籾糠山(1.744.3M)
2008.6.4 曇り時々晴れ  5名

福井(6:00)…北陸自動車道・小矢部…東海北陸自動車道・白川郷I・C(8:00)…(8:30)天生峠(8:50)…天生湿原(9:15)
カラ谷分岐…ミズバショウ群生地(9:50)…木平湿原分岐(10:45)…(11:30)頂上(13:00)…木平分岐(13:30)…木平湿原
カラ谷分岐…天生湿原(14:35)…天生峠(15:04)
かねてからブナのオーナーShonさんに籾糠山に行くときは是非とお願いしてあったのを忘れずに覚えていて下さり、めでたく実行の運びとなりました。他に静御前さん、我らがJちゃん、それに主人の5名で福井を6時に出発。長いトンネルを抜け予定通り2時間で白川郷に入る。
萩町中心部の手前を左に天生峠に向かいます。
途中白山の見えるポイントがあるらしいのだが、雲で隠れて見えない。大きな駐車場のある峠に付くと係りのおじさん達がテントの中でお出迎え、入山料500円也を払って登山道に入る事になる。「天生県立自然公園森林環境整備推進協力金」と言う長い名目のチケットを領収書としてくださる。ここにはトイレも小屋もあり、土日などには特産品や山菜等の販売も行なわれているらしい。8時50分スタート、初めての山はワクワク♪
日曜の鳴谷山に続いてでちょっぴり心配した主人だが、Shonさんに高度差500Mも無いですよ〜と言われ参加の決心をしたみたいです。

さあ!スタート

陸地化の進む天生湿原

見頃です

リュウキンカとコバイケイソウも
パンフレットによると湿原はイヌツゲやヤマドリゼンマイ等の侵入で陸地化が進んでいるので、夏にはこれらの除去作業を行なっているとあります。それならゼンマイについては私たち夫婦がお手伝いで今日すぐにも撤去して差し上げるのにと思うほど、柔らかく太いものが道の両脇に並んでいます。
shonさんにからかわれたほどゼンマイに目が行きました(^_^;)。でも誰も手を出していないと見え、折ったあとは無く我々もはしたないことは出来ないのです。
カラ谷はサンカヨウやニリンソウの群落とカツラの大木、もちろんブナもグリーン、グリーンで気持ちの良い登山道が続きます。コバイケイソウも花はまだですが、緑の葉が大きく伸びています。カラ谷分岐から右に入り、もっとも広いミズバショウ群生地に向かいます。途中ミヤマカタバミやツバメオモトが咲き乱れ、キヌガサソウまで咲いていて途切れる事がありません。
shonさんお勧めの群生地は広く奥までずーっとずーっとミズバショウ・・・・。周りを新緑の木々に囲まれ静かで何と良い所でしょう!高層湿原と言われるようにこの辺り高度1.400M、ところどころ谷あいに残雪も見られます。

綺麗な谷川

分岐 サンカヨウの群生

ミズバショウの群生地

    

グリーングリ〜ン♪

サンカヨウ  あまりに可愛くて〜

苔むした岩の上にマイズルソウとゼンマイが…

見事なカツラの大木
カラ谷分岐に戻り真ん中の籾糠山登山道に入ります。
樹齢何年かと思うようなカツラの大木に圧倒されます。カツラはその姿に似合わず葉がハート型で可愛い。
高度が上がるに連れて、ダケカンバが、そのうちシラビソなども出てくる。木平分岐から急な登りになりますが、足幅に合わせて木で作った階段になっていて歩き易い。人工的なものを使っていないので私たちにはとても心地よいのですが、毎年手を入れないと腐り崩れるだろうから大変な事です。
両脇にはツバメオモトやミヤマカタバミが増え、ここは本当に楽しいところです。写真を撮るのに忙しく3時間をかけてやっと山頂に到着。山頂は狭いのですが今日は平日とあって、ゆっくり宴会が出来ました。生憎上部は雲で、猿ヶ馬場山(1.875M)は姿を出さず、反対方面はもし晴れていれば北アルプスなども見えるそうで残念です。三重や愛知県から来たというグループの方もいらして、高速が来月全面通行出来るようになれば、もっと登山客も増えるのでは? 昼食は例によってshonさんの振る舞いで、私たちはただひたすら食べる食べる…(^_^)v 男性に作っていただいて食べるなんて嬉しいのに美味しいからもうし・あ・わ・せ♪

   

木の階段

山頂   雲で猿ヶ馬場山は見えず

頂上から

籾糠山  木平湿原付近より

木平湿原
1時間半も頂上で過し、1時なったので下山開始しました。今度は木平分岐をそのまま木平湿原に向かって下ります。この湿原にはモウセンゴケが生えていました。
この辺り積雪は多いのでしょうが、風が強く当たらないのと急な斜面に育っていないせいか、実に見事なす〜っと伸びたブナやダケカンバが多く見られます。特に今までクネクネと枝を伸ばし風雪に耐えて頑張っているダケカンバを見てきたので、こんなに高く気持ちよく伸びた姿を見るのは初めてです。
カラ谷分岐まではわりと急な下りになるのですが、こんなに登ってきたのかと思うほど下りが続きます。
もうこんなに素晴らしい原生林があるなんて知らずに来たので、木の大好きな私は嬉しくて嬉しくて・・・
時間があったらここでしばらくぼーっと座っていたいと思うような木ばかり続き、もう尾瀬にも白神にも行かなくていいわと思わせる程でした。天生湿原に入ると観光客?が増えて、私たちは今度は左回りにたどり、元の道に戻り峠に着きました。
観光バスが2〜3台、おじさん達はもう引き上げたらしくテントは空、きっと土日はこの広い駐車場も一杯になるのでしょう。

腰のひねりが色っぽいとshonさんお好みのブナ

私好みのブナ

緑に染まりそう

ツバメオモト
全員元気に3時過ぎに車に戻りました。
沢山のお花と木を見てきて疲れは無いのです。
Jちゃんなど猿ヶ馬場まで行きそうな感じで、美味しいランチのせい?主人も今日は大丈夫だったようで、遅れず歩き続けたので自信がついたのでは?と思います。
峠から萩町に戻りすぐの白川郷の湯(700円也)に入り帰福。なにもかもshonさんにお任せの楽な山行で、本当に心から感謝ですm(__)m  至福の一日を有難うございました。
秋にまた来て見たいと思いました。
歳をとったら頂上を踏まずともぐるりと一回りしても充分楽しめるのではないでしょうか。原生林がいかに素晴らしいか、今度は私が友人を連れて来れるかも・・・
こうして誰かが誰かに・・・、巡りめぐってまた自分に帰ってくるという事でしょう。

ここのミズバショウの葉は模様入り