横山岳(滋賀県)1.132M

2004.11.8 晴れ 10名

登山口の可愛い登山届けのボックスにあった案内によると、この山は湖北の名山で、
古くより山岳信仰の霊場として栄えた所であったと書かれています。
下は同じく備え付けられていた地図、クリックすると大きくなります。

白谷出合登山口(7:30)・・・経の滝(8:15)・・・五銚子の滝(8:50)・・・山頂(10:00)・・(11:50)・・・鳥越峠(12:50)・・駐車場(13:20)

(休憩時間を含む)


今日は紅葉と滝を見に行こうと、朝6時に集合。冷え込んで天気が良くなるのがわかり期待に心膨らませ、一路木之本インターまで高速を飛ばし、杉野部落を経て網谷林道に入り登山口の白谷出合に到着。広い駐車場で入り口には可愛い登山届けのボックスが建っていました。
上を見上げると、横山岳が待っているよとばかり良く見えています。地図のたて看板もあり、人気の山なのでしょう。
 案内板には白谷コースにバッテン印
 登山口の林道にも鎖がかけられていましたが、   紅葉もあまり期待できそうに無い感じだし、
 滝を見なくては来た意味がないとばかり、
 かまわず行くと、谷川を渡って反対側の斜面
 に道がつけられています。これが急でなか
 なか大変、とても酔っ払っていては歩けない
 ねと、言う事がおかしい面々、元来山では
 あまり飲んではいけないのだ。でも通じる
 方々ではない・・・
 突然サル!の声に見上げると、猿の集団が
 いて私たちを威嚇して声をあげてくる。
 十数匹はいただろうか良く太っていて、
 熊と違い餌は十分なのでしょう。
 しばらく行くと反対側の斜面に林道が見え、
 かなり上までトラックがあえぎながら登って
 いくのが見えます。どこまで道をつけるつもり
 かわからないけど、この山も今に車で・・と
 なるのでしょうか?
 
突然崩れた斜面を登ると、工事中の林道に出て、大きなブルドーザーなどが置かれている。誰もいなかったが、やはりこのコースは使われていないのだろうか・・・本来の登山道を探し当てて、やはり急な歩きにくいコースを行くと17Mの「経の滝」に出ました。
滝はそれほど大きくは無いですが、マイナスイオンの恩恵は受けられたかも。
滝の左手を巻いて上へ上へ・・・
何度も谷を渡ったり、非常に滑りやすく水の多い時は危険かも。
今日は11月にしては非常に暑くて、ほとんど直登のコースに重い身体はつらい。天狗岩を左手に見て日差しが暑くなった中を行くと今度は20.5Mの「五銚子の滝」があらわれます。
登山ボックスにあったチラシの受け売りですが、1.400年前には海抜800Mのこの付近には本殿・拝殿・観音堂など20余の建物が建立されて、多くの信者を集めていたそうです。こんなに急な高い所にどうやってと想像もつきません。
いつもどこの滝を見ても、これだけの水がどこから?と不思議に思ってしまう。

谷川と離れ、左に回りこんで行くのだが、頂上までの更に急な長い工程に、皆「アチー!アジー!アキレス腱が伸びるう!」と、ロープを持ったり、岩に手をかけて重い身体を引き上げたりして行きます。やっと「ガンバレ!あと300M」の標識が出てきて喜びましたが、これがなかなかで急登は続き、最後あと100Mの標識で周りの葉を落とした木々など眺める余裕が出ました。ブナなども上に行くほどほとんど葉を落としています。
頂上は広くなっていて、白山方面と伊吹方面が見えるようになっていますが、最近の暖かさで空気がもやっているのか、白山方面は全く見えず。伊吹山、金糞岳方面は見えていました。
双耳峰なので東峰までは往復40分と標識にありました。
平日とあって貸切状態、結局最後まで他の登山者はなし。お昼ねしていても暑いくらいで、まるで9月くらいの陽気、下界は23度を越す日だったとか。
下りは三高尾根を使い鳥越峠を経てコエチ谷に出ました。
カサカサ落ち葉の上をブナやミズナラなどの木々を縫って降りていきます。
これもかなり急で、滑ってころぶ声がにぎやかに森の中に響いていました。
途中、望横ベンチがある展望地からは、滝の方面や東尾根が見えます。
この辺りは今が紅葉の時節だと思うのですが、相次ぐ台風のせいか葉がちじれて十分紅葉しないうちに落ちてしまう感じでした。鳥越峠は墓谷山との分岐で、私たちはコエチ谷へ左折。
急な坂を疲れた足で踏ん張って行くと、やっと堰堤が見えて林道に出ました。
しばらく林道は続き、網谷林道に出て元の白谷出合の駐車場へ。お天気も良く楽しいメンバーでつらい山も楽しい一日に。木之本の駅前のお風呂に入って帰福。