野伏ヶ岳(1.674M)
 福井・岐阜県境
2010.4.5 曇り 4名

福井(5:30)…石徹白 白山中居神社…林道(8:05)…和田山牧場跡(9:15)…取り付き(9:50)…ダイレクト尾根(10:15)…
頂上(11:35)…昼食(12:05)…(13:15)和田山牧場跡(13:45)…林道駐車地点(14:50)…福井(16:30)
                                                  ( 休憩時間を含みます )
昨日は最高の晴天だった。きっと山は大賑わいだったろうが、私たちの予定は曇天の今日なのです(-_-;)。
ころころ変わる天気予報・・・、皆の都合もあり降らないだけましかと早起きして出かけて来ました。
和泉村の道の駅で聞くと、石徹白に抜ける道路はまだ閉鎖中とのことで、仕方なく油坂を回り岐阜県側から入る。
白山中居神社を通り過ぎ川を渡ると駐車スペースはあるようだ。川を渡る前に右手を見ると、銚子ヶ峰に向かう道路は通行止めになっていない様に見える。川の下では工事が行われていて重機の音が響いている。他に登山者は入っていないとみえ、どうも私たちだけのようだ。8時過ぎに林道をスタート、雪は締まっていて歩きやすい。昨日までの沢山の登山者やスキーヤーが登った跡が残っていて、この山の人気が窺えます。
所々杉林の中をショートカットして進み、和田山牧場跡に着いて一休み。予想通り雲に隠れて展望は無し!
本当なら素晴らしい山々を眺められるのだが仕方が無い。気温が上がって来ているのだろう、ガスも出てきている。

歩き始めるとすぐに雪が・・・

ここを抜けると牧場跡のはず

厚い雲がお出迎え

記念碑が半分埋まっています

ダイレクト尾根に向かいます

尾根に出るまでの急登
まだ沼や湿原も雪の下です。
この辺りの地形も何とか頭に入ってきてはいるが、ガスが濃くなったらわからない。さあ!まずダイレクト尾根に乗るために急斜面を上がります。前日の踏み跡の上は締まっているので利用させてもらうが、そのうち硬くなり蹴りをいれながら何とか尾根の上に。一昨日はきっと明け方は相当冷え込んでいたろうから、もうピッケルにアイゼンでも大変だったろう。 尾根からはアイゼンをつけて、ところどころすでに赤いテープが付いてはいるが、ガスが上がってくるので帰りの事を考えて私たちもテープをつけながら登る。晴れていればずっと下が見えてるので何の心配も無いのだが・・・
「なあんにも見えないね」、しばらく歩いて又「なあんにも見えないね」と言いつつ、誰もこの辺りで辞めようと言い出さないから不思議。普通なら桜の花見をどこにしようなんて会話がなされている時節に、アイゼンがピッケルがなんて会話をして雲のかかった山でフーフー言いながら登り続けている・・・変なおばさん連中なのかもしれない。

ガスが出てきた〜

もう少しで稜線に

亀裂が入ってます

何も見えない頂上だあ〜!
風が冷たくなり、稜線に出ると雪屁の先は落ちてしまっているが、亀裂が深く入っているのが見える。
右側を歩かないと危険! ガスの中、頂上で記念写真を撮ると少し下って風が全く無い場所があったので、昼食をとり始めた。ところが急に風が変わったのか冷たい風が吹き始め、とても食べていられないので下山開始。本当なら薙刀山の方に少し行って見るか、北東尾根を下るかいろいろ考えてくれていたみたいだが、この天候では無理、あきらめる。そのうち時々雲が流れて橋立峠や小白山が姿を見せてくれる。野伏平や和田山牧場跡などもハッキリと見えてくる。テープを回収しながら一気に下り、尾根に取り付いた地点に下ろうと思うのだがどこだったかわからない。4人もいて見逃してしまった?まあどこに降りても問題は無いからと注意力が足りなかった?朝より少し下に降りて来て、牧場跡に向かいます。
ここでゆっくり食べなおして、ようやく見え始めた山々の名前のお勉強? 結局終日山の中は私たち4人だけ、静かな静かな山行となりました。展望が無かった分、テンションも上がらず余計に静かだったかもしれない。

1.634Mのピークと橋立峠方面(頂上より)

やっとガスが上がってきた

      

雲が切れてきました

野伏ヶ岳

県境の山まで、別山などは見えず
何時になるかわからないが、次回は薙刀山に登れますようにと願い下山開始。高原の一番左手のショートカット地点から下って行ったのだが、途中で少しそれてしまった。かんじきの足跡などあるのだが朝の道とは違うので元に戻ろうと、少し上り返した所で方向を確認、足跡も発見、林道に出たりショートカットしたり、無事スタート地点に到着!皆様お疲れ様でした。
新雪の後とかだと踏み跡はシッカリ残り迷う事は無いのだが、この時節の林の下の雪面は汚れ、落ちた杉葉だらけ、硬く締まった雪で踏み跡も余り残らない。気をつけなくてはいけないと感じました。
村の方に聞いても大野和泉村に通じる道路は通れないとの事で、又白鳥周りで福井に帰りました。
今日もまた墨絵のような写真しか撮れなかった(-_-;)

朝、カドハラスキー場にパトカーが入って行くのを見て何かあったのかしらと話していたら、家に帰ってニュースで荒島で遭難者が出たと知りました。毎年遭難者が出ているような・・・
思う以上に硬く締まっていて滑落しやすい事を念頭に入れておかないと、危険なのですね。甘く見てはいけないと痛感しました。皆様気をつけましょうね。