第2回富士を眺めるトレッキング2008
2008.1.6〜7 9名

第一日目 越前岳 1.504M(愛鷹山群)・静岡県・日本二百名山   快晴
昨年に続き、今年も風さんによって計画が持ち上がり、新年にふさわしい富士を眺めに行こう会に行ってきました。
昨年あまりに綺麗なのと楽しかったものだから、今回は増えて9名、2台に分かれて鯖江を早朝4時前に出発。
名神・東名と乗り継ぎ7時半すぎには富士川サービスエリアに到着して朝食。ここは昨年も休んだところで、朝日を浴びた富士がどか〜んとお出迎え。本当に雲ひとつ無い!この辺りの人はいつもこの綺麗な姿を眺めて幸せだねと羨ましがるが、毎日毎日見ていると普通の景色になってしまうのだろうか。
富士I.Cで降りて十里木高原越前岳登山口に向かう。
すでに駐車場には車が何台も止まっている。
越前岳という名前がどうしてついたかわからないが、愛鷹山の主峰であり、富士を南側から見ることになる。富士を背に駿河湾が望め遠く伊豆半島も見えるらしい。
登山口ですでに標高880M、空気が澄んでいて冷たい!
9:10スタート


電波塔を過ぎて展望台までの間もふりり返り振り返り雄大な眺めを味わいながらゆっくり足を進める。
裾野がどこまでも広がり、左手奥には南アルプスが白く輝いた姿を見せてくれている。高度を増すと北岳も顔を出してくる。この広がりは何といって良いのだろうか・・・
馬の背からは急になり、根が張り出した歩きにくい登山道になる。道の両側は5〜10センチはあろうかという霜柱で土を持ち上げて融けないでいる。この為に登山道は削られて崩壊が進んでいる感じがする。何と力強いものなんだろう・・・
積雪はほとんど無く、残っていても踏み固められて土と一緒に凍っている。北陸のグジャグジャした湿っぽいものは無いのだ。勢子辻への分岐から東に向きを変えしばらくで頂上に到着。写真などをゆっくり撮りながら来ても1時間40分程。
左手に駿河湾が明るい太陽の下、光ってはっきりとはしないが見て取れる。風が冷たいのと潅木で富士の上しか見えないので、我々は黒岳方向に少し下ったところにある富士見台まで降りる事にする。



富士見台より 雪は東側の方が多い
どんどん下り、20分ほどで少し広くなり富士山側が切り開かれた場所に到着。ここの立て看板によると大正13年発行の紙幣に採用された富士山の絵柄はここから撮影されたものだとか。裾野のパッチワーク状の地面やゴルフ場などは無かっただろうから、きっともっと素晴らしいものだったのでは?
それでも青い空に白くかぶった雪が光り輝き、雪煙が見えるほどの展望・・・このコントラストは見飽きない。
潅木の下で宴会を開始、ここまで来る方は少ないのかお一人とすれ違っただけ。ゆっくり食べて飲み、来れなかった仲間の事を肴に賑やかな事(^・^) 固定されていない三脚のようなものがあり、上に小さな木の板が留めつけられている。この上にカメラを置くのだろうか…? 我々はご機嫌になっているので、皆で倒れないように支えながらその上に座って記念写真をパチリ!
12:30くらいに越前岳の頂上に向かって登り返し、もう一度ゆっくり眺めてから1時頃から下山開始。
冬は葉が落ちて木々の間からでも、景色が見られて明るく良い感じ♪ 

雪煙のあがる富士をアップで

駿河湾は光っています

富士山に向かって降りていく・・・気持ちいい!雪がかぶっているが大きく噴火口の跡と宝永山もくっきりと見える。
宝永山(ほうえいざん)は「富士山で最も目立つ側火山(寄生火山)であり、1707年宝永四年)の噴火で誕生した。富士山南東斜面にあり標高は2693 mである。宝永山の西側には巨大な噴火口が開いている。」とのこと。
昨年眺めた方角からとは違う顔を見せてもらった。
下に行くにつれてハイキングの方が増えてくる。
満足満足の感で皆さん車に乗り込み、宿に行く前に忍野八海を見学することに。車は富士を回りこみ山中湖方面に向かう。前からテレビで見て一度来たいと思っていた場所なので嬉しい。
ぐるぐる回りやっと無料の駐車場に入り、湧き水が噴出する綺麗な池を見学。忍野八海は八つの湧水池から成っていて、富士山に降り積もる雪解け水が、地下の不透水槽という溶岩の間で、約80年の歳月をかけてろ過された澄みきった水。、国の天然記念物にも指定されているそうです。


5Mも10Mも深さがあるというのに透明度抜群の水をたたえて豊かに湧き出している感じ。でも何か観光地化されすぎていて、私のイメージとは随分かけはなれたものだった(~_~;)
夕日を背に富士は大きく、こちら側のほうが積雪も多い感じがする。今までの中で一番近くで見ているような気がする。
昨年は西〜北西方向から見て来たので、後は明日の登山予定の北側・鬼ヶ岳(1.738M)に登ればバッチリ!のはずなのですが・・・。宿は富士吉田市にある「あすみ湖温泉」
探しあててついた所は沼かなと思う池のそばに1軒だけ、旅館?民宿?まあ何でもいいからと入ると、部屋にはもうお布団が敷いてある。浴衣も半纏も用意してあり、天然温泉と言うので食事前に行ったのはいいのだが、ぬるくて湯船からあがれない。シャワーも一つしかないので簡単に汗を流して終り。惜しい!
夕食は歌い文句通り、馬刺しとほうとう鍋をメインに品数豊富で皆さん満足、お腹一杯♪部屋に戻り飲み直す人もいたが、朝が早かったので早めに就寝ZZZZ・・・・
朝食もたっぷりと美味しく、宿泊料お酒抜きで5千円程は安い!
朝、あすみ湖は薄氷が張っていて寒い。

忍野八海から
 
二日目 石割山(1.413M) 山梨県   曇り

富士吉田市 車の中から

平野  ここで海抜1.070M

4百何段かあるとか
朝食を7時半にしてもらって八時過ぎに出発。
天候があまり良くないので予定を変更して、山中湖の北東にある石割山に登る事にした。車を一台大平山から山中湖に向かって降りた地点に回して置いて、平野の赤い鳥居のある階段からスタートした。トイレも駐車場も完備されている。下から見上げると一体どこまで続いているの?と思わせる長さ・・・
東屋のある場所に着くとここからは広い整備された道が石割神社まで用意されている。まだ日差しはあるので何とか頂上まで天候がもってくれればいいのだが。
八合目にあるというこの神社は「石」の字に割れた大岩が御神体で、隙間を時計回りに三度回ると幸運が訪れるとか、岩の間からしみ出る霊水は眼病や皮膚病に効くとか。目が赤いので霊水は?と探したら小さなつららになって凍っていました。
皆、ザックを放り出して三回まわり、ろくにお賽銭もあげないで願い事。代表して五円を入れていた人が、9人もいては一人一円にもならないねと。どうも失礼しましたm(__)m
そんなことして遊んでいるうちに日がかげってきてしまった。


神社までは広い道、木々の間から富士も見えて

大岩の後ろにはやっと通り抜けられる隙間が

う〜ん残念!ぼやっとしか写らない

石割山頂上から 山中湖が下に
神社からは笹の間狭い急な登山道になり、下の赤い鳥居から約一時間ほどで頂上に着く。ここからは山中湖をはさんで雲をたなびかせた富士の姿が目の前にあるのだが、太陽が隠れてしまってどんどん薄暗い感じになってしまって残念ながら昨日のような写真は撮れない。お昼にはまだ早いので、熱い紅茶やコーヒーを作りおやつタイムにする。何故か熱いアルコールの人もいる。
双眼鏡を持ってきた人がジグザグについた富士山の登山道など眺めている。寒いので11時過ぎに元には戻らず、大平山に向かって下山開始。別荘地のある地点の分岐で、つーさんとひよこさんの息子さんのイケメン君はそのまま大平山に向かい、尾根を山中湖に降りるコースで、あとの7人は別荘地の道路を下る事にした。
標高が1.100Mから1.000Mくらいのところに建つ別荘なので、夏はいいだろうが今は寒くて利用している家はまれ。
あとでここは芙蓉台別荘地とわかったが、ショートカットして林の中歩いたり、庭を抜けさせてもらったり、犬にほえられたり・・・

頂上で富士山万歳!

山中湖畔の道路に出て、車を置いた場所までサイクリングロードを歩いて戻りました。この頃には富士山はもう裾野しか見えなくなり、最後に湖を見ながら昼食にラーメンなど作って食べて車に乗り込みました。
お風呂は「紅富士の湯」700円也で充分あったまって帰途に着きました。帰りは中央道〜名神とつなぎ、無事鯖江で解散。
何事も無く戻ってこられてめでたしめでたし!皆さん、そして出してくれた家族に感謝一杯です。
今年も楽しい想い出を胸に頑張っていきましょう。