サビイロカブト
体長:27〜45mm
分布地:マレー半島、フィリピン、ボルネオ、セレベス、スマトラ島、カリマンタン島、ミンダナオ島など
国産カブトよりも角が短く、大きさも2回りほど小さいカブトです。
その名のとおり、体色が錆びた鉄のような色をしていることからサビイロカブトと命名されています。表面には茶色の細かなビロード状の毛が生えていて、光の当たる加減によって黄金色に美しく輝きます。(きれい〜♪)
また、ギーギーとカワイイ鳴き声をあげることでも知られています。(昆虫のくせに鳴くってスゴくな〜い?)
動きも活発で、見ているだけで楽しくなってきます。
成虫の寿命は意外に長く半年〜9ヶ月くらい。中には1年近く生きるものもいます。短命な種が多いカブトの中ではヘラ系に次いで長命な種といえるかもしれません。
飼育も簡単で、小さいので飼育スペースもさほど必要とせず、非常に飼い易いカブトです。また、幼虫期間も7ヶ月から10ヶ月と短く、雌雄の羽化時期のズレもあまりありませんので累代飼育も簡単です♪
飼育方法・産卵方法
基本的に国産カブトとほとんど同じです。国産カブトよりも省スペースで飼育・産卵も可能です。我が家では100均の食パンケースで産卵させてましたので、多分、小プラケで充分産卵すると思います。
ちなみに、産卵用マットに高価なカブトマットは必要ないです。私の場合、クワガタ飼育に使用した発酵マットや菌糸カスをふるいにかけたもので産卵させてます。幼虫飼育用マットに至っては、ふるいにすらかけていません。(ほとんど国産カブト並みの扱いです。)
なお、産卵用マットはあまりガチガチに詰めると産卵しない場合があります。(「ガチガチ」にはしないで、「ガチ」ぐらいにしましょう♪)
成虫・幼虫ともおとなしいので多頭飼育も全然OK。
サビイロカブト飼育記
2002/11 ♂ばっかしだ!
以前から「いいなぁ〜、欲しいなぁ〜。」と思っていたサビイロカブト成虫がネットで格安で売りに出ていたため衝動買い!そして我が家にザビイロカブトがやってきた……カワイイ〜!……でも♂3頭……観賞用だから、まっいいか……やっぱ♀欲しい、ブリードしたい!……売り出されていない……よしっ!幼虫買っちゃおう♪
2002/11 幼虫到着!
初令〜3令いろいろな幼虫を2血統9頭(中途半端な数やね)が到着。初めて見るサビイロの幼虫は、赤っぽくて毛深くてなんとなくカワイイ…ったってイモムシはイモムシか(汗)
とりあえず、3頭、3頭、4頭に分けてプリンカップ大に投入。
2003/5 意外に長生き!
最後の♂成虫が★に。でも成虫は予想以上に長生き。10月羽化個体だから8ヶ月は生きてたことになる。半年は楽勝で生きるってのは本当らしい。上手に飼育すれば1年も夢じゃない??ちなみに我が家ではパプキンと混育させるも、大人しい性格なのでノープロブレム♪
2003/7 今度は♀ばっか!
フランダースの犬…といえばパトラッシュ…といえば羽化ラッシュ!?
どうしてもこの時期は、いろいろな種の羽化ラッシュとなるため、サビイロもほったらかしにしていたところ、いつのまにか次々と羽化してた……♀ばっかし(汗)……♂は2頭のみ、それと♂蛹が1頭。
「まあ何とかなりそうだな。」と思いつつ蛹以外はプラケースに全部投入するも……数日後大脱走!!(日頃は屋内飼育なのに、珍しくベランダに置いた日に限って…(涙))
残ったのは♀4頭、そして♂蛹1頭……「ま、ま、まあ何とかなりそうだな(汗)」……数日後♂羽化不全で★(爆)
とりあえず交尾したことを信じて♀4頭を産卵セットに投入。
2003/9 産んでた♪
期待しないでほったらかしにしてたら産んでました。
その後、10月までに約50頭の幼虫ゲット♪(もう雌雄の偏りは心配しなくてよさそう。)
里子に出したりとかで残り35頭を飼育することに。
2004/4/6 いい加減な飼育
我が家のサビイロ幼虫35頭中25頭はダイソーの100円タッパーにまとめてブチ込み。エサはクワガタ幼虫飼育で使用した発酵マットと菌糸カスの混合。市販のカブトマットは一切使ってません。
「こんなんで育つんかいな?」と思ってたが1頭も落ちずに普通に育ってます。ただ、さすがにぎゅうぎゅう詰めなので蛹化・羽化は100%無理。
かなり黄色くなってきたので、そろそろ集団蛹化用の大型ケースに移さねば…でも、もう少しこのままにしとこかな(汗)
2004/5/1 お引越し
どうみても一斉に蛹化しそうなんで、重い腰をあげて大きいケースにお引越しさせる。
さあ、後は羽化を待つのみ!
2004/7 羽化ラッシュ
毎日数頭ずつ羽化してきた個体が地上に這い出してきている。今回は上手く♂♀同数ぐらいになっている感じでホッ。
ちなみに、小さくてかわいいため、「欲しい」って人が意外と多く、それほどは手元には残らない。
2004/8/15 さあ産め、産みやがれ!!
サビイロは後食はじめてもすぐには産卵しないようで、1ヵ月ぐらい経ってから一気に産卵する感じ。ってことで、7月中旬に地上に這い出してきた♀2頭を産卵セットへ。(産卵セットったって、100均の食パン入れだけど…)
残りはまとめてプラケースで雌雄混育…全部であと何匹残っているのかな?
2004/9/20 幼虫発見!
相変わらず簡単に産んでます。何匹いるのかな??
2004/10/10 温室へ
9月孵化の幼虫君達35匹を早くも温室に。ちょっと過保護過ぎるかな?
2004/12/1 何故?
何故か10月に幼虫君がバタバタと何頭も落ちた。国産カブ並の扱いでも死なないと思っていたのに…何故????
でも、残った奴らは元気いっぱい!
結局、ブリードするのは後から割り出した奴も含めて30頭〜40頭くらいになりそう。
2005/5/5 早っ!
早くも数頭が蛹室を作りはじめた。
2005/5/27 蛹だらけ
久々にケースの底をのぞくと蛹室だらけ。
6月下旬には、サビイロだらけになりそう。
2005/7/1 羽化開始〜
いよいよ成虫が蛹室から次々と自力で出てき始めました。
相変わらず「ギーギー」とカワイイ〜鳴き声♪……でも、一区切りついたところでそろそろブリードは中止しようかな。
2005/7/21 結局…
人にあげたり、オークションに出品したり、で残りはわずか…、ん?シロカブト用の中プラケがひとつ空いている。しかも、産卵用マットが詰めてある…ということで結局ブリードすることに???
2005/9/1 幼虫君がいっぱい
ブリード終了の予定が……幼虫君がいっぱいだぁ〜。
ちょっくら売りに出して、飼育代を稼ぐべか。
2005/10/10 驚いた!
何気に○ッダーズオークションを見ていたら…ん?あれっ?僕のHPの画像を無断使用した出品を偶然発見!!
「俺は許可した覚えはないぞ〜!」
早速、出品者に連絡したところ、速攻で出品は取消されてましたが、産地も違う個体の出品に盗用するってのはね〜。
ちなみに、この出品者の評価は「とてもよい」ばかりでしたよ(笑)
2006/4/15 蛹です
いつのまにか蛹です。
GWには成虫になってるでしょうね。
2006/5/1 羽化しました♪
2006/06/20 祭壇…じゃなかった採卵
羽化してから飼育ケースに入れてほったらかしだったサビイロのケースを暴いてみると卵がポツポツ。え〜っと全部で10個くらいかな。真面目にマットを深くひいてこまめに採卵すればもっと産むんだろうな。
Part 2
2006/7/15 第二部スタート!
現在、初令、2令が20頭ほど。さあ、頑張っていきましょう!
2006/9/5 当たり前ですが…
全て3令に加齢してました…他に書く事も無いな…。
2006/12/1 黄色いイモムシ
かなり黄色くなってきました。なんか蛹化しそうですが、もう少し幼虫でいてもらいたいもんだ。
2007/1/13 蛹化
蛹化しないようにしばらく20℃くらいで管理していたが、あんまり引っ張ってもなんなので、マットを硬く詰めて25℃まで温度を上げたところ、「待ってました!」とばかりに一斉に蛹化しはじめました。
2007/1/28 変だぞ?
サビイロの蛹室は国産カブトと同じ竪穴式住居。
しかし、浅めの容器に入れた1頭がなんと横穴の蛹室を作りその中で蛹化している。う〜ん珍しい。果たして無事羽化するのか注目です。
2007/7/5 累代終了
産卵から羽化までの全過程を数サイクル経験できたため、飼育記は今回で一旦終了することとしました。
機会があればまたm(_ _)m