苗場山(2.145M) 長野県・新潟県

2010.6.26 曇りのち雨 79名

津南町…小赤沢三合目(7:50)…五合目(8:54)…九合目(10:27)…(11:35)山頂(12:05)…神楽ヶ峰(13:54)…
中ノ芝(14:13)…下ノ芝(14:38)…和田小屋(15:47)…かぐらスキー場…越後湯沢温泉…
                                                    (休憩時間・待ち時間を含みます)
福鉄観光社のバスツアーで「日本百名山・苗場山縦走登山コース」と言うのがあり、早速電話で申し込んだらキャンセル待ち22人と言う返事にもう一台出してねと言っておきました。忘れた頃、2台に増えたのでと言う電話に即申し込み。
今回は京の宮を誘っての旅となりました。
小雨の中前夜発なので福井を夜の10時過ぎにスタート。尼御前SAを過ぎて消灯と共にしっかり休み、気がついたら朝で、高速はとっくに降りて津南町の道の駅みたいなところで時間調整中。九州に大雨をもたらしている梅雨前線が北上中なので、出来たら予定を早めてでもスタートして欲しいところなのだが、そのうち朝ごはんが配られ外でいただく。まだ空は少し晴れている。洗顔をしようにも簡易トイレに蛇口一つの洗面所だけ、そうこうしているうちに今度は昼食のお弁当が配られる。これが御馳走沢山で嬉しいのだがお握りはまた別のケースでかさばる事!
これだけ入れてくれるのならビールでも付けて欲しいほどなのです。添乗員一人で、説明もあまりなく結局無駄な時間が過ぎて、小赤沢で路線バスに乗り換えて三合目のスタート地点(1.310M)でもう50分遅れになってしまったのです。

20名に一人ガイドがついてスタート

丸太に滑り止めがついて漬物蓋みたい

    シラネアオイ       マウスをのせてみてね

まだ遠望はききます
適当に20人くらいづつに分かれガイドさん一人付いてスタート、以前行ったことのあるY氏からアドバイスがあったように道はぬかるんでいてスパッツつけて正解でした。
木の根が張り出して滑りやすい道が続きます。
まだムラサキヤシオが残っていて、道の脇にはスダヤクシュ、イワカガミ、ツマトリソウ、サンカヨウ、ゴゼンタチナバ、ミツバオウレン、ミヤマカタバミなどお馴染みの花が続きます。
と、Yちゃん!シラネアオイだよと声がかかる方を見ると、薄紫の優しげなお花が・・・これがシラネアオイ、本等で見てはいたが私は初めてでうれしい(^・^) 
何て上品な色なのでしょう!
小屋泊まりだったのか早くも降りてこられる方々がいて、こちらは団体だから遠慮せず抜けて行って下さいと道を空けるが、私たちのグループが一番目で大変だろう。
ブナからダケカンバが多くなり、コメツガやオオシラビソが出てくると、所々残雪もあらわれる。最後の急登を過ぎると標高2.000M、広大な湿原に出ました。木道がずっと続き、チングルマ、イワイチョウ、イワカガミ、ワタスゲ等が咲き出しています。
小雨の混じる風はさすがに冷たく、雨具を着込む。

こんな道が多かった

真夏ならどんなに花が多い事でしょう

ここが山頂台地の端、後から来た2グループが休憩

木道がずっと続きます

イワイチョウ

チングルマ
ゆっくり歩くから楽なのだが、ジックリ写真を撮る時間はくれない。木道からはみ出てもいけないので上手く写真に出来ないのが残念。7月中旬くらいからならきっとこの湿原は無数の池塘とお花で楽園となるでしょう。ゆっくり湿原を巡って見たかったがその時間も与えられなかった(-_-;)  ヒメシャクナゲを確認したがあまりに小さいのとゆっくり木道から乗り出して撮る事も出来なくて・・・.周囲4キロに渡って湿原は広がり、遠く長野と新潟の山々が見えている。雪田が残る中を進むと、石碑や自然体験交流センター(山頂ヒュッテ)の建物が現れる。そのまま私たちは山頂に進むと、今は休業中の遊仙閣、その横の小さな広場に標識や三角点があり、ここで昼食となりました。大勢なので山頂の記念写真も結局撮れないまま、30分の休憩は終わって、あわてて列に加わると言う始末。
何だか楽しむ暇も無い、これが団体のつらさか・・・
小屋の前に出ると木のテラスやベンチなどがあり、お天気が良ければここでのんびりと景色を楽しむのでしょう。雨は降ったりやんだりで帽子で済む程度です。ここからは一旦雲尾坂と言う急坂を下り神楽ヶ峰に登り返します。お花が多くて嬉しい。
右下にはスキー場やエメラルドグリーンの水をたたえたカッサ湖(ダム)が見えています。

ヒメシャクナゲ

ひろ〜い湿原なのです

無数の池塘

遠くの山は何山だったけ?

山頂ヒュッテ

カッサ湖

    

下って登り返しです

イワカガミがずっと続きました     マウス

沢山のシラネアオイが      マウス

ツガザクラ
神楽ヶ峰の間はお花が続き、歩きやすく楽しめます。
シラネアオイが道の両脇に沢山咲いていて、感激です!他にハクサンチドリ・カラマツソウ・ツバメオモト・・・等など
最後股スリ岩を出ると、神楽ヶ峰(2.030M)
ここからはひたすら下りますが、岩の多い登山道で、歩きにくくささっとは進めません。そのうち雨足が少し強くなり、私は傘をさしました。途中に中ノ芝、下ノ芝というお花畑があり、ここももう少しあとならチングルマやワタスゲ、イワイチョウ等が咲き乱れるでしょう。今年のコバイケイソウはどうなのでしょうか?
和田小屋からの登山者は多いのか上で泊まるという方が多く登って見えます。上からも下からも通してあげるため待ちます。思うより長く、嫌になった頃ようやくスキー場が見え、ゴール地点の和田小屋に到着です。ゲレンでの中を通り小屋の入り口で雨宿りして後発のグループを待ちます。この小屋は建て替えられていて、昔はもう少し下の地点にあり、私の下の弟がそこで番人をしていたのです。その当時山をやっていなかった私は会いに来た事はなかったのだが、どんな顔して登山者の世話をしていたのだろう・・・
ほとんど単独行のきつい山登りをしていたらしいが、ここには何年くらいいたのだろうか、古い時代の小屋の写真が掲げられていた。

ナエバキスミレ

両脇にシラネアオイが

苗場山 歩いて来た道を振り返って

ミヤマハンショウヅル
かなり待ってから町営バスの待つ地点まで下り、20分余り揺られて観光バスの待つかぐらスキー場駐車場に到着。
そこから越後湯沢温泉「NASPAニューオオタニ」と言う大きなホテルで入浴を済ませました。冬には都会からのスキーやボーダー客で賑わう地域なのでしょうが、今は夏休み前だし静かな時期でしょうか。1号車のバスの方は遅れて到着していたから、忙しいお風呂タイムだったでしょう。この時点で3時間遅れ。
今回のコースは距離にして10K、標高差835M、所要時間7時間とありましたが、団体ではそんなにうまく運ばず、誰も怪我もせず、行方不明にもならず、それなりに歩いていたように思うけど、実際にはもっとかかり無駄な場所での時間が多くなったのです。福井の中心部に21:30に着く予定が明日の1時ころになるでしょうと言う添乗員の話しに皆でえ〜!とブーイングともとれる声が…。実際どうして?と言いたい程我々はスマートに行動していたのですから。計画と準備と段取りの悪さが目立つツアーとなりました。まあいろいろありましたが、私は沢山の方々とお話出来て、シラネアオイも見ることが出来て楽しい山行だったのです。
福井はずっと雨だったそうで、家に入ったら1時半過ぎていました。皆さんお疲れ様でした!

白いイワカガミ

ここから下ります

中ノ芝(1.865M)

ゲレンデの中を通って

和田小屋に到着