取立山(1.307.2M)から鉢伏山(1.549M)へ
2009.3.2  晴れ 9名

福井(6:00)…国道脇(7:20)…登山口(8:15)…取立山山頂(9:25)…板谷の頭(10:07)…鞍部(10:25)…鉢伏山(11:00)
…(11:15)昼食場所(12:30)…板谷の頭(12:55)…取立山山頂(13:35)…登山口(14:20)…国道脇(15:00)
                                                         (休憩時間を含みます)
結局今年の積雪は例年に無く少ないまま3月に入ってしまった。いつものように、積雪時にしか登れないマイナーな山は行けずじまい・・・。週間予報では曇りに雪マークで、取立から何処まで行けるかわからない予定だったのが、どんどん青い空が広がり素晴らしい山行になりました。
今日は私のバースディ、きっと神様が青空をプレゼントして下さったのでしょう(^_^)v 土・日はここは沢山の登山者や山スキーの方たちで賑わった事でしょう。今日は先行者は1名のみ。
いつものように国道(温度は−2度)から東山いこいの森〜杉林とショートカット、下は固く締まっている所が多いが前日の新雪がありつぼ足でOK。冬型の気圧らしく風が冷たく温度が上がらない一日で、暑がりの私でも手袋・耳あて・長袖の上にもう一枚離せない日となりました。
取立山の山頂にはスノーボードを担いできた方がお一人、私たちはすぐに取立平に下って右にコースを変え、板谷の頭まで尾根道をアップダウン♪ 道は凍って硬いかと思うとズボッと入る所もあり油断がならない。風が強く雪面はいろんな模様になったり、吹きだまって弧を描くようなアート作品のようだったり。

寒いです〜

シュカブラ

           雪屁と風紋

Wikipediaより

樹氷(じゅひょう)(soft rime)は、冬山などで、過冷却水滴からなる濃霧が樹木などの地物に衝突し、その衝撃で凍結・付着した氷層。一般的には、氷層を付着させた樹木そのものを指して樹氷と呼ぶこともある。気温-5℃以下の環境で生じる。粒状構造の脆い氷。風上側へ向かって羽毛状に成長する。風が強いほど風上に成長するが、この様を俗に「海老の尻尾」などと呼ぶ。弱風時には地物の全ての方向に付着する。気泡を多く含むために不透明で、白色を呈する。樹氷が付着している物体を揺らすと、樹氷は簡単に落ちてしまう。


霧氷は樹氷粗氷樹霜の3つに分類されるとあるから、私たちが普通海老の尻尾まで成長せず木々が白くなっているのを霧氷と呼ぶのは違うという事か・・・?


取立の山頂から 鉢伏山

取立山の山頂から下って右に 未だ白山には雲が…

原高山(1.339M)から

経ヶ岳
写真をこうして見ているとぽっかり雲が浮かび暖かそうに見えますが、実際は雲の動きは速く、風は相当きつく温度が低いままなのです。手袋の中からシャッター押してもうまく撮れないのです。風の来ない場所を通過するときはほっとして後続のメンバー待ちながら一息入れるのです。
白く光って見える板谷の頭からは一端どんどん下って、鞍部からは右にコースを取って行きます。
わずかにスキーの跡など残っています。
この辺りからますます樹氷は美しく、空は真冬の色。
ブナ林の中にダケカンバの木も見られるようになります。
濃い青空をバックに白く輝く木々たちの景色は、これぞ冬山と私の中では欠かせない眺めなのです。
今年は暖かかったり、時間的に間に合わなかったり、あまり冬らしい眺めを得られなかったので、今日は最高のプレゼントになりました。頂上が近づくに従って、木々も無くなり風が強くなって来ました。ここでもっと着込むとかすれば良かったのだろうが、とにかく早く上に出たいの一心でだらーっと広い山頂に出ると、もうそこは真冬とかの言葉で片付けられない寒さ!

こういう景色を見ないと冬山に来た気がしない

寒そうでしょ

     最後、鉢伏に取り付きます

最高!し・あ・わ・せ♪

もう少しだ ガンバ!

ダケカンバも寒そう

頂上はもうすぐ

大長山と後方赤兎山

経ヶ岳と手前は烏岳に続く白い稜線

鉢伏山頂上
白山から別山、大長から赤兎まで手に取るようによく見えるのだが、すごい風でたまらず記念写真をそそくさと撮ると後続のメンバーを待たずに下山開始、とにかく風の無い場所に移動することにしました。もったいない!本来ならゆっくり景色を楽しみ、時間があれば烏岳(1.476M)まで足を伸ばしてみようと言っていたのだが、もう凍えるのひとこと・・・
飛ばされるかと思う程の強風を抜け出して急いで降りて行くと、順に後続のメンバーもとにかく頂上を踏むと上がっていく中、私たちは宴会場所を求めて風の少ない場所を探しました。
冷え込んでいるのでガスをつけてもなかなか時間がかかり、食べようと思っても箸がうまく持てない。
赤ちゃんが握るように持って口に運び、しばらくして何とか手の感覚が戻ってきたのです。
全員が揃い宴もたけなわ・・・と、上からバラバラと海老の尻尾になった雪が降ってくるのです。
何だこれは!と言いつつも1時間以上も飲み食いしているというたくましさ?食欲? 初めて今日参加されたA氏、きっと驚きの経験だったでしょう。名残惜しいけど12時半になったので下山開始。

鉢伏山から

別山から三の峰 そして大長山

もう来れないかも

板谷の頭から 遠くに浄法寺〜越前甲〜加賀大日など

振り返って… 中央が鉢伏山 右端が烏岳
アイゼン装着の人もいたけど結局使わずに降りてしまった。北方に見えていた薄暗い雲も無くなり、白山もくっきり真っ白!
相変わらず風は冷たく強いが、帰りはあれがショウガ山、鳴谷山、などと確認しながら余裕?の歩行。
と言っても潅木の間のすきまだろう、急にごぼっと足が入り転倒しきり、起き上がるのが大変、疲れるのです。
かなり硬くなっていると言っても例年のような積雪量でないのと、暖かい日が多かったので、ゆるんでいる所も多いのでしょう。フーフー言いながら最後の登り返しで取立山に戻って来ました。ここから眺めると歩いてきた道のりが良く見えて、遠かったなあと思うけど何とか行けるもんなのです。1月に女性3人で来た時とは又違い、面白かったし嬉しかった♪ 
何とここでお茶を飲もうとしたメンバーのザックのポケットにあったペットボトルの中身がシャーベットになってしまっているのです。いかに寒かったかです。
白山にも別れを告げ、下山していると黒っぽい犬が吠えて我々を迎えている?何でここにと見ると、風を避けて下のほうで昼食中?の方々がいらしゃった。この雪の中、犬は元気なものだ。四足だから平気なんじゃない?との声も聞こえてくるが。


取立山から
どんどん下ってくると雪もかなり腐って来ていて、夏の駐車場上辺りからいこいの森にかけてのショートカット道は林道歩いたほうが良かったかなと思う程のひどい状態で、片方のストックを変に差し込んでしまって曲げてしまい残念ながら修復不可能に。
国道脇に丁度3時頃に到着、何事も無く全員無事でめでたしめでたし(^_^)v
冷え込んだ身体を「みずばしょうの」お風呂で温めるべく急行してしまい、途中北谷で咲きかけた福寿草を見るのをわすれてしまった。今日は下界でも温度は低かったらしく寒い一日でしたが、皆さん有難うございました。
思い出深いバースディとなりました。感謝!感謝!写真は100枚以上撮ってあり、全部載せられないのが残念!