谷川岳一の倉沢トレッキング(群馬県)
2009.11.7 快晴 福鉄バスツアー

11/6夜、各地で客を乗せながら最後福井市内を11時頃に出発。
本当は谷川岳頂上登山コースのはずだった(-_-;)のに、先週の冷え込みで積雪があるとのことで中止。
ロープウェイで上がり眺めるだけですぐ降りてマチガ沢や一の倉沢を見に行くハイキングに変更になってしまった。
参加者37名は10/31のコースに申し込んだものの満員で断られたが、あまりの人気に一週延ばしてもう一台出ることになってやっと参加できた人たちばかり。もう紅葉も終わっているのは承知、頂上目指したい人たちばかりなのです。
先週は2台バスが出て、頂上に立ったらしいのに・・・。今日は暖かく完璧晴れ〜!でおまけにほとんど風は無し、こんな好条件の登山日和は無いのですが、頂上付近は積雪があり、温度も低く固まっていて危険かもしれないので・・・とこういう寄せ集めのツアーでは安全策をとるのも仕方ないのかも。トムラウシ山遭難事件以来、非常に慎重になっている面もあるのだろう。
土合口のロープウェイ乗り場の前で山岳ガイドさん2名と添乗員1名の長い話し合いの末、中止が伝えられると皆ガックリ!!マイカーを運転してくるには少し遠いので、寝ながら現地に着き、朝はホテルでバイキングの朝食がついて、ガイドがついて、昼食まで用意してもらえて、帰りはお風呂に入れて、又寝ていると福井に着く、これで15.000円也。
楽な反面自由にならない。あきらめるしかない・・・非常に残念で仕方が無い!
福井新聞の投書欄で皆さんご存知のT氏や名前は存じ上げないが山に慣れた面々が多数、悔しいのは私だけではない。仕方なくロープウェイに乗り込み天神平駅(1.319M)に、ここはスキー場になっていてうっすらと草の下に雪が残っている所もある。時間が無いので峠リフトに乗って天神峠駅(1.502M)へ。う〜ん、素晴らしい眺め!手に取るように肩の小屋からトマノ耳、オキノ耳(1.977M)が見える。コースも見えているが8合目と思える場所くらいまで全く雪は張り付いていない。
鞍部の手前まで歩いてみる。朝日岳、白毛門、尾瀬の至仏山、武尊岳等など周りは360度の素晴らしい眺め、これが頂上からだともっと・・・などとつい考えてしまう。あきらめてすぐ下山、ロープウェイで下まで降りてそこから歩き始めたのです。

     土合口駅から黒い点々の旧道を一の倉沢出合まで歩きそこで昼食、帰りは白い点々の新道を湯桧曾川沿いに歩き戻ったのです。JRの土合駅を過ぎてバスの待つ所まで合計約10kmくらいでしょうか。

谷川岳ベースプラザ

夫婦で参加です♪

トマノ耳とオキノ耳  アップで

天満宮

こんなに晴れているのに・・・ (1.500M付近より)

北東側に並ぶ山々

東には尾瀬方面の山々   遠く武尊山(ほたかさん)や皇海山(すかいさん)

さあ戻りましょう
 又来れる日はあるでしょうか・・・  

車道を歩き始めます
ハイシーズンは車は入れません。今はもうO.K.

マチガ沢

白毛門

一の倉沢

衝立岩と奥に一の倉岳(1.974M)

右の写真は道路から少し川原を上がり近づいて見たもの、これから先は沢登りになります。沢の水は冷たく10数える間も手をつけれいられないほど。車が入れるのはここまで、日本三大岩壁がいとも簡単に見られるのは不思議です。岩壁の間の谷には白くは見えてませんが万年の雪渓が残っているそうです。二千メートルに満たないこの山がこれだけの山容を持つことは興味深い事です。

     

遭難者のレリーフが沢山岩にはめこまれています

ここから湯桧曾川に降ります

   

北関東のマッターホルン 武能岳

   

最後    
一の倉沢出合からしばらく歩き、分岐から一気に川原まで降りるのですが、急で今日初めての登山道といった感じでした。
ジグザグにつけてあるのでどうと言うことは無いのですが、お一人靴の底がめくれてガイドさんにテープを巻いてもらってました。これが頂上からの下山中に起きていれば転倒などあったやも知れず、こちらのコースで良かったのかもしれないと言う声が聞こえてきました。旅行会社のパンフにレベル2とあり、主人も2ならと行くと言い出したのですが、この時節レベル3くらいにしておかないと、登山慣れしていない方も入って来るので怖いのではないかと思いました。何度か沢を渡ったり、ガイドさんの面白い説明聞いたり、対岸の山々の名残の紅葉の雰囲気を楽しんだりしながらバスまで戻ったのです。帰りのバスの中で添乗員さんは予定通りで無かった事を平謝りしていらして、自然相手の事ゆえ難しいものです。6〜7割くらいの人は非常に不満だったと思いますが、ハイシーズンの混雑を避け静かな谷川岳近辺を眺められて良かったのかもしれない・・・。何といっても東京から新幹線や高速を使った多数の観光コースになっているのですから。
福鉄のこういうトレッキングコースは面白いのも多く、余計なお土産やさんに立ち寄らず、無駄な食べきれない昼食も入っていなくて安く、スタート地点で降ろしてくれて目的地付近で待っているというシンプルなもの。
今までで葛城山とか、比叡山から大原とか、開田高原から御岳見ながら峠越えとか、奈良の談山寺から飛鳥村へ峠越えとか、普通なら乗り物乗り継ぐか車2台で行って回しておく必要があるコースを歩ける魅力がありました。
今回のように一の倉沢の岩壁見ながらおにぎり食べたり、大原の部落の田んぼの脇で食べたり、峠の土手に上がって食べたり、二度と行かないだろう経験なのです。
 今回は完全に登山仕度して臨みましたので、思いとは違いましたがまあ良しとしましょう。