特別史跡 一乗朝倉氏遺跡 山城見学会
一乗城山(473.5M)

2008.11.19 曇り 参加者 約25〜30名

11/19(土)福井県立朝倉氏遺跡資料館の主催で山城見学会がありました。
主人と二人申し込んでおいたら人数枠に入れたらしく案内があったので参加してきました。
資料館に集まり資料などを頂いて9:30にスタート、途中三体仏の一つを見て下城戸を通り、朝倉景鏡(かげあきら)館跡を見て馬出しコースに入りました。始めは工事用の道路を歩き砂防ダムで休憩、ダムも岩を組んで自然に近いように造られていて、作業道路なども一切削っていなくてシートをひいて載せてあるだけなので、工事が終わればすべて元に戻されるそうです。
ここからはしっかりした登山道になります。千畳敷の少し手前に唯一の水場・不動清水がありました。
千畳敷跡の説明のほか、辺りの観音屋敷跡・赤渕神社跡・月見櫓跡などがあることなどを聞いたあとは、宿直跡で昼食。ここからは一乗の城下町、足羽川や坂井平野、晴れていれば日本海、三国湊まで見えます。
食後に連続曲輪群・一の丸、二の丸、三の丸を歩きながら、堀切、空掘、伏兵穴、畝状竪堀などの説明を受けました。
この畝状竪堀については知らなくて、実際その上を歩く体験もして納得しました。
これは一乗城を取り囲むように、等高線に直角の方向に掘られた堀で、約140条以上の堀が掘られているそうです。
地元では「ササギ畔」と呼ばれ、横方向の移動を防いだり、登ってくる敵を一列にして、防御しやすいように考えられていたようです。とても立派な山城ですが、結局一度も戦いには使われずに終わってしまったそうです。
同じ時代の滋賀県の小谷城跡なども余計なものは無くそのまま残してあって良かったのですが、ここも何も無くそのままで良いのですが、もうちょっと説明文くらいあってもいいかなと・・・
すべて個人の私有地なので勝手に発掘も出来ず、まだまだわからないことが多いそうです。
帰りは下城戸コースで、鉄塔を二つ通り下に降りました。もう一つ諏訪館側からのコースは豪雨で荒れたままで使えないそうです。今回の見学会でいろいろ勉強になりました。私たちが福井から入ってきた下城戸は裏口であって、本来は上城戸が表。
丁度上城戸の上に大手道が山と山の間に通っていて、国府つまり武生方面から続いていたそうです。
福井が開けたのは朝倉が滅亡した後なのですね。
今回の参加者はかなり県外の方が多くて、男性が圧倒的に多い。戦国時代辺りは男の方が大好きなのでしょう。

三体仏

下城戸
下半分は昔のままで、上の部分は転がっていたものを復元したそうです

砂防ダム

不動清水

宿直跡から

二の丸前で説明を聞く皆さん

三の丸 頂上