白山・南竜から御舎利〜チブリ尾根
2009.7.24 3名 曇り時々晴れ

福井(4:00)…市ノ瀬(5:20のバス)…別当出合(5:40)…甚乃助避難小屋(7:30)…南竜ヶ馬場(8:30)…油坂の頭(9:35)
(9:48)天池(10:05)…御舎利山(11:30)…(12:45)チブリ尾根避難小屋(13:35)…水場(15:00)…登山口(16:00)…
市ノ瀬(16:20)…福井(18:00)                                (休憩時間を含みます)

これから向かう油坂の頭からの稜線
長い間山から遠ざかっていた。
昨年に続き、今年の遠征登山は新潟県の八海山・巻旗山・谷川岳の予定だったが参加できず(-_-;)
他のメンバーは結局天候不順で一泊で谷川岳のみになってしまったらしい。仕方なく今人気の直江兼次が幼少の頃修行していたという寺など見学しながら、「わしはこんなとこ来とう無かった!山に登りたかった!」と兼次の台詞をわめいてきたとか。
それで、私も「福井なんかにいとうなかった!」と返しておきました。それでもやっと金曜に出掛けられそうになったので、Jちゃんと京の宮に同行を頼んで出発!
白山・室堂から四塚でチングルマを見て白山釈迦岳に降りるのと南竜ヶ馬場から別山〜チブリ尾根で戻るのとどちら?と言われてもどちらもロングコース・・・。迷ったがまだつないでいない後者に決定。天気予報はピンポイントで何度見ても3時頃から雨になっている。その時間近くには樹林帯に入っていたいが、特に山の天候はわからない。運よく5時20分のバスに間に合い、予定より早めに別当出合をスタート。曇っているのでまあ涼しく、花もナデシコに似たセンジュガンピが目立ったくらい。

クルマユリ

クロユリ
甚乃助避難小屋で小休止。
まだ梅雨が明けていないのと、平日とあって登山者は少なく「こんにちは!」の挨拶攻めに会わず楽です。
黒ぼこ岩との分岐から南竜までのお花も期待していたが、まだ早いのか少なめ。それに笹が勢力を伸ばして入るような気がする。エコーラインを見上げてもニッコウキスゲの数が少ないように思う。今年はコバイケイソウが当たり年か満開です。
南竜の小屋の近くはクロユリやハクサンコザクラが見られます。湿原ではもうコザクラやチングルマは終わってイワイチョウだけ。何だか寂しいけど木道に座って又もエネルギー補給。
一旦、赤谷に下ります。ここで水を補給、谷を見上げると一面上はニッコウキスゲです。さあ!ここからが本番です。
油坂をゆっくり登り詰め、油坂の頭で振り返り白山や南竜の小屋を眺めます。ハクサンフウロ・ミヤマキンポウゲ・マルバタケブキ・ハクサンボウフウ・イブキトラノオ・ハクサンチドリ・ヨツバシオガマ・エゾシオガマ・ツマトリソウ・ゴゼンタチバナ・ベニバナイチゴ・ニガナ・ダイモンジソウ etc・・・
稜線に出ると風は強く涼しいので、暑さにやられることは無さそうでラッキーでした。早いけど天池でランチにしようかと池の淵に座りましたが、合羽を着ても寒くなるくらい風があるので、早々に退散。

イワイチョウ

南竜庭園

油坂で

振り返って

もう少しで天池

天池

ハクサンイチゲ

コバイケイソウ 良く見ると綺麗なお花のかたまり
池の周りはハクサンイチゲとコイワカガミとハクサンコザクラなど。別山から戻ってきたという登山者たちに会う。
南竜に泊まり別山往復らしい。
私も南竜に泊まりゆっくり登ってみようと考えていたのが日帰りになり、自分でも驚いている。6月中から登っていないし大丈夫かしら?と少し不安な気持ちもあった。
元気一杯の京の宮でさえロングコースは初めてなので、前日心配げな電話があったくらい。Jちゃんはロングコース大好きな人なので何の心配も無い、その上まー姉様から晴れ女を名乗ってもよいとお許しがあった通り、心配した雲も濃くならず青空まで見えてくるではないか\(^o^)/ 天池から先はずっとニッコウキスゲとコバイケイソウの群落が続き、3人は歓声をあげて大喜びなのです。
私の頭の中はもう7月下旬になってきているから夏のお花ばかりイメージしてきたのです。斜面を良く見るとカライトソウやシモツケソウが所々咲き出しているしキンバイ系の花の葉が沢山あるので、これからなのでしょうね。所々に池塘があり回りはハクサンコザクラの群生、他にハクサンイチゲがとても多い。その間にアオノツガザクラ、チングルマ、コイワカガミ、クロユリ、ミツバオウレンなど雪解け後の花が沢山まだ楽しませてくれます。

ずっと下まで黄色・黄色・・・

御舎利山が見えてきました

池塘には何の卵?

ハクサンコザクラ

やはり青空がいいですね

もう少し

随分歩いて来たなあ〜

今年はキスゲの当たり年かな

下のほうはコバイケイソが

大屏風と白山
御舎利山は見えているのに別山は陰に隠れてなかなか姿を見せなかった。そのうち雲が多くなり見えてきた頂上辺りはガスがかかってきた。風も強くなってくる。2〜3人頂上に姿を見るがこちらに向かってこないところを見ると、三の峰からやってきた方々かもしれない。大屏風など東斜面をトラバースしてやっと御舎利山に到着!あと15分くらいで別山に着けるのはわかっているが、雲の状態と足の状態を考えてとにかくゆっくりチブリの避難小屋まで降りてしまうことにする。ハクサンシャクナゲが満開でした。濃い紅色の大きな石楠花と違って山にはこちらの方が似合うかもしれない。
急なゴロゴロとした岩や石の急坂を降りても降りてもなかなか小屋に着かない。振り返って見ると上はガスがかかって風が強いのがわかる。膝を痛めたくないのでいつもよりゆっくり降りてやっとのことで小屋に入る。中は綺麗で男性登山者2名が出て行かれたので、私たちだけ。改めて食べなおした後は、15分くらい横になりお昼ねタイム。風の音だけ聞こえて静かな私達の空間・・・
疲れも少しは癒された気がして、頑張って下りる事にしましょう。

奥に三方崩山と白水湖

御舎利山 案内板も壊れて…

別山

ハクサンシャクナゲ

フリフリときれい!

御舎利と別山

綺麗な小屋の中

良い香りのササユリ

バイケイソウ

ブナ林
小屋の周りとしばらくダケカンバの森までの間はササユリとオオバギボウシが続きます。何とか樹林帯までに入れば少しくらいの雨は大丈夫、傘も持って来たしなんて思っていたが、全く心配なく逆に日焼けの心配なくて有難いほどの気候。
これでカンカン照りだったら伸びていたかも。
ダケカンバからブナ林になると両脇には涼しげなヤマアジサイが続いています。水場で一休みして最後頑張りますが、登山口は遠い(-_-;) トチやカツラ・ブナの巨木にお久しぶりの挨拶をして、何とか林道に出ました。残雪時に来る事が多いのでショートカットしている性か、もう少し楽だったような気がするが、今日は長〜く感じた。ある方の意見の通り、南竜に戻ったほうが楽だったのだろうか。帰りのバスの時間を気にしなくて良いという利点はあるが。
とにかく私はつないでなかったので一周出来てこの上なく嬉しい。約18K、京の宮さん頑張りましたね、私達。
リーダーのJさま有難う。ゆっくりの私達に合わせて下さったこと、往復の運転などお疲れ様でした。又、しばらく遠ざかっていても泣かずに暮らせますよ。