ニジイロの色彩変化


 いろいろな色彩変化を楽しめるパプキンとは違い、ニジイロではそこまでの色彩変化を求めるのは無理。…ですが、わずかながら色彩変化を楽しめる個体も存在します。
 ただ、オークション等に出品されている個体の画像はノーマルカラーとの比較がされていないものが多く、イマイチ色彩変化がわかりにくいですよね。
 そこでノーマルタイプとの比較画像をアップしてみました。でも、ニジイロは基本的にどの個体も美しいですよね。


レッドタイプのニジイロ(左)とノーマルタイプのニジイロ(右)  2004年羽化個体        

 上の2匹は同じ親から生まれました。この親からは5匹〜10匹に1匹の割合で赤系が出てます。この赤系を交配すれば真っ赤なニジイロがでるのか、それとも単なる偶然の産物かな。




 

2003年羽化個体
ノーマルタイプ(左)とブラックタイプ(右)

 以前、某クワガタHPのプレ企画で当選した幼虫5頭のうち3頭がブラックタイプで羽化しました。しかも♂は全て60oup、♀も40oupの大型血統。ちなみにブラックタイプと言っても、実際には「モスグリーン」って感じです。
 ニジイロって見る角度によって、色が全然違って見えることがよくありますが、こいつはどの角度から見てもモスグリーン。上の画像でもわかるように、上羽だけでなく頭から基本的に色が違います。ちなみに、産卵セットの中でバラバラ死体になってしまったので標本はありませんが、上羽だけは大事に保管しています。
 実は昔、「くすんだ色のニジイロはダメ!」と聞いていたので、この3頭のうち2頭は差し上げてしまったのですが、後日、BE-KUWA NO6の「色虫大特集」で似たような奴が「ブラックタイプ」として紹介されているのを見てびっくり!




 菌糸ビンの有効活用(二毛作!)

 わかりにくい画像でスイマセン!ガラス1000の菌糸ビンに投入したニジイロ♂が早々に蛹化したため、フルストファーノコギリ♂の3令後期を後からブチ込んでみました。
 結果、ニジイロは無事に羽化、フルストファーも蛹室を作りました。めでたし、めでたし!






ノーマルタイプ(前)とディープレッド(紫)タイプ(後) 2004年羽化個体

 なんなんでしょうこれ?地味〜な色のニジイロ。前のノーマルタイプと比べてもらえばわかるように、ほとんど輝きがありません。かといって、前出のブラックタイプほど黒いわけでもなく…強いて表現するなら紫かなあ。とにかく上羽にグリーンの部分がほとんどないです。
 生まれた時からこんな感じです。(ちなみに前出のブラックタイプはクィーンズランド産ですが、これはケアンズ産です。)







ディープレッド(紫)タイプ(♀) 2005年羽化個体

 ケアンズ産のこの血統は、こうやって黒(紫)っぽい奴がちょこちょこ生まれます。この2005年羽化個体は2006年になってから新しいデジカメで撮った画像なので、過去に撮影した画像よりは比較的忠実に色を表現していますね!


レッドタイプ(左)とディープレッド()タイプ(右) 2004年羽化個体

 前述のディープレッド(紫)タイプを普通?のレッドタイプと並べてみました。
 このディープレッドタイプは上羽にグリーン部分がほとんどなく、しかも艶消しのようになっています。(レッドタイプのニジイロと比べても、明らかに赤みがより深いのがわかっていただけますか?)
 画像ではどこまで伝わるかわかりませんが、実物は感動するほど紫色のニジイロでした。(既にコレクターの方の手にわたっております。)

 


インチキ色彩変化にご用心

 オークション等に出品されているニジイロの中には、時として驚くような色彩を持つものがみられます。しかし、その中には極めて不自然なものもあり、私も常々疑問を感じていたところです。
 で、いろいろと調べた結果……「考えられないような色彩の個体は確かに実在する。但し、一部にニセモノもある。」という結論に達しました(うわ〜っ、我ながら曖昧な表現だなぁ〜。)。
 まあ、各自が自己責任の元、慎重・冷静に判断すれば、オークション等でインチキ色彩変化の個体を掴まされることもないかと。


 僕が、ある手法でグリーン化させたニジイロ。
 画像へのデジタル処理や生体への着色は一切していませんが、人為的に色彩変化させました。つまりインチキ色彩変化個体。

※これは死虫です。僕の知る限り生体の体色を変化させる手法は無いと思います。

 

 ちなみに…、
  ★「色彩変化の種親から生まれた幼虫」として出品されているが、参考として掲載されている種親画像が生体ではなく死虫。
  ★しかも、標本価値が高いはずの色彩変化種親の死虫のフセツがやたらととんでいる。

 上記のような幼虫の出品は、僕ならまず手は出しません。





目の色彩変化 ホワイトアイ




ケブカヒメカブト ホワイトアイ (ミンダナオ島)

         

 以前、「クワ○葉オークション」で落札した5頭の幼虫の中で、最後に遅れて羽化してきた1頭がなんとホワイトアイでした!!
 でも、先に羽化した4頭は既に「クワ○葉掲示板」で希望者に差し上げてしまった後だったため累代を断念。そこで「ビッ○ーズオークション」で売りにだしたところ、予想以上の大安値で落札されました(笑)
 ただ、丁寧な方が落札してくださったので、良かった!、良かった!




弥栄産 オレンジアイ

 ホワイトアイカブトの幼虫を8頭購入したところ、半分の4頭がオレンジアイで羽化しました。
 特にこの♂のオレンジアイは見事な蛍光オレンジでした。
 「おおくわ80」のS様にも実物を見ていただいたところ、「見事なオレンジアイですね!」と感動してくれました♪




福建省 ホーペ ホワイトアイ 
 羽化したてで、まだ腹の赤いホワイトアイのホーペ






※ドルクス系の優良血統をお探しの方は、日本屈指のブリーダーS氏のHP「おおくわ80」へGO!