剣岳(2.998M) 富山県
2010.8.2〜3 晴れ時々曇り 10名

8/2 福井(5:30)…馬場島(8:30)…1.400M(10:50)…2.000M(13:16)…早月小屋(14:06)        
8/3 早月小屋(4:50)…2.800M(6:50)…(7:40)剣岳頂上(7:50)…2.614M(9:30)…早月小屋(10:25)
早月小屋(11:35)…1.800M(12:47)…馬場島(15:05)…入浴(14:05)…福井(19:20)    
                                         (休憩時間を含みます)
 一日目
今年の夏は山の会の山行は早月尾根から剣岳との声が出ていた。私に行けるかどうか不安だったが、無理だからと断られなかったので思い切って参加して来ました。
連日の猛暑に暑さに弱いYちゃんは外に出るのでさえためらわれる毎日(-_-;)・・・。今回は最初から健脚組みと分かれて歩くよう頼んでおいた。予定より30分早く着いて、有名な剣の碑のある所を通り登山道に入ります。最初から松尾平までは急登、風が全く無くて蒸し暑く、あっと言う間に見えなくなった6名の健脚組のあとをとぼとぼとひたすら歩くのです。
しばらくは緩やかな道でしたが、又木の根が張り出して急な道となります。ところどころ大きな大きな立山杉が踏ん張って迎えてくれます。幹の中は空洞のものが多くて樹齢何年くらいでしょうか〜。道の両脇にはアカモノが赤い実をつけています。
今日のようにガスが上がっていて太陽の光は遮ってくれるものの、じっとりと蒸し暑く風も無いのと、日は出ていてもカラッとして風があるのとではどちらが楽なのだろう・・・
大体高度200M事に表示板が出ていて目安になります。

「試練と憧れ」と書かれた合同慰霊碑からスタート

立山杉

中に入れます

ここのキヌガサソウはお花が小さい

2.000M付近 つかの間の平坦地

小屋が見えました
先のメンバーたちはきっとお昼頃には着いてしまい小屋の前で宴会だろうから、私たちはゆっくり休み休み途中で昼食も取り、高度差1.400M、5.4Kの道のりを歩きました。
立山杉からダケカンバに変わり、シラビソやトドマツが現われると道の左手側には東芦見尾根の山々が見えてきます。
どれが以前登った猫又山や大猫山かわからないが、高度感を感じる事は出来ます。ようやく最後登り詰めると、平坦な見晴らし台の様な所に出て早月尾根の小屋が見えてホッと一息。
もう仲間たちは飲み終わっている様子。
他の県からいらした方々と盛り上がっている。
ガスが切れてきて明日向かう尾根や小窓尾根の荒々しい峰々が見えてきます。予定通りプラス一時間と昼食タイム30分を入れて一時間三十分の遅れで到着です。
今日は小屋はほぼ満員の様子だが、テント場は寂しく山ガールお一人のテントだけ。周りはベニバナイチゴの群生で、8月の下旬頃は実が沢山なってるだろう。一応の高山植物は見られるが、誰もこの山に花を期待して来てはいないのです。
部屋は8畳間でここに10人寝ます。まだまだ時間はあるので、身体を拭いて着替えさっぱりとしたところで横になって休む事にしました。

ミヤマキンポウゲとモミジカラマツ

ノウゴウイチゴ
夕食前に外に出てガスがもっとあがらないか待つが結局ダメでした。本来なら立山連峰から大日三山、毛勝三山など見えるはずなのだが、たまに小窓尾根が姿を見せる程度で終わりました。夕食は3回に分けて出され、私たちは2回目です。美味しそうなハンバーグカレーに煮物などもついて有難い事なのだが、何しろすぐ食べられなくなるYちゃんには量が多くて、皆さんに手伝ってもらいやっとお皿を空にしたのです。本当に情けないが、胃が働かなくなるのです。夜もガスが上がり星など期待したが、全くダメでそれどころか夜中に雨が降ったらしい。
 2日目
4時頃起きて支度を始める。
天気はまあまあのようです。朝食はここはお弁当スタイルなので、男性陣に分けて合羽などと持ってもらい、私たちは軽く飲み物とおやつだけサブザックやポーチに入れて5時前にスタートです。小屋から高度差800M、2.9Kを歩きます。
2.500Mくらいまでは針葉樹の中を歩きますが、そこから後は小さなアップダウンでハイマツと岩の間を抜けて行きます。ここでも私は遅れ、熊髭殿にずっと付いてもらい何とか頂上に到着!

夕食

小窓尾根  小屋より

             小屋より  

森林限界を抜けて

頂上に朝日が

雪が残ってます

上にガスが・・・

いくつ越えるのかな?

シナノキンバイ

こういうプレートがしっかりあります
立山から入る別山尾根の行程より長いかもしれないが、危険な所は少なく花も咲いて優しい感じのする道中でした。
別山尾根の前剣からの岩・岩の迫力とスリル感のある行程と比べると拍子抜けした感じで、早く歩けないだけでした。
頂上でガスが晴れてきたのでもっとゆっくりしたいのに、15分ほど遅れた私を待っていたメンバーは、すぐもう降りる!と冷たいこと。沢山の登山者で賑わっていて、次から次から増える感じではありますが、もう少し余韻を楽しませてくれても良さそうなのに・・・
やっと優しいSシェフが記念写真を撮ってくれて、今回唯一の剣の写真となりました。どうしてそんなに急いで歩かなくてはいけないのだろう。予定より早い時間だし、もっと楽しみながらでもいいのではと思うのですが、山に対するスタイルが全く違うのでしょうね。ふ〜!!仕方なく下山する事に。下りは登って来る方が多くて、待たなくてはならない箇所が多くて少し写真を撮る暇が出来ます。
昨日前後しながら登って来た東京からの6人さんや、小屋の前の宴会で盛り上がっていた新潟の方々ともすれ違います。山では誰とでも仲良くなれていいですね。
美人の山ガールも上がって来て皆に笑顔を振りまいて気持ちの良いお嬢さんだこと!

雷鳥が・・・

怖くはありません

    

頂上はもうすぐです

賑わう山頂


2回目の剣岳山頂

雲が切れてきてます

もう少しで・・・

ゆっくり眺めていたいよ〜

分岐 早月尾根 川は早月川?
雲が切れて立山連峰から剣沢の小屋、剣御前の小屋、室堂のバスターミナル、弥陀ヶ原、それと大日三山が良く見えています。こうして違う方向から自分が行った事ある所を見るのも楽しい♪ 尾根の右手奥には後ろ立山連峰から白馬などの山々、時間があればゆっくりどれが○○山と教えてもらえるのに(-_-;)
安全な所でもう先にどうぞと行って貰い、雪のところで一休み。雪をほじってタオルに包んで頭を冷やして気持ちいい〜!
樹林帯に入ってからも長い。
小屋からも長いので膝に負担をかけないようゆっくり降りる。他のメンバーはお昼ご飯の最中で盛り上がっている。私も何か食べなくてはとお湯をわかしてもらいスープで小さなお握り一つ流し込む。富山からいらしたというカップルが、大きなタッパーに入ったスイカをご馳走してくださる。あんなに大きな重いもの二パックも・・・いすの上には食料だらけで、ばてたから上には行かず帰られるそうです。我々は車一台ずつのメンバーに分かれて先に降りてお風呂にでも入っていて貰うことにして、二台目の私たちはゆっくりしてから下山開始。又ガスって来て日差しは遮られたが同じく風の無い暑い行程。1.000M辺りで雨が強くなりましたが、、そのうち収まり無事下山。
すぐそばの馬場島荘で入浴してから帰福。皆さん有難うございました。

気をつけて

   立山連峰

鎖場

イワギキョウ

    

   

小屋の前で

右奥は朝日岳から白馬方面
お花はトウヤクリンドウ・ミヤマダイコンソウ・ハクサンイチゲ・ウサギギク・タカネマツムシソウ・ベンケイソウ・アキノキリンソウ・トリカブト・イワカガミ・ハクサンオミナエシ・イワイチョウ・ミヤマホツツジ・アオノツガザクラ・ツマトリソウ・etc・etc・