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学習!”福井弁”!
 「方言は宝だ」と言うように”福井弁”もイントネーションや言語が違った方言です。格好良く言えば福井の人は”標準語”と”福井弁”と二カ国語喋れると言うことかな?。
 大学時代の4年間、初めて福井を出て関東(千葉)の方で生活してきたが、全くと言っていいほど”関東弁(標準語!?)”には染まらなかった。一時期、自分が田舎者だと思われるのが嫌で無理をして”関東弁”を真似して喋っていたことがあったが、自分には合わなかった。まして、”福井弁”と”関東弁”が混ざりまくってしまい、相手に何を言っているのか自分でも何を喋っているのか分からなくなってしまいパニックになったことがある。逆に”福井弁”を喋っていた方が、人にも馴染みやすかった。
 今から関東に行こうとする学生や社会人に「田舎者と気にせず”福井弁”で喋ろう!」と教えたい。
今や”関東弁”とされる「〜じゃん」「〜でさぁ」も素はと言えば”横浜弁”なのです。大阪弁もいつの間にかに標準語っぽくなってきましたもんね〜♪。いつの日かこの”福井弁”の一部でも”関東弁”や”標準語”に取り上げられることを夢見てバンバン喋りまくりましょう。

P.S. 関東の者に「標準語で喋ってよ」と言われるのがすごく腹が立つ今日この頃です。


●福井弁辞書
「あ」
福井弁語
具体的な意味
使用例
使用例の意味
あいの日
平日
「あいの日は誰もえんよ」
「平日は誰もいないよ」
あいた
飽きた
「もう あいてもたわ」
「もう飽きてしまったよ」
あうつ
動悸する・ドキドキする
「あぁ 胸あうつわ」
「あぁ 胸がドキドキするよ」
あかる
(器から液体を)こぼす
「ちゃんと持たんとあかるよ!」
「ちゃんと持たないとこぼれるよ」
あかん
ダメ
「ほんなしたあかんて」
「そんなことしたらダメだよ」
開かない
「ドアあかんて」
「ドアが開かないよ」
あける
ひっくり返す
「あ〜ぁ あけてもた」
「あ〜ぁ ひっくり返しちゃった」
あっぱ
うんち・便
「おぇ〜、あっぱ踏んでもたげや」
「うわっ!うんち踏んでしまった!」
あばさける
ふざける
「あばさけたら あかんて」
「ふざけたらダメだよ」
あや
幼い
「おめぇ あやなやっちゃなぁ」
「君は幼い人だね」
危なっかしい
「あやなこと したあかんよ」
「危ないことしちゃダメだよ」
いさぶる
揺さぶる
「あんま いさぶらんといてや」
「あんまり揺さぶらないでよ」
いっけぇ・えけぇ
大きい
「ひって いっけんやって」
「ほんとに大きかったんだって!」
いのかす
動かす
「こっち いのかしておいてや」
「こっちに動かしておいて」
いわう
結ぶ
「ひもで いわいといて」
「紐で結んでおいて」
うとい
鈍い
「あたま うといのぉ」
「頭鈍いね」
うもない
美味しくない
「これ、うもないわ」
「これ美味しくないよ」
うらかしま
表と裏が反対
「服うらかしまやがの」
「服が表と裏が反対だよ」
えがむ
歪む・曲がる
「これ、えがんだとこ 直しておっけ」
「この曲がっているところ直しておいて」
えん
いない
「誰もえんかったわ」
「誰もいなかったよ」
おぇ〜
うわっ!・あちゃ!
「おぇ〜失敗してもた」
「うわっ!失敗してしまった」
おえっ
おい!・君
「おえっ なにしてんじゃ」
「おい!何をしているんだ」
おぞい・おぜぇ
格好悪い・粗末
「なんや ほれ おぞいの」
「なんだよ その格好悪いのは」
(精神が)まいる・大変
「おぞいやっちゃの」
「たいへんなことだね」
おちょきん
(子供が)座る
「そこに おちょきんしな」
「そこに座りなさい」
おとまし
もったいない
「そんなんしたおとましいが」
「そんな事したらもったいないでしょ」
おめぇ
君・あなた
「おめぇ いけま」
「君が行きなさい」
おめぇら
君たち・あなた達
「おめぇら なにしてんじゃ」
「君たち何をしているんだ」
おもいでな
満足・心に残る
「旅行いって おもいでやったわ」
「旅行に行ってすごく楽しかった」
おもっしぇえ
面白い
「ほんと おもっしぇんやって」
「ほんとに面白いよ」
変な
「あんた おもっしぇえこやの」
「あなた変な子だよ」
●福井弁辞書
「か」
福井弁語
具体的な意味
使用例
使用例の意味
かざかく
臭いを嗅ぐ
「ほんなとこ かざかすなま」
「そんなところ臭いを嗅ぐな」
かたい
元気・調子がいい
「こんにちは かたいけの?」
「こんにちはお元気いいですか?」
がぼる・ごぼる
足が深くはまる
「雪にがぼっつんたげ」
「雪に足が深くはまってしまったよ」
かやす
こぼす・ひっくり返す
「かやさんと はこんでの」
「こぼさないように運びなさいよ」
ぎょうさん
たくさん
「人ぎょうさんいるでの」
「人がたくさんいるからね」
けなるい
うらやましい
「海外旅行っけ!けなるいの」
「海外旅行なの!うらやましいな」
けぶたい
煙のすごい様子
「換気せんとけぶたいがの」
「換気をしないと煙がすごいよ」
じゃま・うさんくさい
「おれ けぶたいんけ?」
「俺じゃまかな?」
こさえる
作る・こしらえる
「自分でこさえなあかんが」
「自分で作らなきゃダメだよ」
こそばい
くすぐったい
「ここ こそばさんといて」
「ここをくすぐらないでね」
こっぺ
生意気・ませてる
「あいつ こっぺなんや」
「あいつ生意気なんだよ」
こわい
硬い
「この御飯ちぃとこわいでの」
「この御飯少し(芯があって)硬いからね」
●福井弁辞書
「さ」
福井弁語
具体的な意味
使用例
使用例の意味
ざいご
田舎・田舎者
「ざいごくさい 格好せんといて」
「田舎臭い格好をしないでちょうだい」
さかしま
反対
「服さかしまやげ」
「服反対こっちゃだよ」
さきっちょ
(物の)先の方
「さきっちょ けずって」
「とんがってる方を削って」
しかえる
着替える
「服しかえときね」
「服を着替えてきなさい」
じじむ
にじむ
「水かかったら じじんずんた」
「水がかかって滲んでしまったよ」
しなぁ〜
そっと・ゆっくりと
「しなぁ〜っと いっといで」
「そっと行って来なさいよ」
しね
〜しろ!〜しなさい
「はよしねま!」
「早くしなさい!」
してんで・してんでの
やって・やりなさい
「ちゃんとあうように してんでの」
「うまく似合うようにしてください」
じゃみじゃみ
TVの砂嵐
「もうおそいで じゃみじゃみやの」
「遅いからTV写らないね」
じょろかく
あぐらをかく
「しびれたで じょろかくでの」
「(足が)しびれたから あぐらをかくね」
せど
(家の)わき
「うちの せど とおっていき」
「家の横の通路を通って行きなさい」
そそ
雑・丁寧じゃない
「そそな字で書いたらあかんが」
「雑な字で書いたらダメじゃないか」
ぞれる
ずれる・外れる
「線ぞれつんた」
「線がぞれてしまった」
●福井弁辞書
「た」
福井弁語
具体的な意味
使用例
使用例の意味
だます
(子供を)あやす
「ちょと赤ちゃんだましといて」
「赤ちゃんを面倒見ていて」
だら
ぐうたら・情けない
「だらなことすんなま」
「情けないことしてるな」
だんね
気にしない・いらない
「おっけの」「だんねよ」
「ちょうだいな」「いいよ」
ちぇ〜
小さい
「なんと ちぇ〜字 かくんや」
「なんと小さい字で書くの」
ちかっぺ・ちっかっぺ
力一杯
「ちかっぺ たたいたっか」
「力一杯 叩いてやろうか」
ものすごく
「ちっかっぺ はえんやって」
「もの凄く早いんだよ」
ちっくりさす
突き刺す
「うまく ちっくりさしとっけの」
「上手に突き刺しておいてね」
ちびたい
冷たい
「よう 冷えて ちびたいわぁ」
「すごく冷えていて冷たいね」
ちゃがちゃが
めちゃくちゃ
「もう ちゃがちゃがになっつんたわ」
「もう滅茶苦茶になってしまったよ」
ちゃまる
取る・捕まえる
「近くで 犯人 ちゃまったんやって」
「近くで犯人が捕まったみたいだよ」
ちょこし・ちょっこし
少し
「おかわり ちょこしにしてや」
「お代わりは少しにしてちょうだい」
ちびっと・ちょびっと
ほんの少し
「もう ちびっとで ええんやよ」
「もうほんの少しでいいのよ」
ちょれぇ〜
情けない・変
「なんや おめぇ ちょれぇ〜の」
「なんだよ君、情けないね」
つるつるいっぱい
擦り切れいっぱい
「なんや つるつるいっぱいやがの」
「なんだ擦り切れいっぱいだね」
てきない・てきねぃ・てきねぇ
痛い・つらい
「昨日から てきないんやって」
「昨日から(体が)つらいんだよ」
てなわん
生意気な
「うちの子 ほんと てなわんこや」
「私の子供は本当に生意気な子だ」
てんこ
大変な・難しい
「この仕事 ちぃと てんこなんや」
「この仕事はちょっと難しいのだよ」
としいく
歳をとる
「みんな としいったのぉ」
「みんな歳をとったね」
とっとっく
受け取る
「おつり とっとっけの」
「お釣りは受け取って下さい」
どぼどぼ
柔らかい・ふにゃふにゃ
「煮すぎて どぼどぼやな」
「煮すぎて柔らかいね」
どんべ・どんけつ
一番最後・ビリ
「おめえ どんけつっやったんけや」
「君、一番最後だったのかよ」
●福井弁辞書
「な」
福井弁語
具体的な意味
使用例
使用例の意味
なげる
捨てる
「このゴミ なげといてや」
「このゴミを捨ててちょうだいね」
なぶる
さわる・いじくる
「できもん なぶったあかんで」
「ニキビ いじくったらダメだよ」
にんならん
気にしない
「ぜんぜん にんならんよ」
「全然気にしていないよ」
ねぇ
無い
「さがいたけど ねぇわ」
「探したけど無いね」
寝る
「おめえ はよ ねぇま」
「お前早く寝ろよ!」
ねまる
座る
「たってんと ねまんね」
「立っていないで座りなさいね」
ねんね
赤ちゃん
「ねんね かわええのぉ」
「赤ちゃん可愛いね」
のぉのぉ
(呼びかけ)ねぇねぇ
「のぉのぉ ひまか?」
「ねぇねぇ暇なの?」
のくとい・のくてぃ・のくてぇ
あったかい
「今日は のくてぃ日やわ」
「今日は暖かい日だね」
バカな・愚かな
「のくてぃことばっか いってんなま」
「バカなことばかり言わないでよ」
のこいとく
残しておく
「おかず のこいといての」
「おかずを残しておいて下さい」
●福井弁辞書
「は」
福井弁語
具体的な意味
使用例
使用例の意味
ばい
棒・細長い棒・串
「鶏肉 ばいで ちっくりさしとっけ」
「鶏肉を串で突き刺しておいて」
はいめ
ハエ
「はいめ うっとうしいわ」
「ハエがじゃまだ」
はしかい
すばしっこい
「かたくて はしかいこや」
「元気ですばしっこい子だ」
喉がイガイガする
「風邪で はしかいんやって」
「風邪をひいて喉がイガイガするよ」
ばっちぃ
汚い・汚れている
「服ばっちぃく なっつんた」
「服が汚くなってしまった」
ばんげ
夜・晩
「ばんげも あつて ねれんわ」
「夜も暑くて寝られないよ」
ひって・ひってもんに
ものすごい
「ひってもんに高いって」
「もの凄く高いんだよ」
ひっで・ひっでもんに
ものすごい
「ひっでさむいわ」
「もの凄く寒いよ」
ふたぐ
ふさぐ・栓をする
「これ ふたぐもん ねんけ?」
「これに栓をする物はないのか?」
へごちゃ
歪む・形になってない
「これ へごちゃに みえんけ?」
「これ変な風に見えない?」
へたる
くたばる・へたばる
「仕事しすぎで へたっつんた」
「仕事のしすぎでへたばってしまった」
べと
「鉢に べと いれといて」
「植木鉢に土を入れてね」
ほぅけ
そうなのか
「あかんてや」「あ〜ん ほぅけ」
「ダメだって」「あ〜んそうなのか」
ほぅか
そうですか
「こうすんや」「ほぅか」
「こうするんだよ」「そうなのか」
ほぅや
そう。そういえば
「ほぅや わすれとったわ」
「そういえば忘れていたよ」
ほっこし
ホントに
「ほっこし ものごいんや」
「ホントに心配だ」
ほや
そうだよ
「今日雨やったんけ?」「ほや」
「今日は雨だったの?」「そうだよ」
ほやけどぉ〜・ほやけどの
そうだけど
「ほやでどぉ こっちも行ってみんけ?」
「そうだけどこっちの方も行ってみない」
ほやったっけ?
そうっだったかな?
「昨日ゆうたが」「ほやったっけ?」
「昨日言ったでしょ」「そうだったかな」
ほやって・ほうなんやって
そうなんだよ
「調子いいのぉ」「ほうなんやって」
「調子が良さそうだね」「そうなんだよ」
ほやほや
そうそう
「ほやほや あしたするんやったの」
「そうそう、明日にするんでしたね」
ほやのぉ
そうだね
「うまくいったやろ」「ほやのぉ」
「うまくいったでしょ」「そうだね」
ほやろ・ほぅやろ
そうだろ
「おめぇんとこもほやろ」
「君の所もそうでしょ」
ほんでぇ〜、んでぇ〜
それからね
「んでぇ〜 あかんかったんやわ」
「それからね(結局)ダメだったみたい」
ほじる
(穴を)掘る
「そんなとこ ほじって なにすんの」
「そんな所に穴を掘って何をするの」
●福井弁辞書
「ま」
福井弁語
具体的な意味
使用例
使用例の意味
まえら
以前は・この前に
「まえら 事故つったんやって」
「この前に事故ってしまたんだよ」
まっかちっか
真っ赤っ赤
「酒飲んで 顔まっかちっかやわ」
「酒を飲んで顔が真っ赤っ赤だ」
みっとむね・みっともね
恥ずかしい
「へんやろ」「ん〜 みっとむねぇのぉ」
「変でしょ」「う〜ん恥ずかしいね」
もだかる
絡まる・こじれる
「もだかって わからんわ」
「(糸が)絡まって分からないよ」
もっつけねい
辛そう・可哀想
「もっつけねいこと したぁあかんて」
「可哀想なことをしたらダメでしょ」
ものごい
心配
「まだ帰ってこんで ものごいんや」
「まだ帰ってこないから心配だ」
●福井弁辞書
「や」
福井弁語
具体的な意味
使用例
使用例の意味
やっこい
柔らかい
「ねんねの肌 やっこいね」
「赤ちゃんの肌は柔らかいね」
やっとこさ
やっと・ようやく
「やっとこさ 着いたげ」
「ようやく着いたな」
よしかかる
寄りかかる
「よわったで よしかかっとくわ」
「疲れたから寄りかかってるね」
よばる
呼ぶ・来させる
「御飯やで みんな よばって」
「御飯だからみんな呼んできて」
よわる
疲れる・困る
「ずっと たってて よわってもたわ」
「ずっと立っていたから疲れてしまった」
●福井弁辞書
「わ」
福井弁語
具体的な意味
使用例
使用例の意味
わらびしい
幼い・子供みたい
「いつまでも わらびしいやっちゃ」
「いつまでも子供みたいな人だね」
んめぇ
美味しい
「これ んめぇのぉ」
「これ美味しいね」
んめる
よく見える
「ここやと んめるやろ」
「ここからだとよく見えるでしょ」
んめる
埋める
「分からんよう ここに んめっせ」
「分からないようにここに埋めよう」
んなの
それじゃ・じゃあね
「もう おそいで。 んなの」
「もう遅いから。じゃあね」
●福井弁辞書
「語尾」
福井弁語
具体的な意味
使用例
使用例の意味
〜が・〜げ・〜げや
〜だ・だぞ
「あぶないげや」
「危ないぞ!」
〜しつんた・〜してんた
〜してしまった
「バス いっつんた」
「バスが行っちゃった」
〜じゃぁ
〜だよ
「うるせんじゃぁ」
「うるさいんだよ」
〜しよっせ・〜しよっさ
〜しようよ・しようぜ
「あっちに いこっせ」
「あっちに行こうよ」
〜ま
〜しろ・しなさい
「あっちいけま」
「あっちに行きなさい」
〜やっちゃ
〜だった・みたいだった
「あっちにいったんやっちゃ」
「あっちに行ったんだよ」
〜やざぁ
〜だよ・みたいだよ
「おもっしぇんやざ」
「面白いんだよ」