の〜て♪1袋全て完食〜!生き返る冷や麦の後は、予定通り「白山天望の湯」でまったり♪露天風呂から久々に微かに見える白山頂上が、今回自分達への最後のご褒美に感じましたぁ〜♪今回の山行、終われば何でもかんでもでパーフェクトだったろうし辛かったけど全てにおいて満足いっぱいだにぁ〜☆