「花マル教師への道」
向山型数学/1年/平面図形
「空書き」での確認
 「全員立ちなさい。空書きをします」
 「線分の垂直二等分線の作図。さんはい」
 「あやしい人がいるぞ。もう一度、さんはい」

 忘れていた生徒もすぐに思い出す。
 
「ヨシッ!これは全員そろっていた」
 「角の二等分線の作図。さんはい」
 「5人違います。もう一度、さんはい」
 「ヨシッ!バッチリ!」
 「垂線の作図。さんはい」
 「ヨシッ!みんな賢い!」
 「角の二等分線の作図。さんはい」

 アトランダムに出題すると、最初のうちは混乱する生徒がいる。
 
「アレッ、どうした? もう一度、さんはい」
 時折笑いが入るが、生徒達は間違えまいとしてやる気にあふれている。     
 目は真剣そのものだ。  
 評価をしながら、テンポ良く進めていくのがポイントである。      

 3学期期末テストで、3種類の「基本の作図」をさせる出題があった。
 正答率(34人学級1名欠席)は、以下のようであった。

 線分の垂直二等分線・・・ 94%(不正解者二名)
 角の二等分線・・・・・・・・・100%
 垂線・・・・・・・・・・・・・・・・・100%

 「線分の垂直二等分線」で間違えた生徒は、「△ABCの辺ABの垂直二等分線を作図しなさい」という問題で、辺BCの垂直二等分線を作図していた。
 よって、「基本の作図」自体の定着は、100%であるといってよい。
 この中には、学校を休みがちな生徒3名も含まれている。
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橋本芳治(TOSS福井)