ちょっとぶらり見て歩き
◎福井城址
福井城は、もとの北の庄城を慶長6年(1601)福井藩祖、結城秀康が改築して四層の天守閣を築きました。それから明治維新までの約270年間、福井藩松平家の居城でした。天守閣跡にある古い井戸は「福ノ井」といわれ、福井城の改築以前から名井として知られていました。寛永元年(1624)当時の地名であった「北の庄」が「福井」に改称されましたが、その由来は、この「福ノ井」の名にちなんだものと伝えられています。現在は石垣と城堀を残すだけですが、古城跡は、その長い歴史の面影をとどめております。
◎養浩舘(お泉水庭園)
今から260年ほど前に築造された旧福井藩主松平家の別邸で、筑山、池などを配置した面積約6600uの江戸中期の代表的な庭園です。
◎一乗谷朝倉氏遺跡
戦国時代の越前を、およそ100年間にわたって支配した朝倉氏の居館跡は、福井市中心部から東南へ約10kmの一乗谷にあります。福井駅から越美北線に乗り、一乗谷駅で下車したところが朝倉遺跡の入口、安波賀、ここから足羽川の支流一乗谷川に沿って南北に伸びる狭い谷あいの約6kmの地が、戦国大名として栄華と悲劇を映し出した朝倉氏やその家臣団の「つわものどもが夢のあと」です。
◎一乗滝
高さ12m、幅2mあり、泰澄大師が、ここに小白山大権現をまつり、滝水山浄教寺を建てました。滝には、滝殿跡があり、足利義昭を歓待したといわれます。また、剣豪佐々木小次郎が、この滝で燕返しの秘術を編みだしたと言い伝えられています。
|