陽   願   寺  福井県武生市本町3−10 電話(0778)22−0981
 出雲山・陽願寺は越前の府中・武生市本町にある。古くは「府中御堂」とか「御堂陽願寺」といわれた。「越前明蹟考」には、「御坊」の名で出ている。本願寺派の旧別格寺で、天正年間には現在の福井別院の前身が本願寺第11顕如上人によって開創されるまで、南越地区・本願寺派寺院の触頭をつとめた。
 蓮如上人が明応8年3月25日、85歳で示寂されると、同年4月8日、実如上人は先師蓮如上人の御遺骨と共に御遺言を特使をもって、山科本願寺から善鎮(陽願寺の開基)に伝えられた。当山の寺宝である蓮如上人の御遺骨」と実如上人の「御骨の御書」がそれである。これは、開基の善鎮が蓮如上人から父子の情で接しられたことの証である。
 左の写真:蓮如上人の銅像