グラントシロカブト
体長:40〜80o
分布地:アメリカ アリゾナ州

 前々からシロカブトは興味があったが、外国産カブトと言えば図体はデカいわ、温度管理しなきゃならないわ…ってのが相場だが、こいつは日本の常温でも耐えるらしい。しかも、多頭飼育も可能らしい。さらに、後食前の交尾・繁殖も可能とか(えっ〜、本当か?)
 そうとわかれば飼育するしかない!



飼育方法・産卵方法

 常温飼育できるなら、基本的に国産カブトと同じでいいのでは?(ちょっと安易過ぎ?)



グラントシロカブト飼育記


2004/9  ありがとうございます

 親切な方から、3令中後期(昨年12月孵化)の幼虫8頭を安価でお譲りいただいた。
 春までには成虫の姿を拝めそう♪


2004/10/21  羽化ズレ対策?

 5頭を室内常温、3頭を温室へ。積算温度の関係で幼虫期間に差は出るのかな?


2004/12/1  常温飼育組

 シロカブト系は暑さ寒さにめっぽう強いということで、5頭を大プラケ多頭飼育の室内常温でいってみることにしたが…。
 しかし、室内常温ったって、真冬の気温は平気で5℃くらいまで下がる…大丈夫か?(汗)
 結果、普通に生きてるようだ。やっぱり強い!


2005/4/1  超お手軽♪ 温室組

 カブトは手がかからないというか…することもない。
 で、久しぶりに温室内の中プラケを覗いてみると、既に羽化した♂が這い出ている。いつ蛹化したの??いつ羽化してたの??う〜ん、手がかからないにもほどがある。国産カブト並み♪

2005/4/1  
常温飼育組
 かなり黄色くなってきたので特大プラケに移動。でも多分、特大プラケに移動しなくても大プラケで5頭は余裕で羽化までいけそう。
 さあ、あとは這い出してくるまで、ほったらかしにしておくだけ。


2005/5/5  温室組 後食開始

 中プラケの多頭飼育ながら、3頭とも無事に羽化(♂、♂、♀)、サイズもまあまあグッド。中プラケで3頭は余裕でした。
 後食もしているので3週間ほどしたらペアリングさせよう♪


2005/5/5  常温飼育組 意外にも

 積算温度を考えても羽化は夏頃と予想していたが…2頭が蛹室を作った。
 こいつはら多頭飼育すると一斉に蛹化するようなので、きっと残りも近々蛹化するだろう、早っ!!


2005/5/18  温室組 合体

 かなり窮屈だとは思うが、中プラケでいってみよう!!



2005/5/27  常温飼育組 蛹になりました

 ひさびさに底を覗いたら5頭全て既に蛹になっていた♪
 本当に温度管理もえさ交換も何にもしないのに、知らないうちに勝手に大きくなって勝手に蛹になった感じ。きっとまた知らないうちに羽化してるんだろうなぁ。



2005/6/3 温室組 採卵

 「グラントはセットするとすぐに底面に卵が見える。」と聞いていたが、全く卵が見えず。やっぱ中プラケでは小さすぎるのかな?
 「卵2、3個あればいいなぁ。」程度の気持ちでセットを暴くと……はっ、はっ、はっ、爆産です。30個以上は産んでます。
 結論としてグラントは中プラケで何でもできる!! さあ、ここから孵化までが長いらしいぞ。



2005/7/13 温室組 衝撃画像!?

 産卵セットの掃除の合間にグラシロの♀をサビイロのケースに入れておいたら…あ、ありえねぇ〜!!!
 一体どんだけ大きさ違うねん!、何じっとヤラれてんねん!
 もうこの♀はブリードには使えないですね…で、でも、も、もしかしたら新種のカブトが生まれるかも???


2005/7/31  常温飼育組 這い出してきました♪

 すっかり常温飼育組のことを忘れてました(汗)
 で、ひさびさにケースを覗いたら、当然ながら全て羽化してました。
 温室組と比べると3〜4ヶ月遅れってとこですね。




2005/8/10  常温飼育組 さよなら〜

 常温飼育組の新成虫5頭のうち、元気のいい2♂2♀はオークションに出品し、イマイチ元気の無い1♀のみを手元に残した。
 ♂を購入して血の入れ替えでもしようかな。


2005/8/18 常温飼育組 突然死

 5頭のうち、唯一手元に残しておいた新成虫♀が突然★に。元々この1♀だけは元気が無かったが、全くの原因不明…かなりヘコんだ。
 これで一応常温飼育組温室組ともに完結。
 次回からは新シリーズ
に続く〜


Part 2


〜第二部〜


2005/9/2  孵化しねぇぞ

 最初の採卵(5/27)から3ヶ月以上が経過したが、未だ1頭も孵化しない。
 卵の期間が長いとは言っても、早ければ2ヶ月弱で孵化が始まると聞いていたのに…無精卵なのか?…そういえば最長で10ヶ月間も経過してから孵化したという話も聞いた……グラシロは気難しいな(汗)



2005/9/3 孵化♪

 1頭孵化しました。でも、5月採卵分ではなく6月採卵したうちの1個。
 3ヶ月以上も孵化しないかと思えば、2ヶ月半で孵化したり…グラシロは訳わからん。



2005/10/10  飽きた

 最初の採卵(5/27)から4ヶ月半が経過し、間もなく5ヶ月。現在孵化しているのはわずかに2頭。
 乾燥させたり、低温にさらしたり、いろいろやったが目立った効果はなし。かといって萎むわけでもない。
 有精卵?無精卵?…上手な人は簡単に孵化させているのに僕には才能が無いようで…正直飽きてきた。


2005/11/1 やっと3頭目

 一ヶ月ぶりに3頭目が孵化した。但し、孵化したのは8月上旬採卵分。採卵から3ヶ月弱で孵化したことになる。
 ちなみに5月採卵分は未だ1頭も孵化せず半年近く経過。腐るなり萎むなりしてくれれば処分ももできるのだが、とりあえず球形を保っているので…困った。


2005/12/3 吉報は忘れた頃に

 どうにもこうにも孵化しないので、温室に入れたまますっかり忘れていた卵を1ヶ月ぶりにチェックしてみたところ…あれっ?孵化してます♪
 えーっと、1頭、2頭…全部で12頭!大半は8月上旬産卵分が4ヶ月目にして孵化したものだが、一部は5月下旬産卵分が半年以上経過して孵化していた。
 これでなんとかブリードできます。それにしても、ここまで本当に長かった。さあ残りの卵も孵化するか???


2005/12/24 クリスマスベイビー

 5月下旬採卵分が2頭孵化しました。実に7ヶ月かかっての孵化。
 仮に幼虫期間を1年半だとすると、羽化まで2年以上かかることになる…エレファスゾウカブトより長いじゃん(汗)
 グラントは簡単だけど難しいな。


卵の管理方法あれこれ
 卵の期間が長いグラントについては、その卵の管理で苦労している人が多いみたいですね。一般的には次のような方法があります。

 ○産卵セットのままで保管…卵に負担をかけないため安全性が高く、手間もかからないが、かなりのスペースを長期間要する。
                        安全性◎  手間◎  スペース×
 ○テッシュ・オアシスで保管…雑菌を防げるため安全性は高いが、こまめに孵化をチェックする必要がある。また、定期的な加湿が必要。
                        安全性◎  手間×  スペース○
 ○プリンカップで1個ずつ保管…セット後は手間がほとんどかからず、孵化後もしばらくそのまま飼育可能。最も一般的な手法。
                        安全性○  手間○  スペース○
ぐうたらな僕の場合
 ○プリンカップで10個〜ずつ保管…孵化後も短期間ならそのまま飼育可能。小スペース内で卵と幼虫が混在することが安全面でどうかと思っていたが、意外に大丈夫みたい。但し、失敗しても責任は持てませんよ。
                        安全性○  手間○  スペース◎

2006/1/8 里子

 いつもお世話になっている地元の高名なブリーダーS氏に5頭を里子に出す。さようなら〜、達者で暮らせよ〜。
 


2006/2/18 3令に

 昨年末に孵化した幼虫達は温室飼育だったために、軒並み3令になっていた。
 ちょっと過保護に育てすぎかも
温室育ちのもやしっ子ならぬ、もやしカブトにならなければいいけど(笑)


2006/4/23 孵化…今頃?

 昨年夏に採卵した卵が約8ヶ月経過して1頭孵化。卵期間が長いにもほどがあるな。

孵化月 孵化数 手元
 9月〜10月 2 1
11月〜12月 20 15
1月〜 2月 5 5
4月下旬 1 1

※この表は個人的な記録なので気にしないで下さい。


2006/5/28 孵化終了…多分

 昨年採卵した卵のうち、まだ孵化していない卵をチェック。全て茶色くなっており多分ダメな感じ。一応保管はするけど、これでほぼ孵化は終了と思われる。


2006/9/2 なんでかな〜?

 久々に幼虫君達を確認したら、数頭★になっていた。
 卵から孵化させるのも大変なのに、そのうえ落ちやすいってなるとリスクが高すぎるぞ。ちょっとヘコんだっす。


2007/7/5 リベンジ!

 原因不明の病気で次々と★になり、いつのまにか数頭のみに。わずかに残った奴らも縮んでしまいやたらと小さい幼虫に(汗)
 とりあえず、現在蛹化中。

 で、リベンジするべく、新たに別の血統の初令を10頭購入した。頑張るぞ〜!


新シリーズ

2008/9/28 リトライ!


 はっ、はっ、はっ、1年以上ぶりの更新です(笑)
 この夏、約50個を採卵。
 孵化するのは冬頃かな?「目指せ孵化率50%!」ってところですかね。