大舟山(1.431M)〜経ヶ岳北峰(1.609M) 福井県

2013.7.01 晴れ 2名

 福井(6:30)…赤兎山登山口(8:00)…小原峠(8:40)…分岐(9:10)…大舟山(10:10)…(11:45)経ヶ岳北峰(12:20)…大舟山(13:35)
 分岐(14:50)…(15:05)小原峠(15・15)…登山口(15:40)…福井               ( 休憩時間を含みます )
 今年は雨が少ない。
山の会では今日は岐阜県境の銚子ヶ峰と言う話・・・
朝早く出れない一名と、早く帰りたい一名で、それなら県内の山にと二人で出かけて来ました。梅雨時期とは思えぬ爽やかに晴れた日になり、風も涼しく最高気温が下界では31.4度にもなったとは思えぬ山日和の一日でした。ゲートのある小原部落で一人300円を払い、上の駐車場に一番乗り。慣れた赤兎山への登山道を分岐まで進みます。
大舟山分岐の標識には「ジェジェー!!」何と綱が渡され「この先ルート不明瞭で通行には注意」と書かれたカードがぶら下がっています。
1か月あまり前にJちゃんが来た時にはロープは無かったそうですが。
いい加減な二人はロープをくぐって行くと、もう一度ロープが通せんぼしてましたが、自己責任で通過。ここからはど〜んと下って行きます。
しばらくの間に木々が葉をつけ、枝は伸びて、足元は草が伸び、こんなに変わるものかとJちゃんびっくり!
見通しも悪く、ひたすら枝を払いのけ、昨年刈られた跡の突き出た笹の切り株に注意しながら歩きます。
路の脇にはギンリョウソウが顔を出しています。
たまに展望が得られ、心地よい風が後押ししてくれているようです。

  ゴゼンタチバナとマイズルソウ 

赤兎と大舟の分岐

   経ヶ岳まで遠いなあ〜

ギンリョウソウ

  こんな感じ・・・

大舟山から
やっと分岐〜経ヶ岳間の半分くらいの地点にある 大舟山に着いたと思うのですが、何の標識も無く寂しい(-_-;)
このルートは長く廃道のようになっていたのを、昨年10月福井山岳会の方々が切り開いて下さったそうです。
誠に有難い話ですが、植物の生命力にはかなわない。
冬の間の倒木、伸び始めた新しい根曲り竹、背丈より大きなスカンポ、灌木の伸びた枝、かきわけかきわけ、足をとられひっかかり、アップダウンの繰り返し、これはなかなか大変な山行です。
又大舟山からはどんどん下って行きますが、お目当てのニッコウキスゲが出てきて楽しませてくれます。まだササユリも綺麗に咲いていて蕾もあるくらいです。谷間には残雪があり、吹き上がってくる風はヒヤッとして心地よく、何とか元気に歩けそうです。
人が歩かないせいでしょう、路の中までササユリやシモツケソウの若い株が沢山増えていて踏まないように歩くのは大変なくらいです。
日あたりの良い灌木の少ない所は、払いのける心配は無いのですが、草で道が隠れてしまっていて、踏み跡を探しながら進みます。
もう一か月もしたら、完全に藪漕ぎ状態の路になってしまいますね。

     
            

ここを越えたら?いえいえまだまだ・・・ 
   オオバギボウシとキスゲ

風が強くて涼しい♪

   白山をはさんで大長と赤兎 手前は大舟山
思ったより時間がかかってやっと経ヶ岳の下、尾根に取り付きます。中間くらいに大岩があります。噴火で出来た岩で三つあり、その間をすり抜けて行きます。最後がつらいけど何とかここまで来たのだから頑張らねば・・・。ふっと足元を見ると小さなアヤメのような花が〜、
あとで調べると ヒメシャガではないだろうか・・・
何でもヒメシャガは、国のレッドデータブックでは準絶滅危惧、石川県のレッドデータブックでは絶滅危惧U類にランクされているとあります。
私の数少ない山行の経験では参考にならないが、初めて見ました。
やっとのことで北峰に到着です♪
白山から岐阜県境の山々、今日はとても良く見えて、皆は銚子ヶ峰から足を伸ばしたのだろうかなどと話しながらランチタイム。
誰もやって来ない。本峰との間は笹に覆われて歩くのは大変だから、普通はここまで来ないかな。
じっと見てると赤兎山の小屋もはっきりわかる、沢山の人だろう。
白山も今日山開きだとか、こんなに歩くのなら白山でも良かったかしらねとのんきな二人で、例によって食べたあとはお昼寝タイム。
帰りも同じくらい時間がかかるかもしれないので、さあ帰ることにしましょ。普通は車を経ヶ岳か法恩寺山の登山口に一台回して置いて往復しない人が多い。そうすべきだったかも・・・

     経ヶ岳にやっととりつきます

やっとすり抜ける狭さ

    ヒメシャガ

   

    

あそこから歩いて来たんだ〜
  岐阜県境の山々

ピンク色がかったカラマツソウ  (ピンボケ)
急な下りは草で覆われた足元が 見えずに一歩一歩慎重に。
今問題になっているマダニの心配などしている場合では無く、払いのけて長い行程を歩き続けます。唯一三叉路に見える地点で来るときはここを注意、赤いテープを見逃さないでとお互いに注意し合っていたのに、足元ばかり見ていておっといけないと間違いかけたのを修正。
分岐までしばらく登りかえしてやっと普通の登山道に出て一安心。
なんて普通の路は歩きやすいんでしょう!
お〜楽ちん♪とばかり峠までざーっと降りてここで一休みしていると、声がして大長山から女性二人が戻って来ました。
朝は下の駐車場に20台くらいあったそうです。
今日は一日中晴れて爽やか、Jちゃんのお蔭で初めてのコースも歩けて楽しい一日でした。駐車場に着くと私たちの車だけ、下の方には先ほどの方々のが一台だけ、もう皆さん帰ってますよね。
小原部落までの林道に渓流釣り?の方々か県外ナンバーの車が多かったと思ったらゲートの近くで皆さん戻ってらして盛り上がっていました。大会かなんか? 
帰り九頭竜川沿いにはアユ釣りの車がまだ沢山あり、5時近くだと言うのに川の中にまだ釣り人が残っています。それで私達も主人と義弟がいるだろうポイントに行って見るとまだ頑張ってました。見ているうちに義弟は三匹釣り上げていて、結局45匹程の釣果だったそうです。夏ですねえ・・・(^_^)v