福井弁やっちゃ


語尾系
〜が、〜げ「〜でしょう」にあたる。関西弁なら「やんか」とか「やんけ」。「〜が」は女性、「〜げ」は男性(親しい友人同士等で)がよく使う語尾。女性は「〜げ」は使っちゃいけません(笑)
〜さけ「〜だから」の意味。
使用例 : あんたがおるさけ幸せなんやざ。
(あなたがいるから幸せなのよ。)
〜しつんた「〜してしまった」の意味。
使用例 : 今日、学校遅刻しつんたって。
(今日、学校遅刻しちゃった。)
〜やざ特に女性が好んでよく使う接尾。「〜ですよ。」の意味。
使用例 : 福井は水がひってうまいんやざ。
(福井は水がとってもおいしいんですよ。)
〜ね「〜なさい」の意味。やんわりとしていて優しいニュアンス。語尾は上げ口調で。
使用例 : そこでおちょきんして待って
(そこで正座して待っていなさい。)
〜まこれも「〜なさい」の意味だが、かなり強い口調で言うことが多いのでこれを言われるときつい。
使用例 : はよ着替えてきねま!
(早く着替えてきなさい!)
〜しとおっけのぉ「〜して下さいな」という意味。鯖江、武生方面でよく聞く。
使用例 : そこの箱しまっといとおっけの〜。
(そこの箱を片付けておいて下さいな。)
〜しねま「〜ま。」の発展型。決して氏ねと言ってるわけじゃありません。「〜してよ」「〜しなさい」の意味。きっついきっつい(笑)
使用例 : はよしねま
(早くしなさい!)
〜しよっせ、〜しよっさ「〜しようよ」という意味。メジャーなのは「〜しよっせ」の方。
使用例 : これからボーリングしよっせ〜
(これからボーリング行こうよ。)
〜やっちゃ意味は不定。福井独特の言い回しです。某マンガの某宇宙人が使うあの「だっちゃ」とは全然違うので誤解なきよう…(ないって)
使用例 : おぇ〜、なんでやっちゃ
(おい、なんでだよ!)


あ行
あっぱいわゆる「大」のこと。
使用例 : おぇ〜、あっぱ踏んでんたっちゃ〜!
(うわぁ〜 大踏んでしまった!)
あなんぼ穴のこと。
あばさける「ふざけてはしゃぐ」の意味。
使用例 : あばさけてえんとおとなしくしてなろ!
(ふざけてはしゃいでないでおとなしくしてなさい!)
いっけぇ「大きい」の意。
使用例 : ひってもんにいっけぇ魚やなぁ!
(すごく大きい魚だなぁ!)
うざな、うざくらしい「いやらしい」とか「鬱陶しい」こと。今風に言えば「ウザい」。
使用例 : さっきからこのハエメうざくらしいんじゃ!
(さっきからこの蝿鬱陶しい!)
うつくせ〜何か臭っているわけではない。「美しい」「綺麗」という意味。
使用例 : この花うつくせ〜
(この花きれいね〜。)
うつくそ〜「美しく」とか「綺麗に」の意味。「完全に」という意味もある。
使用例 : おめぇ〜、うつくそ〜なったな〜。
(お前、綺麗になったなぁ〜)
うら「私」の意味。年配の人、特に男性が使う。でも、使う人が多いかというと、そうでもない。複数形は「うらら」。
使用例 : うら、ちと風邪気味なんやって。
(私、ちょっと風邪気味なんだ。)
えがむ「ゆがんでいる」の意味。
使用例 : あの柱えがんでえんけ??
(あの柱ゆがんでない?)
えん「いない」の意味。
使用例 : 今日はあいつえんのやって。
(今日はあいついないんだよ)
おもっしぇ〜一度聞くと「面白い」ということなのかなと思うが、実は「変なの」とか「わけわからん」という意味。
使用例 : おめ〜おもっしぇ〜ことゆうなぁ〜。
(お前、わけのわからないこと言うなぁ。)
おぇ〜決して酒に酔ったり車酔いで気持ち悪くなって吐いているのではない。福井独特の感動詞。よく喋り始めでつけることが多い。
使用例 : おぇ〜、パチンコで5万すってんたげ〜
(あ〜あ、パチンコで5万すっちゃったよ〜)
おぞい、おぜぇ「カッコ悪い」「ボロい」「ダサい」「古臭い」など、対象を蔑視するニュアンスを含む。物はともかくとして人に対して使うのは相手にとても失礼。
使用例 : おぇ〜その携帯おぜぇ〜〜
(うわ〜、その携帯古いしボロいし(略))
おちょきん貯金することではなく、「正座」のことです。
使用例 : そこでおちょきんして待ってなろ〜。
(そこに正座して待ってなさい。)
おとろしい「恐ろしい」「怖い」の意味。「おとろっしゃ」ともいう。
使用例 : 向こうで雷おちたんやって。おとろっしゃ〜
(向こうで雷が落ちたんだって。恐ろしいなぁ〜)


か行
かたい固いのではなく「元気」という意味。
使用例 : みんな、かたいけの
(みんな、元気ですか?)
かっつける、かっつく「当てる」「ぶつかる」という意味。
使用例 : 気をつけて運転せんとかっつけるんやざ。
(気をつけて運転しないとぶつけちゃうよ。)
かぜねつ風邪熱…じゃありません。福井では「口内炎」のこと。
かやす「倒す」とか「ひっくり返す」という意味。
使用例 : 花瓶かやしてもたっちゃ。
(花瓶をひっくり返してしまいました。)
がぼる雪に深く足がハマってしまうことをいう。
使用例 : がぼってうまく歩けんっちゃ〜
(雪に足を深くハメちゃってうまく歩けないよ。)
くどい「しつこい」という意味ではなく、塩辛いとか、味が濃すぎることを言う。
使用例 : この煮物くどいっちゃ〜。
(この煮物味が濃すぎるなぁ〜。)
けつまずく「つまずく」に「け」がついただけ。意味もその通りで「つまずく」。
使用例 : そこの段差気をつけんとけつまずくざ。
(そこの段差に気をつけないとつまずくよ。)
けなるい「うらやましい」の意味
使用例 : えぇ車こうてもろたんやって?けなるいのぉ。
(いい車買ってもらったんだって?うらやましいなぁ)
ごっつぉ「ご馳走」の意味。
こそばい「くすぐったい」とか「かゆい」の意味。動詞は「こそばく」。
使用例 : さっきから背中がこそばいんやって。
(さっきから背中がかゆいんだよ。)
こんでいい「来なくていい」ではなく、「これでいいよ」という意味。
使用例 : 「ちょっとここがずれてるんですけど」「いや、こんでいいって。」
(「いや、これでいいよ。」)


さ行
ざいご「田舎」とか小さな「集落」という意味。「田舎者」のことを言うこともある。
使用例 : ざいごのもん
(田舎の人)
ざっぴん「ザリガニ」のこと。そういえば、昔田んぼが回りにあった頃、ドブにアメリカザリガニがいっぱいいたなぁ〜。今は全然見かけません…
しかえる「取り替える」とか「交換する」という意味。
使用例 : はよぉ服しかえねま!
(早く服に着替えなさい!)
しな〜っと「いつの間に」とか「何気なく」とか「そーっと」という意味。
使用例 : おめぇ何しな〜っとしてるんやって?
(お前、なにそーっとしてるんだ?)
じじむ「にじむ」という意味。
使用例 : この字、じじんでるっちゃ。
(この字、滲んでるよ。)
じゃみじゃみ放送していないときのテレビに映るノイズ(砂嵐)のこと。テレビがうまく映らないときにも使う。
使用例 : じゃみじゃみしてうまく映らんが〜
(テレビの画面が乱れてうまく映らないじゃないか)


た行
だちゃかん、だちかん関西弁「あかん」は福井でも同じ意味でよく使うが、これのさらに強い言い回し。
使用例 : こんなんだちゃかん!!
(こんなんじゃだめだろ!!)
だわ、だわもん「怠け者」の意味。また、怠けることを「だわ起こす」「だわこく」という。
使用例 : だわ起こしたらあかんて!
(怠けたらいけません!)
だんね「いいよ」とか「結構ですよ」の意味。語感はやんわりでなんだか温かい感じをうける。
使用例 :「これ使ってもいい?」だんね。」(いいよ。)
ちっくりさす、ちゅっくりさす棒などを「突き刺す」の意味。
使用例 : べとにばいちっくりさしてよー遊んだのぉ〜
(土に棒を突き刺してよく遊んていたっけ。)
ちっかっぺひって」と同じ。子供がよく使う。「力いっぱい」が福井弁になったらこうなる。もっと訛った言い方に「ちゃらっぺ」がある。
ちょれぇ〜普通に使う「ちょろい」(楽勝)という意味ではなく、「生意気な」「腹立たしい」ことをいう。
使用例 : あいつちかっぺちょれぇ〜んじゃ。
(あいつすげー生意気だな。)
つるつるいっぱい「いっぱい」は普通に使うけれども、「つるつる」がついただけで福井弁に大変身。水等の液体がコップ等の入れ物にこぼれそうなほどぎりぎりまで一杯入っている様をいう。
てきねぇ病気などで体調が「調子の悪い」「辛い」という意味。年配の方がよく使う。
使用例 : 昨日から体調がてきねぇんやって。
(昨日から体調が悪くてね。)
てなわん「手に負えない」「いたずらな」の意味。手のつけられない人のこと。子供の場合は「てなわん坊」(いたずら坊主)。
使用例 : うちの子、ひっててなわん坊で…
(私の子供は、とても手に負えない子で…)
どもならん「どうにもならない」とか「どうしようもない」の意味。
使用例 : あの子はほんとどもならんわ。
(あの子はホントどうにもならないんですよ。)
どんけつ「一番最後」つまり「ビリ」のこと。ドンケツゲームのどんけつのことではない。
使用例 : おめぇ競走でいつもどんけつやなぁ〜
(お前競走するといつもビリだなぁ)


な行
なげる「捨てる」の意味。
使用例 : そのゴミなげてきとっけんか。
(そのゴミ捨ててきてもらえませんか?)
ないら「え〜と」とか「なんだったっけ」の意味が近い。特に年配の方がよく使う。今時の若い世代はめったに使いません。
なぶる「さわる」の意味。
使用例 : 手ぇ汚れるからなぶったらあかんざ。
(手が汚れているからさわったらだめだよ。)
のくてぇ「間抜けな」とか「愚かな」といった意味。「頭悪い」という意味で使うこともある。対象を蔑視するニュアンスを含む。
使用例 : おめぇちかっぺのくてぇんじゃ。
(お前とっても間抜けだな。)
のうなる物が「なくなる」の意味。
使用例 : お金のうなってもたんや〜。
(お金がなくなってしまったよ〜)


は行
はえめ「ハエ」のこと。
ばい「棒」のこと。
ひって「とっても」の意味。さらに強い言い方に「ひってもんに」がある。
使用例 : おめぇ〜、ひってもんにむかつくっちゃ〜。
(お前、ものすげぇむかつく。)
べと「土」のこと。
ほや「そうです」の意味。発展形が多い福井弁の1つ。「ほやって」「ほやの〜」「ほやざ」「ほやけど〜」「ほやさけ」などなど…
ほやで「ほや」の発展形だが、「だから」という意味。
使用例 : ほれみぃ!ほやで言うたげ!
(それみろ!だから言っただろ!)
ほんで〜「それで」の意味。気づいた人もいらっしゃるかもしれないが、福井弁の傾向として、「そ」を「ほ」と置き換えることが多い。
使用例 : さっき駅前行ってきたんやって。ほんで〜、…
(さっき駅前行ってきたんだ、それで、…)


ま行
むだかる、もだかる「糸などがもつれて絡まる」の意味。
使用例 : 紐がむだかってもて〜ほどけんのや。
(紐が絡まってしまってほどけないんです。)
もつけねぇ〜「かわいそう」の意味。
使用例 : あの子怪我しつんて…もつけねぇ〜んや。
(あの子怪我しちゃって…可哀想だよ。)
ものごい「気が重い」とか「だるい」の意味。
使用例 : 明日テストあるんやって。ものごなってまうわ。
(明日テストあるんだよ。気が重くなっちゃうよ。)
ものごなる「心配になる」の意味。
使用例 : あの子の風邪がひどくて、ひってものごなってまうわ。
(あの子の風邪がひどくて、心配でたまらないよ。)


や行
Uチャンこれは福井弁というわけではないが、アナログ放送終了前はよく耳にした。福井ではUHF帯を使う放送局が福井テレビ(39ch)しかない。そのため、福井テレビのことをUチャンと呼ぶようになった…らしい。この言い回しも、地デジに完全移行した今、やがて消えゆく運命かもしれない。
ようけ「たくさん」の意味。
使用例 : こないだ差し入れをようけもろてのぉ
(この間差し入れをたくさん頂いてねぇ)
よばる人を「呼ぶ」の意味。比較的大声で呼ぶときによく使う。
使用例 : のぉのぉ、あっこの人よばっとっけんか?
(ねぇねぇ、あそこにいる人呼んでくれない?)


ら行
該当なし?


わ行
わらびしい実際の年に見合わず「子供っぽい」の意味。
使用例 : おめぇ〜、なんてわらびしいんや?
(お前、なんて子供っぽいんだ?)