さらに谷奥へ   第5日目

 6時30分起床、外気温−2度。
 今日はこの谷の一番奥にあるランシサカルカと言う放牧場まで日帰りハイキングだ。

 途中には何もないので食料などを準備し、8時出発。


 【出発直後キャンジンゴンパ方面を振り返る】

ゴンパを振り返る 
 風はないが昨日までと違って空には曇がかかっている。 川沿いの道を行く。思ったより道幅も広く、一本道だし迷うことなく快適に歩ける。
 
 凍りついたクリークを所々渡り、周りの山々の姿を堪能しながら進む。
 放し飼いのヤクは見かけるが、人の姿はまったくない。

 
   



【途中のヌバマタンのながめ】

ヌバマタン 途中の放牧場で一休みし、最後に立ちはだかる大きなモレーン(氷河堆積物)を目指して踏み跡を頼りに湿地帯を横断。
 が、しかし見事にルートをそれてしまい時間をロスする。(踏み跡より右にモレーンの右端を目指すこと。よく見ると橋が見えるはずだ。)

 なんとか、ルートを見つけ急坂を喘ぎながら登るが、またしても4,000mを過ぎてしばらくすると頭がガンガン痛みだし、目的地目前にしてギブアップ。

 休んでいると白人カップルのトレッカーがガイド達と降りて来るのに出くわす。
 眺めのいい地点まで引き返し、昼食をとる。
 最後までたどり着けなかったが気分は充分満たされる。
 

【越えられなかったモレーンとペンタンカルポリ6.830m(中央)】

ペンタンカルポリ

 帰路はただ黙々と来た道を引き返すだけ。
 雲が多くなり、やや寒くなる。

 途中で同宿のドクター、長谷川さんに追いつかれた。
 彼はランシサカルカまで無事到達したとのこと。さすがだ。

 長谷川さんのペースに引っ張られ帰路を急いだが、宿近くで薄暗くなり何とか4時半頃帰着する。

 今日の行動は計8時間半さすがにちょっと疲れた。
 

 宿に帰ってみると、北海道からの日本人グループも来ていて、一段とにぎやかとなる。
 夕食の後、隣に座った見るからに精悍なシェルパにネパールのラム酒をごちそうになる。

 彼がガイドするグループはこれからゴサイクンドに登り、ヘランブーを通ってカトマンズまで歩いて戻るとのこと。 一緒にこないかと誘われたが、行きたいのはやまやまだが時間も体力もなく、残念だがお断りする。 

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