「山桐」19号発刊 (A5版 226頁) 次号を最終号に、多くの投稿を期待
今年の夏は2年越しのコロナ禍と猛暑により、閉塞感と焦燥感に駆られる毎日でした。私が携わつてきた地域の歴史や文化のボランティア活動も殆ど休止状態で、否応なく読書に埋没することとなり至福の余慶に預かりました。皆さんもこの機会にいろいろな本にチャレンジし、読書の楽しさや効用を再認識して頂ければと願っています。この気息い風潮のせいか、何時になく本誌への原稿が遅れ気味でヒヤヒヤしましたが、無事第19号を発行することができました。皆様のご支援、ご協力に深く感謝申し上げます。
こうした日常活動の制限は本誌の作品にも影響し、地域の歴史や、病気、健康などの作品が多く、明日を論じるような元気な作品が少なく、一抹の寂しさを覚えました。
さて、映像やネット文化全盛の現在、活字文化の復興に少しでも役に立ちたいとスタートした本誌ですが、その成果も覚つかないままに来年は第20号を数えます。10年一昔の当世でふた昔となり、執筆者も多くが後期高齢者になりました。本誌の母体である丸岡五徳会も来年は創立50周年の節目を迎えます。これらの状況を勘案し、本誌は次号で終了したいと考えています。
来年の最終号では、誰もが参加できる 「庶民の縫合文芸誌」 を目指した本誌の趣旨にふさわしく、大勢の皆さんからたくさんの作品を頂いて、有終の美を飾ることが出来ますように、切にお願いし期待したいと思います。 文芸委員長 大 霜 徹 夫
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