立山(3.003M)
2010.5.31〜6.1 晴れ 5名

5/31 福井北I.C.(5:30)…立山駅(7:30)…ケーブル(8:00)…バス(8:30)…室堂ターミナル(9::30)…一の越(10:45)…
    (12:05)雄山(13:10)…一の越(14:05)…みくりが池温泉(15:00)
6/1  みくりが池温泉(7:40)…(9:00)室堂山(9:50)…(10:25)室堂山荘(11:15)…室堂ターミナル(12:00)…美女平
    立山駅…称名の滝…福井(17:05)…
ある日突然癒しの山行をしたいと提案があり、上高地から涸沢か立山か西穂山荘か等と希望が出る中で、二日目早めに帰らなくてはいけない人もあり、一番近くの立山に決定。
みくりが池温泉でのんびりしようとなりました。
天気予報はまあ大丈夫、福井北I.C.で集合して1台でスタート!Jちゃんの運転は快調♪2時間で立山駅に着いてしまった。シーズンオフの平日とあって駐車場も空いているし、ケーブルもバスもすいすいと乗れて楽チン。
美女平はガスが出ていて心配したが、上は青空!
残雪と青空とハイマツのコントラストが素晴らしい展望が早くも臨まれる。雪の大谷の散歩も今日までらしいが、まだ高く残っていた。バスの中から見物していると室堂に到着。
この時節に来るのY女史を除きは4人は初めてとあって、雪・雪に感激!何と言っても人が少ないのがGood♪
今日はまず雄山に行こうと一の越を目指しました。5人とも日焼け対策で鼻の上までバンダナやマフラーでおおい、サングラスの中から目が光るだけのいでたちの、これが名づけて「なでしこ隊」の5人グループなのです。

バスの中から 雪の大谷

雄山と右は浄土山

ふりかえって 室堂平はまだ雪・雪

雄山の上・社務所裏から滑り来るスキーヤー

雷鳥沢まで臨めます

一の越まであと少し
観光客は少なくていつもより静かな室堂バスターミナル。蒼い空に気分は上々なんだが、今日は今ひとつ調子が悪い。普段の寝不足がたたっているかも(-_-;)
一の越までは竹の細いポールで道標が出来ているのだが、最初は浄土山よりに高めにトラバース。雪はザラメ状でアイゼンは必要ない。雄山を見上げると社務所裏側から滑り降りてくるスキーヤーがいる。え〜!あんなに急斜面を!!とビックリ。
あっと言う間に降りて来て浄土山側に入り込んだようで、私はなんてすごい事出来るんだろうと感心してしまいました。
ところがY女史も今は抑えているが、少し前までは同じようにどこでも滑り降りていたと言う。不思議!
とぼとぼ歩きの私は最後山荘までは直登で辛い・・・
一の越に出ると展望はさらに良くなり、黒部湖をはさんで奥の山々が連なって見えます。山荘ではお布団を屋根に並べていました。ここで荷物を少し軽くしようと、大きなビニール袋にアイゼンや不要なものを入れてピッケルと共に岩陰にデポ、ここから先は雪は無いのです。スキーヤーが多いと聞く御山谷を覗くと成る程広いゲレンデのようです。下まで行くと黒部湖の上に出てそこから歩いてトロリーバス等に乗って戻る事もあるらしい。

御山谷と後立山の山並み

雄山への登り

雲が出て来ました

あと少し
久しぶりの雄山への登り、ペンキが消えかけて道ははっきりしない。夏なら沢山の登山者と観光客ですが、今日は本当に少なくて伸び伸びした気分になれる♪
社務所の前は雪で入れない。ザックを置いて雄山神社で記念撮影して戻るとスキーヤー3名が東側斜面「サル又のカール」へドロップインするところ、先ほどの光景よりもっと驚く。両側岩壁で急すぎる斜面なのです。一人の方に「恐怖心は無いのですか?」とバカな質問すると、無いとのこと。見事に滑り降りていかれた。ふ〜ん、信じられない!私たちは昼食タイム、上り返してくる3人を待つ女性が一人離れた場所にいるだけで、我々だけののんびりまったりした時間を楽しんだのです。相変わらずすぐ食欲が無くなり1個のおにぎりがやっとのYちゃんに比べて3個も平気の人もいて、つくづく情けない(-_-;)
出来れば少し縦走して真砂岳の手前から尾根をキャンプ地に向けて降りれたらいいだろうなあと安易に考えていたが、却下!表面ゆるんでザラメ状ですが、下は固く凍っているのです。一人男性が縦走路に向かって行かれましたが、あと登山者は無し。

雄山神社(3.003M)

大汝山への縦走路

3.000Mからの滑降

ソロソロ帰りましょうか

登り返して来た3人さん

夕方 地獄谷の煙
ガスが上がってきたので下山開始、ガレ場が続くので石を落とさぬように気をつけて降りると、一の越に着くころはますますガスが濃くなって、帰りは竹のポールを見落とさぬようにして歩き、室堂に戻りました。今日の宿泊地はみくりが池温泉、一番高いところにある温泉に入って美味しい食事をいただいて、夜は富山湾の灯を見ようという観光モード。こんなにガスっていてと心配していたら、夕食頃には晴れてきて明るくなってきた。
6畳だが個室で休んで温泉に入ったあとは、地元の料理が一杯の夕食タイム。ところが温泉のあとに皆で飲んだビールが効きすぎて、アセトアルデヒド皆無のYちゃんは、誰かさんの十分の一も飲んでないのに頭痛がひどくて食べれない!
山菜の天麩羅やホタルイカのほう葉味噌焼きとかいろいろ並んでいるのに悲しい・・・。華奢に生まれてつらい・・・
お薬をいただいて何とか収まり、寝る前にお饅頭一個だけ食べて就寝。余り寝れないので外を眺めては星が出ないか待つが、結局ダメで、街の灯りが何とか見えただけでした。
朝は良く晴れ渡ってすがすがしい一日になりそう。
日の出前に建物の上に出てカメラを手に待ちますが、なかなか立山連峰からは朝日は顔を出さない。

奥大日と大日山に朝日が当たり始めます

剣岳を少しアップで 今日6/1山開きだそうです

朝食はバイキング 美味しかった♪

記念撮影

雷鳥二羽
みくりが池温泉をあとに
そのうち寒くなり忍耐の足りないYちゃんは退散…
部屋に戻り帰り支度をすませ朝食に行くと、バイキングスタイルでどれを食べても美味しいこと。これで税込みで一人8.970円、Y女史は日本山岳会会員なので一割引きで8.088円。
温泉に入って沢山食べて、ウオシュレットの暖かい便座のおトイレで安いのではないでしょうか?
玄関前で記念撮影をした後は今日は浄土山〜出来たら龍王岳〜一の越〜室堂のつもりだったのだが・・・。
みくりが池はまだ雪の下で周りが少し溶けかけています。途中やっと雷鳥に会えました。オスが二羽であまり綺麗とは言えない鳴き声でした。
室堂山荘を左手に見て浄土山側を登り始めました。一面雪でどこを歩いてもOK、つぼ足で充分で蒼い空を見ながら行くと、ボーダーがかっこよく滑るのが見える。どの斜面をみてもシュプールが残っていてまさにゲレンデ状態なのです。知らなかっただけで山スキーヤーもボーダーもとても多いのです。浄土山への取り付きがどこかわからないでうろうろしているうちに室堂山や展望台と思われる場所に来てしまい、五色が原から槍ヶ岳まで見えるともうここでいいかとなってしまいました。

浄土山の右側 室堂山へ

東京からのお2人

五色が原 ザレ峠も

弥陀ヶ原も見えます

登らずに帰ります(-_-;)

立山室堂山荘めがけて 後方は別山
後ろから来られた女性2名、東京からスキーをしに来られたとか。山荘に二泊して御山谷など滑って今日は普通に登って遊んで帰るとのこと。お一人は古稀を過ぎていらっしゃるとは・・・、まー姉さまみたいな方がいるんだ〜。立山には50回くらい来ているとか、モンブランにもとか〜Y女史みたいな方なのだ。
この手の方は同じ年代の女性の「あそこが痛い、病院がどうだ」とか「家の嫁が〜」といった類の話はつまらなくて仕方ないだろう。これだけの景色を眺めていれば心は別の世界・・・
何と言っても充分自然の中で癒されているのだから。私たちもおやつを頂きながら雄大な景色に充分癒されて、ただ一人足の速い男性登山者が浄土山に登っていくのを見てるだけでした。アイゼンつけて慎重に登れば行けただろうが、まあいいか・・・
室堂山荘めがけて降りると、時間があるし暖かいので山荘前のベンチで又ゆっくりティータイム。完全に観光モードなのです。ミクリガ池回遊路・雷鳥沢へと言う標識があるので降りていくとミニ雪の大谷になっている。ヒヤッとして気持ち良い。雪の間から下を見るときっとキャンプ場からでしょう大勢の人が山崎カールに向かって行きます。一の越へも昨日よりは多いスキーヤーや登山者が歩いているのが見えます。

ミニ雪の大谷?

さようなら
時間が来たのでバスターミナル前に戻ると何だか賑やか、雪の小山をそりで滑っていて携帯で写真を撮っているひとが取り巻いている。子供向きにかなと思って近づいて行くと大人だ。
中国語が飛び交っているのできっと雪の無い台湾や香港辺りの人たちかもしれない。嬉しそうにちょこっと遊んでバスに戻って行かれたが、雄大な景色は眺めたのだろうか・・・
今日もすぐゆったりとバスやケーブルに乗れて立山駅に到着。時間があるのと京の宮がまだ称名滝を見たことが無いというので、皆で見学に行ってきました。
雪解け水が豊富な時期なのでどっどどっどと落ちている。今だけの滝も流れ落ちています。駐車場からかなり歩くので、年配者には辛いかもしれない。馬車か電気自動車でも走らせてあげればいいのに等と話しながら見学を終えて帰路に着いたのです。
5時過ぎには福井に戻り、楽しい二日間はあっという間に終わりました。皆さん有難うございました。
きっともったいない旅だったと言われるに違いない。でも全く疲れない元気になって帰るこのような事もあってもいいかも。