自然の驚異?
WILDカナブンの色彩変化




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NEW 2024/7/7


超、超久しぶりの画像追加♪

ここ10年くらいは、
ブルーカナブンパープルカナブンを見つけても採集せずに観察だけしてましたが、今シーズン一発目ということで、なんとなく持ち帰りました。

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 ブルーカナブン(腹側に若干のパープル

 ほんのりパープル





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 クワカブ好きの人間でも、あまり興味を持たないことが多いカナブン。
 しかし、そんなカナブンにもパプキンのようなブルーやパープルの個体が存在するという事実をご存知ですか?
 もちろん、その絶対数は極めて少なく、そういった個体が生息する地域も限られるようですが、たまたま僕の住む地域ではごく稀に見かけることができます。
 その美しさを画像で堪能ください。



カナブン色・彩


★色彩変化個体の出現率


★カナブンじゃないカナブン達


★カナブンの♂♀







カナブン色・彩

スーパーブルータイプ
 どうです?この見事なまでのブルー個体。 
 ここまでのブルー個体は、僕の住む地域でもめったに獲れません。


 ちなみに、アオカナブンとは蛍光グリーンのカナブンのことです。(ややこしいですね。)


2004/7 樹液採集




ブルーグリーン・ブラック・ノーマルタイプ
 上がブルーグリーン個体、左がクロカナブン、右が普通のカナブン
 ちなみに、クロカナブンも普通のカナブンとは違う種です。



2004/7 樹液採集 



 ブルーグリーンタイプ 
 他の地域でも時々採集されているタイプで上羽も腹側もブルーとグリーンが見られるタイプ。 一般的に出回っているブルー個体とは、実際にはこのように若干ダークグリーンが入っていることが多いですね。
(これもそこらにたくさんいるアオカナブンとは違いますよ。)

2004/7 樹液採集



スーパーレッド ホログラム
 撮影技術が無くて普通のカラーに見えますが、この個体の実物の美しさは半端じゃないです。
 どっから見ても真っ赤っかのイタリアンレッド!
 2005/7 樹液採集
 この画像はあまりにも実物のカラーとかけはなれているので、もっと実物に近い色を出せるよう次回撮影で頑張ります!



 パープルタイプ 
 超・超激レア!パープル個体!!
 どうですかこの見事なパープルの入りかたは!!!(でも、実物はもっと見事なパープルです。)
 私も自分の採集個体以外では生体どころか、標本も見たこと無いです。
 この腹側にパープルが入る個体は、当地域以外では見られない独特の色彩変化だそうです。

 2004/7 樹液採集




激レアカラーが色とりどりで勢ぞろい、みんな揃ってカナブンジャー!



 パープルタイプ


 2005/7/14 見事なまでの完全パープル!

 上羽は青紫、腹側は赤紫の激・激・激レア〜 








色彩変化個体の出現率

 カナブンの採集できない地域の方は、色彩変化個体がどの程度の割合で採集できるのか、わからないかと思います。
 そこで私の住む地域(北陸)での採集割合をお教えします。
※但し、地域によって色彩変化個体の出現率はかなり違うようなので、あくまで参考程度に。
ノーマル(メタリックブラウン系) ☆☆☆☆☆
 標準的なカナブンで、樹液さえ出ていれば必ず採集できます。
ワインレッド ★☆☆☆☆
 深い赤っぽい色をした個体で輝き方は若干鈍いです。20〜30頭に1頭程度の割合で見かけますが、決して珍しいというわけではなく、色彩変化個体と言うよりは…。
ブルー(ブルー系・ディープグリーン系・ブルーグリーン系) ★★★☆☆
 ブルー系はいずれも色が深く、ノーマルカラーの中にいるとひときわその美しさが際立ちます。
 個体ごとに微妙に色や輝き方が違うため、一般的にはディープグリーン系も含めてブルー個体として扱われていることが多いです。
 通常ブルー系は腹側もブルー系なのですが、私の住む地域で採集されるブルー系の中には腹側がパープルが入るものも見られます。
 ブルー系は収集家にも人気が高く、オークションでも高値で取引されています。
 2〜3回入山して、1頭採集できればいいほうです。(それでも他の地域よりは出現率は高い方かと。)

ディープグリーン系&ディープブルー系
スーパーレッド ★★★☆☆
 この美しさは実物を見ていただくしかないかと。
 ワインレッドとは全くの別物で鮮やかに真っ赤に輝きます。色を言葉で表現するなら、「フェラーリのイタリアンレッドをメタリックにした感じ。」ってところでしょうか。もし、美しさだけを競うなら、これが一番でしょう。
 ただ、オークションではワインレッドやワインよりちょっとだけ赤の強い個体をレッドやスーパーレッドと称して出品しているケースも多々あります(まっ、本物のスーパーレッドを見たことが無いんでしょうが…ってか、僕も自分勝手に色を表現して命名してますが(汗))。
 また、その色が画像では上手く伝わらないためか、非常に美しく珍しい割にはブルー個体ほどの高値がつかないのが現状のようです。
  2〜3回入山して、1頭採集できればいいほうです。(ただ、レッド系は私の住む地域が少ないのかもって気もしますが。)
パープル ★★★★★
 奇跡ですよね〜、自然の驚異ですよね〜、どうしたらこんな色になるんでしょうか。きっとスーパーブルー個体とスーパーレッド個体が種親なんでしょうね。(勝手な想像ですが…)
 極めて珍しく、私の住む地域でも、ひと夏に20日〜30日入山して、運が良ければ1頭採集できるかどうかの確率です。
 特に腹側にパープルが入る個体は、当地域以外では見られない独特の色彩変化だそうでコレクターの方に言わせると、「腹側まで見事なパープル系個体が採集できること自体が奇跡」らしいです。
 当然、市場にはまず出回りませんし、標本を目にすることも至難かと。

   2006/7/15 樹液採集
★パープルカナブンの悲哀

 パープルのカナブンをお譲りした方からよく耳にするのが、「上羽の美しさもさることながら、腹側のパープルがここまで見事で美しいと思わなかった!」という言葉。
 そうなんです、パープルカナブンの真骨頂は、この腹側の美しさにあるんです。ブルーパープルの上羽に対して腹側は足まで完全なパープル。収集家の中には腹側を上にして標本を展示している人がいるほど。
 ただ…この腹側の美しさがどうしても画像で表現できない(涙)…まっ、私の撮影技術の無さが原因なんですけど(汗)
その他 (ツートンカラー)
 私の住む地域独特なのかどうなのかしりませんが、前胸部と上羽でカラーの違ういわゆるツートンカラーの個体が稀に採集できます。
 収集家の中には、「ツートンカラーが採集できたらすぐに知らせて欲しい。」という方もおりますので珍しいのでしょう。一般的には前胸部がディープグリーンで上羽がディープブルーってのがツートンカラーの標準的?なパターンです。
 ちなみに、下記画像は前胸部がディープグリーンで上羽がブルーパープル、しかも腹側はパープルっていう、極めて変わった個体です。
2005/7 樹液採集








カナブンじゃないカナブン達

番外編 アオカナブン 
 カナブンとは別の種で、アオカナブンというのがおります。
 アオカナブンという名前ですが体色はブルーではありません。鮮やかな蛍光グリーンで大変美しいのですが、どこの地域にもたくさん生息しており決して珍しい種ではありません。
 しかし、このアオカナブンをカナブンの色彩変化個体としてオークション等に出品しているケースが稀にみられます。多分、出品者も違いがわかってないだけで悪意は無いと思いますし、美しい種ですので、アオカナブンとして購入するのは何の問題も無いのです。
 ただ、珍しい個体と勘違いし高値で購入することのないよう気をつけてください。

   
★アオカナブンのカラートリックにご注意

 上のアオカナブンは実は同一カナブン。蛍光グリーンのアオカナブンは、写真の撮り方でいくらでもグリーンを強く撮ることができます。
 本来なら希少なディープグリーンの色彩変化カナブンがいまいち評価されないのも、どこにでもいるアオカナブンと希少なディープグリーン個体との判別ができない人がオークションに出品したりするためかと。




カナブンとアオカナブンの見分け方

 アオカナブンはカナブンよりスリムな体型です。とはいえ、カナブンとアオカナブンを上側から見て完璧に判別できる方はあまりいないと思います。
 一番確実な方法は、腹側を見て両後足の根元に隙間があるのがカナブン、根元に隙間が無いのがアオカナブンです。(簡単でしょ?)

番外編 クロカナブン
 その名のとおり黒いカナブンで、どこにでもいるカナブンやアオカナブンに比べ絶対数は少ないです。
 また、カナブンやアオカナブンに比べてひとまわり大きく、力もかなり強いです。実際、個体によっては指等につかまるとカブト並みに離れなかったりして痛いので僕は結構苦手です(汗)
 カナブンの発生時期が初夏〜盛夏なのに対して、クロカナブンの発生時期は盛夏〜晩夏。採集数が少ないのは、この発生時期の差も関係しているのかもしれませんね。








カナブンの♂♀

カナブンの雌雄の判別方法
 クワガタやカブトと違い、カナブンの雌雄は一目では判断しかねるものです。そこで、もっとも簡単な判別方法をお教えいたします。
 カナブンを裏返しにして、腹に縦のスジのようなヘコみがあれば♂、腹にヘコみがなく膨らんでいれば♀です。
 1頭のカナブンだけを見ていてもピンとこないでしょうが、数頭のカナブンのお腹を比べるとよくわかりますので興味のある方は試してみてください。
 その他、私見ですが、パッと見て痩せているのが♂、太っているのが♀です。(これはあんまりアテにしないでくださいね。)








カナブン裏話

実は毛深い





 カナブンってツルツルしているイメージだけど、どアップで見ると実はヒゲ親父なんですよ。




 2007/8 樹液採集 パープル系








 オークション

  数年前までは色彩変化カナブンを出品する人って僕を含めてほんの数人しかいなかったのに、最近は増えましたね。 ただ、カナブンとアオカナブンの判別のできない人や雌雄判別ができない出品者も増えてますが。
 その他、「このHPを参考にしたのかな?」と思われる記述や表現もあったりして、それはそれでちょっと嬉しいかも。
  そういえば過去に画像をオークションで無断転用されたことがあったけど、さすがにそれはご勘弁!



2017/8/21追記
 ビッダーズの昆虫生体撤退に伴い長い間出品を控えていたけど、ふと気まぐれでブルー個体をヤフオクに出品してみたところ………
 落札者無しでした(汗)
 ここ数年、昆虫生体のオークションサイトを見ることも全く無かったけど、知らないうちに出品する方も増えて、色彩変化個体もかなり出回っているんですね!
 そういえば、昔はホームページを見て質問のメールをしてこられる方もたくさんいらっしゃいましたが、最近はそういうメールもめっきり少なくなりました。
 でも、カナブンの知識や美しさを理解する人が増えているってことだと思うので、それはそれで良かった、良かった♪
 その前に、手元のブルーペアは週末に山に放ってこよっと♪


最後に…
 カナブンについて好き勝手なことを書いておりますが、私はカナブンの専門家ではありません(懇意にしていただいている収集家の方からアドバイスはいただいておりますが。)
 また、野外採集専門のため、カナブンのブリードをしたこともありません(但し、外国産ブンブンは以前ブリードしてました。)。
 したがって昆虫学者なんかからすると、「その記述は違うよ。」って部分がもしかしたらあるかもしれませんが、その辺は笑って許してくださいね。


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 画像集 



 2012/7 樹液採集

 収集家の依頼で数年ぶりに入山しました。
 せっかくなので、久しぶりに画像を追加します。

 ディープブルーグリーン系




 ライトグリーン系                                                            



 ノーマル





 2017 樹液採集


  
 背側ブルーグリーン 腹側グリーンパープル





 2017/8/19 


  

 ブルー系♂♀ペア  前方から見るとグリーンも少し入りますが、真上からだとダークブルーパープルって感じですね♪
   





 2017/8/27 パープル♂ 
 
 いい加減な撮影の画像でごめんなさい(汗)


  
 屋外自然光(スマホカメラ使用)

 屋内自然光(スマホカメラ使用)





2017/9/2 
 
 山上湖で釣りをしていて季節外れの70ミリupのミヤマをキャッチ♪
 で、ジオラマっぽくしてみた(^ o ^)/