野尻湖遠征報告

報告者 グッチ

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今年の野尻湖は、ここ数年にない大雪の影響で大幅に春の訪れが遅れるらしく、「とにかく釣れない。」らしい。
そのため、釣行するバサーも非常に少ないとか。
はてさてどうなるのか…。

いきなりのプレッシャー

 今年の参加者はCさん、だ〜よし、グッチの3人(少ないなぁ〜。)
 朝、いつものボート屋で手続きしながら状況を聞くも、「今はねぇ…正直厳しいですねぇ…せめてあと1週間もすれば一気に爆釣モードに入るんですけどねぇ…」と非常に歯切れが悪い。
 しかも、その一方で、「でも、グッチさん達なら大丈夫ですよ、今年も期待してますよ!!」との余計?な一言。
 あちゃ〜、無用なプレッシャーかけないでくださいよ(汗)
1日目 ―激シブ〜

 プレッシャーを胸にいざ出航。
 朝イチ、とりあえずスポーニングエリアをチェックすると、ネストを作るべくオスバスがウロウロしているものの、人影に対して極めてナーバス。ましてやワームでもキャストしようものなら一目散に逃げていく。
 「それじゃディープかな。」と岬の先端等で粘ってみるも…やはり反応が悪い。
 シャロー、ディープ、見えバス等々…あれこれやってみるも、結局、どれも手詰まり。
 なんとか最低ノルマの40pupは1本キャッチしたものの、不満足な内容で初日を終える。
 結果、僕が3本、Cさん2本、だ〜よし1本の計6本(35p〜41p)という貧果
 落胆してボート屋で休憩する僕達に、ボート屋のおばちゃんが、「今日は大半の人がボーズ。釣っている人もせいぜい1、2本ですから。」と慰めてくれた(涙)
 かろうじてキャッチした41p
 
 それにしてもこの日の野尻湖はとにかく激シブだった。
我思ふ

 宿に入りお風呂に入りながら今日の釣りを振り返る。
 そしてひとつの決心、「明日はディープは捨てよう!ダメでもいいからシャロー1本で勝負しよう!」、「距離さえとれば絶対喰ってくるハズ!」 Zzzzz




2日目 ―BBC覚醒!―

 最初から、「シャローしかやらない!」と決めていると意外と気が楽なもの。
 同船のCさんも、僕を信じて僕のパターンつきあってくれることに。
 Cさんをリアに乗せ、シャローエリアをボートで流しながら湖中を覗き込むと、前日同様あちこちでバスを見かける。しかし、バスの動きが昨日とは違い喰い気が感じられる。
 そして予想どおり、早々に同船のCさんにファーストヒット!そして僕にもヒット!。いずれもなかなかのグッドサイズ。なんとなく、パターンが見えてきたぞ。
 
「よしっ、今日はイケる!!」
田端塾長参上!

 「いよいよここからだ!」と思った矢先、僕らのボートの横を見覚えのある顔が横切る…「おっ、田端塾長だ!」
状況を聞くと、「渋いっすね〜」と一言。
 でも、その数分後には…

ジャーン♪

ジャジャーン♪
さすがチームやすやの実力者、きっちり釣ってます。
ちなみにヒットルアーは「ジグヘッドのスイミング」だそうです。
それにしても、この広い野尻湖で偶然出会う確率って何パーセントなんだ???


田畑塾長の野尻湖釣行レポートはこちら!
本領発揮 ―怒涛の爆釣モードに突入!―

 塾長と別れた後、僕らは風裏となるフラットなシャローエリアだけに狙いを絞り、広範囲に攻める。
 そしてここでCさんが、快心のビッグサイズをキャ〜ッチ!
 この1本で完全にパターンを掴んだ僕らは、徹底して風裏となるシャローエリアだけに狙いを絞り、ここからグッチ、Cさんが怒涛のグッドサイズラッシュ〜!!
 Cさんが自己初となるスモール40pup(44p)をキャッチ。

 この1本で僕らは完全にパターンを掴む!
40pクラス量産!!

 パターンさえ掴んでしまえばこっちのもの。
 しか〜し、この日は半日勝負。
 ということで時間を有効活用するために、キャッチしたバスはサイズも計らずとりあえずライブウエルへ。でも、ライブウエルもすぐにいっぱいになってしまい、後半は全てサイズも計らず写真もとらずにキャッチ&即リリース。
 そしてお昼過ぎにタイムアップを向かえ桟橋に戻ると、とりあえずCさんのビッグワンのみを計測。45pの大台は切るものの余裕の44pちょい。他のバス達もそこそこデカい。
 僕とCさんはライブウエルの中から、見た目大きそうなバスをそれぞれ数匹取り出し記念撮影、そしてリリース。

 その後、僕らより若干遅れて桟橋に戻ってきた別艇のだ〜よし。
 かなり苦労しながらもミノー、ツネなどで数本をキャッチしたようだが、僕らとは狙っていたエリアも違いサイズは明らかに僕らより一回り小さい感じ。
 しかし、いざ計測してみると意外に大きくいずれも36p〜37pクラス
 「ん?ちょっと待って、(だ〜よしの)それでそんだけあるんなら僕らのバスは…?」
 既に大きいサイズは写真撮影後にリリースしてしまった後なので、とりあえずライブエルに残っていたバスを計測すると…40p!?
 「…ってことは、僕ら(グッチ、Cさん)が釣り上げたバスほとんど40pクラスだったってこと!?」
 序盤でCさんのビックワンが釣れてしまったため、あまりサイズのことは気にしてなかったが、これにはちょっと驚き(計っときゃ良かった。)。
 40pクラスを量産したCさんとグッチ
 サイズ未計測…でも冷静に画像を見れば、明らかに40p前後なのはわかりますよね。

 このサイズを2人で半日で2ケタ!
 だ〜よしのスモール。
 小さいと言ってもスモールとしてはなかなかの36p〜37pクラス。

 上の2人のバスがデカすぎる?
どうだ〜!

 結局この日は時間が短いながらも、初日の絶不調から一転、グッドサイズばかり3人で28本!(Cさん7本、だ〜よし7本、グッチ14本)
 ちなみに僕的には、攻めたかったけど時間が無くて手をつけずに残していたポイントがあったので、時間さえあればあと5〜10本は余裕で追加できたかなと。(ビックマウスだと思う人は思ってもらって結構ですが。)

 とにかく、今回はスポーニングが始まっておらず、かなり厳しい釣りとなりましたが、逆にスモールについていろいろわかってきましたし、いろいろな釣り方でも釣れるという確信を得ました。
 この原稿がアップされる頃には、野尻湖も爆釣モードに入っていると思うので、慣れていない人でも簡単に釣れると思います。
 興味のある方は是非行ってみてください!







野尻湖 番外編(陸っぱり〜)

 ボートフィッシングがメインの野尻湖で、意外と楽しめるのが陸っぱり。
 建前上は「陸っぱり禁止!」とか「夜釣り禁止!」ってことに一部なっているみたいですが、湖畔はバス釣り客を対象としたレンタルボート屋や宿屋ばっかりなので実際には何も言いません。
 琵琶湖みたいな「桟橋からの釣り禁止!」ってことも特に無し。
 それどころか、僕らが泊まった宿屋のオーナーなんかは、「うちの宿屋の裏の桟橋からも釣れますから夕食後に岸からも狙ってみてください。」って感じ。


 今回の場合、激シブだったこともありショートバイトに悩まされましたが、それでも短時間の陸っぱりの割には結構数は釣れました。
 また、過去の釣行では、陸っぱりでもミノー、バイブレーション、クランク、ペンシルベイト、さらにバズベイトにまでスモールがヒットしています。(※但し、いずれもスモールマウス対応のタイニータイプ)
 ただ陸っぱりはボートと違い、「グッドサイズだけに狙いを絞る。」ってのはちょっと難しく、「30pクラスを釣って楽しむ。」って感じです。

 陸っぱりも好調だったCさん 

 だ〜よしをマッドマックス風に撮ってみました。 

 JBのウエイン風に撮ってみました。 







野尻湖ワンポイントアドバイス
(初めてスモールマウスにチャレンジする方へ)


野尻湖に釣行する度に感じるのが、「スモールマウスとラージは違う。」、このことを理解していない人が多いなぁ〜ということ。逆に言えば、これさえ理解すれば決してスモールは難しくないし、ある程度の釣果は出るのではないかと。

ルアーは小さく
 口が小さいということは、単純に考えても主に捕食しているベイトは絶対に小さいハズ(ワカサギとか昆虫とか)。
 であればルアーを小さくするのがセオリー。にもかかわらず、「一体何釣りにきたの?」と思うようなハードタックルで全身を固めてボートに乗り込んでいる集団を毎年見かけます。(まっ、個人の自由ですが…。)
 確かに僕も過去には6インチワームでも釣ったことはありますが、今は2〜3インチの細身のワームしか使いません。少なくともビックルアーやビッグワームでスモールが釣れるところは見たことはありません。。

目がいい
 「小さいワームだとバスに気がついてもらえるか心配」って思うかもしれませんが、こいつらはラージよりはるかに目がいいらしく、小さい虫が水面に落ちただけでも一瞬で水中から現れて捕食してます。
 それゆえ至近距離からのアプローチには反応が鈍いですが、距離さえとれば小さいルアーでもしっかり認識してくれます。
 とにかく「底まで見えるクリアな状況」で、「絶対いない」と思っていても、ルアーをキャストするとどこからともなく現れます。

 ちなみに、目がいいのか側線がラージより発達しているのか、その辺はよくわかりませんが、とにかく遠くから一瞬でやってきます。

表層への意識が強い
 上にも書きましたが、こいつらはラージよりはるかに表層への意識が強いようで、小さい虫が水面に落ちただけでも一瞬で水中から現れます(今回も何度か見かけました。)
 一説によれば水深10mからでも一気に表層までくるとか。(ラージでは絶対に考えられないですね。)
 今回、シケーダ(セミちゃんワーム)を幾度となくキャストしてみましたが、スモールが群れになってついてくることが何度かありました。結局、バイトには至りませんでしたが、もしすかさずノーシンカーワームを投入していれば多分喰ってきたのではないかと。

以上、これを読んで野尻湖に興味が沸いた方は是非チャレンジしてみてください!!