初霜山(1.295M)

2008.4.21 晴れ 11名

桜も終わりかけいよいよ山笑う時節、温暖化のせいか雪解けが早く20日から鳩ヶ湯への道路が通行可能となったらしい。
一応月末まで上小池までは冬季通行止めとなっているが、昨日三ノ峰まで登ったグループによると今年は難なく上小池の駐車場まで入れたらしい。
福井を5:30に集合して大野市をめざす。
JR勝原の駅前で金沢のK女史と合流する。
2年前は雪が多くて連休明けでも鳩ヶ湯の少し先でストップだった。今年はかがみ谷橋の手前で車を置き、橋を過ぎてすぐ取り付きはじめる。雪の具合がどうか心配なところらしい。
しばらく杉林の中を歩くが、雪は全く無い。
ところどころオウレンが満開で、早くも葉が出てきているところもある。他にミヤマカタバミとエンゴサクがわずかに咲いている程度。部落跡らしい所を通過し、わずかに残る踏み跡を確かめながら行くと雪が現れ、まあ締まっているので歩き易く、そのうち広い杉林の中を赤いテープを付けながら行きます。いつのものかカンジキの跡が残っています。カモシカの足跡や糞が多く見られます。いつものように雪の中でもマンサクの花だけは頑張って咲いています。この辺りでは新緑はまだまだです。
杉林が終わると潅木の中を枝を払いながらの急登、この辺りの感じも2年前と同じで歩きにくい。
持ってきた花束がどんどんザックの脇で悲鳴をあげているような・・・

かがみ谷橋

 下りで迷う広い杉林     

大きなブナやトチの木々が

頂上はもう少し先
急登を終えるとなだらかな広い地点に出ますが、ここはまだ頂上ではないのです。ここからほんの少し下って登り返した所が初霜の頂上です。2時間あまりで到着、ここからは遮るものなしで県境の山々が迫って見えます。
今日は先日亡くなった「しろうさぎさん」の追悼のために自宅の庭の花で花束を作って来て、白山が大好きだった彼女の冥福を祈りました。私のホームページを見てメールをいただいたご縁で、突然悪性の病をもったにもかかわらず頑張る日々に、少しでも気晴らしになればと携帯に写メールなど送り続けてきましたが、とうとう力つきられました。まだ50歳を出たばかり…行きたい山も多かったはずです。白山の見える場所にたむけた花は少し貧弱になってしまいましたが、きっと空の上から眺めてくれた事でしょう。
まだ9時半にもなっていないけど、次から次へと美味しいものが出てきてつい手が伸びてしまうのです。
暖かく着替えずにすみ、一枚はおる程度の心地よさの中、
満腹になったあとは地図を見ながら、もし向かい側の山に行く場合はどの尾根をどのように・・・とお勉強会。
頂上辺りは根開きが進んでいるものの、まだ1.5〜2M近く残雪がありそうです。

白山に向けて

いつまでも眺めていたい?

日岸〜なぎなた〜野伏
右端のよも太郎山・願教寺山・三ノ峰をK女史はだんご三兄弟と呼んでいると言われる、なるほど・・・
その奥に別山、白山、左白山釈迦岳まで良く見える。
三ノ峰の下にはブナ林が広がる刈り込み池辺りも見て取れる。今日は福井の山岳会の方がゴトゴト谷を渡った所からよも太郎山を経て県境の稜線をあるいているらしい。
雪が多いと歩き易いけど、山の麓まで近づけない。
雪が少ないとかなりの藪漕ぎで背丈以上の笹で進めないらしい。岐阜県側と全く違う厳しい顔の山々、向こう側では春スキーを楽しむなだらかな斜面の様相と面白いものだ。
いつか条件が揃ってよも太郎山に挑戦出来る日が来るかしら??10時45分頃やっと腰をあげて下山開始。
雪は緩んで時々ずぼっとはまったり、尻もちついたりしながらも無事今回は迷うことなく元のコースを帰って来ました。
穏やかな一日、山菜採りでお疲れのYちゃんでしたが気分一新出来ました。「しろうさぎさん」にもお別れを出来ました。
健康で登れることに感謝!感謝!
これからは芽吹きのグリーンシャワーを楽しみに出かけましょう♪

    

赤兎山

ここから先が迷い易い
よも太郎山に行った方の話をY女史から聞きました。
藪漕ぎが大変で4時間くらいかかったそうです。願教寺山へは藪でとても行けず、日岸・薙刀・野伏と回って向こう側に回しておいた車で帰って来られたらしいです。