白山釈迦岳(2.053.2M)〜白山室堂(2.450M)

2008.7.7 曇り時々晴れ 3名

登山口(6:10)…林道入り口(6:27)…釈迦登山口(7:07)…水場(8:06)…前峰(9:54)…本峰(10:16)…水場(10:43)…
(12:40)昼食(13:15)…七倉の辻(13:30)…大汝分岐(14:45)…(15:15)室堂(15:30)…甚ノ助(16:35)…別当出合(18:00)
                                                  休憩時間を含みます
山の会では夏山に向けて訓練がてら今日昼頃に観光新道を登り、殿ヶ池避難小屋で泊まり、翌日室堂から大汝に登り釈迦岳を降りてくるという。用事があったり泊りがけで行けない者3名はそれなら釈迦岳の上に咲くオオサクラソウを見に行こうと出かけてきました。のんびり・マイペースで歩こうと言われ少しは気が楽なのですが、最近まともに歩いていないのでちょっぴり心配・・・市ノ瀬の駐車場は平日・夏休み前とあって車はまだ一台、私たちは少し上の工大の建物跡の敷地の停めさせてもらい、6時10分頃「白山釈迦新道」「白山禅定道」の看板をみてスタート。
しばらくで林道に出て自然林を眺めながら進みます。
林道歩きと言うのはいつもながら好きではない。
朝露に濡れた登山道に入り、とぼとぼと歩くがとにかく虫がすごい!今日のメンバーのY女史とまー姉さまは準備よく防虫網をかぶってる。私は暑がりで持たないのと血液型O型、非常に虫に好かれるとあってたまったものではない!!
それに全く風が無くて暑い!!


    

ゴゼンタチバナ

ツマトリソウ

カラマツソウ

ヨツバシオガマの咲く登山道
春の花は終わっていて葉だけ元気だが、ツマトリソウ・ゴゼンタチバナがかなり多く、そのうちカラマツソウ・ヨツバシオガマ・ニッコウキスゲ・ニガナ・アカモノ等が増えてきてこの先が楽しみ♪水場では冷たい水をたっぷり飲み、タオルを濡らして首に巻き生き返った気分。この辺りの木々の緑はいつ来ても格別に美しい、これは空気が綺麗なせい?水が?
笹の続く地点に来るとやっと少しだけ風があるような無いような・・・雲が多く別山などは見えないがチブリ尾根や手前の禅定道が見て取れる。釈迦岳前峰の手前でハクサンチドリが姿を現す。前峰に着いて少しお八つ等を食べて休憩したあとお目当てのオオサクラソウめがけてスタート。眼下の湯の谷はいつも工事中、何でも林道は釈迦の8合目あたりまで伸びているそうだが、頂上に通ずる登山道は無いらしい。白山は動いているらしく地震計の設置がなされているとのこと。ん・ん?
雲が切れて白山が時々見え隠れ、遠い・・・
女史はまー姉さまに七塚の辻まで上がり白山回れるチャンスだと話しかけている、え〜そんな事私に出来る?

ハクサンチドリ

前峰   市ノ瀬→7.9K 室堂→7K

大汝と御前峰

オオバキスミレ
残雪も現れ、首に巻いたタオルに雪を詰めて巻くと、う〜気持ちの良いこと!花の種類も多くなり、ミヤマキンポウゲ・グンナイフウロ・ミヤマタンポポ・ミヤマダイコンソウ・ムカゴトラノオ・クガイソウ等など。本峰のそばにある池はまだ残雪があり、真夏の寂しい雰囲気とは違い綺麗だ。。
どんどん下り鞍部の水場を目指して行く。私はたびたび水分補給と言いながら休んでもらうが他の方々は体力がある〜
七倉の辻につながる尾根は長く遠く続いている。
水場に着き覗くと丁度リュウキンカとミズバショウの身頃。
キヌガサソウも咲いているがオオサクラソウの姿は無い。
もう少し上と聞いていたので、ここでも休んだあと頑張って歩き出すがなかなか咲いていない・・・

ベニバナイチゴ

雪の上は涼しくて♪    

たっぷり残雪が〜

コイワカガミ

ミヤマキンポウゲの続く登山道

先は遠い

水場

ノウゴウイチゴ?
水場から40分あまり歩いた頃だろうか、前の方であったあった!との明るい声がする。すーっと伸びた茎の先に濃いピンクの可愛い花をつけて咲いてる、咲いてる(^_^)v
ハクサンコザクラと全く違い掌状の葉をつけている。
これからもっと多く咲くのか、私が見たくらいの量なのかわからないが初めて見て感激!来て良かったと思った。
遠くのアルプスの山々は知らないが、私が日帰りでこれる所で見れるなんて嬉しいではないか。だいたい高度2.100M前後辺りから見ることが出来ました。
2年前に逆コースで来た時は8月の終わりで、花の種類も違っていた。可愛いのだがなかなか上手く写真に収められない。12時もとっくに過ぎてそのうちお腹もすいてきたので適当な所で昼食と大休止をとることに。誰も降りて来ないし追い越しても行かない。全く3人だけ、山の他の仲間たちは歩き出している事だろう。もうここまで登ってきたら同じコース帰るのもつまらないかもしれない。7月のはじめに白山に来た事は無いので、見てみたい好奇心が頑張ってみようと言う気持ちにさせる。

オオサクラソウ

  

だいぶん上に来た

オオサクラソウがまた可愛い姿を・・・

ハクサンイチゲ

四つ塚が近くなって
もう少しもう少しと思うのだが上りは辛い!
オオサクラソウが又現れ、そのうちクロユリ・ハクサンイチゲ・アオノツガザクラ・ミヤマキンバイ・など等迎えてくれている。
やっと七倉の辻に到着!残雪に覆われて雰囲気が違う。うっかり楽々新道に入りかけたがすぐ気がつき、戻って夏道をさがして大汝方面へ歩き出した。ベテランがついているので心配ないが、初めての人だとガスでもかかっていると迷うかもしれない。
御手水鉢を過ぎて登り返すのだが、しばらくなのにここまで来ると足が重い。ハイマツの中進むと又雪渓が現れ、慎重に足元を固めて進むが夏道が見えない。誰も歩いたあとは無い。
方向はわかるからいいのだが、よ〜く見ると遠く上に分岐の標識が見えて安心。でもこれが逆に進む場合だと先は見えないので怖い。もちろん朝だとアイゼン必携だろう。
そのうちやっと室堂の小屋の赤い屋根が見えてきて一安心、手前の坂も雪渓が残っているのだが、ここは斜度もゆるくお池巡りをする人の足跡が残っている。御前峰を下っている人が見えて、今日初めて見る人の姿。

七倉山との分岐

ハクサンコザクラ

御手水鉢を振り返って

剣ヶ峰が見えてきた〜

どこを目指して?夏道が見えない

大汝とお花松原の分岐

室堂が見えてきた〜

センターと御前峰
水屋尻雪渓はたっぷり弥陀ヶ原まで、ここを下った方が楽かもしれないが、帰り遅くなるのを連絡しないといけないのでセンターで電話をかけることにする。私の携帯はつながりにくい。
クロユリが少し咲いている。イワギキョウはわずか見ただけ。室堂に着いたのは3時過ぎ、センターの前には登山者が少し、もうこの時間だから少ないのは当然だろうが。
まー姉さまのは通じて、殿ヶ池避難小屋にいる仲間にも連絡を入れる。15分ほど休んでさあ下山!
バスも無いし、降りて行く人もいない。黒ぼこ岩まで行って最終考えようと五葉坂を降りる。ここは石や岩が綺麗に敷き詰められて歩き易くなっている。さあ、観光新道を降りて仲間に車のキーを借りるか、砂防新道を降りて車道を歩くか・・・、私は仲間の顔を見て特にJちゃんに行ってきたよと報告して褒めてもらいたかったのと、車道歩きは遠慮したかったけど、リーダーの「砂防を降りましょ」の言葉に従いました。この時節のこの時間、ガスがかかって見えるし尾根道は雷が怖いとのこと。

水屋尻雪渓の真下

薄くなりポッカリ穴が開いて…

2箇所目 ここは楽に通過

テガタチドリ
誰も降りて行く人はいない・・・
ところが甚ノ助の小屋で夫婦だろう二人を発見!
奥様の調子が良くなかったそうです。でもまあもしかして帰り乗せてもらえないかと頼むとご主人いいですよとの返事。
やったー!と思ったけどあの分では相当時間がかかりそう。
先に出発して降りて行くとテガタチドリが咲いている。
釈迦の方でも見たが花の先が丸い。
いつもの白山だけなら室堂から2時間あまりあれば別当出合に着くのだが、今日はもうお疲れ気味〜
1時間ほど手前のところで女性一人を追い越す。
ズックでなんだか心配な感じ・・・、先は短いので大丈夫だろう。6時に別当出合に到着、もちろん誰もいない。
少し休んでからトボトボと車道を歩き出す。工事関係者の車が何台か追い越していくだけ。三分の一ほど歩いた頃、先のご夫婦の車が通りかかって、小さい車なので一人だけ乗せてもらえて、下のくるまを取りに行く。もう歩く気がしなくなりザックを降ろして靴も脱いで、道端で迎えを待つ私でした。
お風呂も入らず帰福、それでも家に入ったのが8時半過ぎ。

ピンボケのオオバミゾホズキ
長い一日でしたが体調も悪くならず、足も大して痛くならずなんとか無事回れてめでたしめでたし\(^o^)/
姉さま方お二人どうも有り難うございました、感謝感謝!
あとで地図を見ると大体歩いた距離は20Kmあまり、お風呂の中で足をながめて何と可愛い私の足と思ったものです。