国登録記念物
坪川氏庭園

作庭時期は、江戸初期の後半すなわち寛文、延宝(紀元1661〜1680)の様式を残しながら元禄、宝永(紀元1688〜1710)の頃に作られた小池泉廻遊式庭園である。
 坪川家住宅庭園の特徴は、大名庭園、養浩館を含めた江戸しょきから中期の庭園が自然主義的、景観的となり、だんだん思想性や抽象性がなくなってゆく時代に、民家の坪川庭園は三尊、蓬莱、須弥山石組みなどの宗教的思想を内蔵していて、精神性の高い「心の庭」「祈りの庭」として、300年の長きに亘って吹雪や天災に耐えてきた、この庭は、貴重な文化遺産である。

文部科学省告示第16号(平成19年2月6日)
文化財保護法(昭和25年法律第214号)
第123条第1項の規定により「坪川氏庭園」を文化財登録原簿に登録する

 文部科学大臣

[登録理由]
敷地全体に縦横に張り巡らされた水の流れと、その途上に造られた池庭等の関連施設から成る庭園。
豪雪地帯に特有の建築と庭園の関係がみられ、巨樹・屋敷林などが良好な関係を形成している。


 坪川家の先祖坪川但馬丞貞純は北面の武士で、
 今を去るおよそ七百年前、故あって、この地に定住した。その後この周辺の集落を司る七人の名司の筆頭として高い格式をもっていたといわれ、近代になって丸岡町に統合される迄は代々村長を務める立場にあった。この家の建築年代を示す文献資料は未だ発見されていないが、格式が高いにも拘らず書院造りの座敷を欠くことや、柱や梁の仕上げが丸刀の手斧を使ったままであること、そして股柱が三本も使われていることから、建てられたのは中世末期であるといわれ、全国的にも貴重な民家の一つとされる。

<丸に州浜の家紋>

財団法人 坪川住宅保存会

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