☆里山と古道を訪ねて☆
(馬借街道)府中西街道を歩く

2009.4.11 快晴 63名(?)

福井くろゆりクラブ主催で馬借街道ウオーキングがあるから参加しないかと、Y女史からお誘いを受け、京の宮と私たち夫婦は良くわからないまま申し込んでおきました。
ここ一週間は晴天で初夏の陽気、不思議なくらい雲ひとつ無い毎日です。バス2台で8時に福井を出発、バスの中でビデオを見せてもらいこれから行く街道の説明を受ける。
今日まで全く知識が無くて、初めて聞くことばかり・・・
越前市の広瀬町に入りバスが先まで入れないので、1k程歩いて大きな馬借街道の標識のある地点・当ヶ峰で開会式や軽い体操、記念写真を撮って4班に分かれて10時にスタート。
街道はよく踏み込まれた道で、途中「馬の水のみ場」、「馬の荷直し道」などがあり、大阪峠(標高280M)を経て「一字一石之碑」がある広い場所で一休み。道中、ミヤマカタバミやイカリソウが今を盛りと咲いているのだが、それ以上にゼンマイやタラの芽、コシアブラなどの山菜が道の両側に・・・、今日は採取はご法度ですよと言われ我慢ですが、山歩きするような人たちは山菜採りもお手のも、漏れ聞こえる会話は相当皆さん詳しそうです(~_~;)

当ヶ峰 ここからスタート

馬の荷が邪魔にならない広さがあったそうです

一段高くなった所で荷直し

広瀬町とずっと奥は旧武生

一字一石之碑

大阪峠 複線になった箇所がある

一端、下中津原の里に出て坂口公民館へ

蛇が二匹 動かず…

おしゃれな坂口公民館、隣はエコビレッジ交流センター

湯谷から中山トンネル手前を街道に入ります

道幅は2〜4M 開削して側溝や石畳のある箇所も

この谷川が日本海に流れ込むのですね
このところの暖かさで木々も一気に新芽が出揃い始めてます。
気温は24度くらいになると言うので暑いだろうと思っていたら、風が非常に爽やかで木漏れ日の下は快適。
一端、里に出て公民館で地元の語り部の方のお話や、エコビレッジ交流センター員のお話を聞いて昼食をとりました。この辺りは田の区画整理などで街道が途切れた形になっているらしい。公民館を出て湯谷(ゆや)の旧家・加藤家の前を通ってしばらく一般の道を歩き、中山トンネルが見える辺りから左の街道に入ります。中山峠〜梨の木峠(260M)をを過ぎると下りのみ、少し急坂が続きます。梨の木峠からは越前町です。
弁慶の足跡だとかお題目岩(高さ3Mの巨岩)とか歴史を感じさせます。小さな流れが下るに連れてしっかりとした谷川になり、水音は私たちを癒してくれますが、街道は長年の流れに侵食されたり、崖の石などが落ちて狭くなったり、越前市側と違って荒れた感じがします。谷川にはわさびの白い花が、シャガも早くも花をつけています。そのうちイチリンソウ、ニリンソウも白い花を咲かせて待っていてくれました。クロモジの柔らかい新芽の付いた枝を一折、とてもいい匂い・・・。口留番所があった場所を過ぎると街道はもう終点間近、今泉に到着。日本海で〜す!

  

右近家に向かう 狭い路地

越前海岸
約10km余り歩いただろうか、登山と違いそんなに疲れも無く、右近家の前の海岸側でバスを待ち帰福。
黒百合クラブの皆さん有難うございました。チャンスが無ければ歩くことも無かっただろうし、恥ずかしいことに街道の存在も知らなかった。朝倉時代に最も繁栄したらしい。昨年一乗城山に登り、説明を受けたときに府中からは峠を越えて上城戸から入ってきたのだと聞いたのがやっと繋がって理解できたのです。
詳しい事が越前若狭歴史回廊のページに、又はエコヴィレッジのページからも知る事が出来ます。