猫又山(2.378M)〜大猫山(2.070M)

2008.10.7. 曇り 8名

馬場島キャンプ場…堰堤駐車場登山口(5:45)…ブナクラ峠(8:25)…(10:45)猫又山山頂(11:50)…大猫山(13:30)
…大猫平(14:00)…登山口(16:30)                             (休憩時間を含みます)
山の会では少しロングコースとして8月には一泊で種池山荘経由針の木岳、9月に前夜泊で大笠山に行っているのに参加できなかった(-_-;)。今月は前夜泊で猫又山が予定されていた。
天気予報では何とか7日は曇り、よ〜し今回こそはと天候の回復を願って参加、6日17時に4名先発、残りの4名は家族の世話と夕飯をすませて18時30分福井を出発。一路富山に向けて高速に乗り、立山インターで降りる。時々ぽつぽつと雨が降った所もあったが、何とか大丈夫の模様、馬場島までは対向車も無く暗い所もあったが、無事21時半頃に皆さんの待つキャンプ場に到着できました。もうすでにテントの中では宴会が終わり寝る所、私たちも軽く飲んでお休み・・・、
三日月がぼ〜っと見えていた。
7日4時半過ぎに空を見ると、星が少しだけこれもぼ〜っと見えている。簡単に朝食を済ませ車に乗り込んで登山口の駐車場まで移動する。堰堤の工事が行なわれているので数多くあった遭難者の慰霊碑があまり見当たらないとのこと。
薄暗い時は早く通り抜けたいと思うほど、写真を貼った慰霊碑などが多かったそうです。
先着の車は1台のみ、他に相模原から来たと言う男性一人。支度をして5時45分頃スタート。

堰堤の脇を上がります
     

もう熊はいないかな?
    
         
ブナクラ谷を峠に向けて登りつめて行くわけですが、何度も沢を渡ったり高まきに巻いたりしている時に、何か風も無いのに木から葉が落ちるなあと見上げたら、なんと!!熊!!
ビックリしているのは熊の方で、大慌てでズルズルと木から滑り降りると一目散に逃げた模様です。先頭の自称カモシカさんは鉈を持って一人で山に入って山葡萄など採りにいける人だから、熊とは何度もご対面済みで慣れたもの。
次を歩いていたSちゃん、その後ろの私はもうビックリ仰天でしばらくは心臓がドキドキ・・・
冬眠に向けてお食事中だったでしょうに、熊さんごめんなさいね。貴重な体験をしたあとは、笛を吹いたり声を上げたりしながら高度を上げて行きます。やがて行き先のブナクラ峠の鞍部が見えてきますが、なかなか遠い。振り返ると大日岳も見えてきて、展望に期待が膨らみます。最後岩ばかりのゴロゴロしたところを抜けるとやっと峠に到着。右に行けば赤谷山(2.260M)、私たちは左に行きます。峠からは白馬方面から後立山連峰などがどんどん目に入ってきます。紅葉が盛りで、久しぶりに見る美しさに来て良かったと思うひと時です。ここからは木の根と岩の歩きにくい急登の尾根がが続きます。

   

ブナクラ峠へ最後の急登
  

峠にある小さなお地蔵さん
  

峠から猫又山に向けてスタート
           

峠から東に向くと後立山の峰峰
    

振り返ると笹原の中 峠までの道と赤谷山への道がよくわかります

もう綺麗!の連発
  
   

振り返るとどんどん剣岳の全貌が〜右手に早月尾根を
   手前赤谷山と赤谷尾根
      

小さいけど綺麗なカール
         

カールの中は立山リンドウと草紅葉
  

もう少しで頂上、振り返ると雲海が
     

チングルマの葉が真っ赤で綿毛が風に揺れて
   

猫又山(2.378M)
とうとう着きました。健脚組みは先に行ってもらい私たちはマイペースで5時間ほどかかりました。大展望と紅葉に大満足、
これも自分の足で得られる喜びですね。
さあ昼食タイムに入りましょう。

左・釜谷山(2.415M)、右側・毛勝山(2.414M)
毛勝三山はこれに今いる猫又山を含めて 
         

剣をバックに昼食タイム
    

頂上のすぐ下には池塘が
   

猫又山頂から 他に写ってはいませんが左手には朝日岳なども

大猫山はどの辺り?
  

猫又山に別れを告げてどんどん下ります
   
風もあまり無く、着替えの必要も無く一枚はおるだけでゆっくり白馬から鹿島槍までの展望も楽しみました。
12時近くになったので下山開始!始めは元のコースを戻る予定だったらしいが、天気もいいしベテラン組以外も元気なので、大猫山を縦走することになった。
ところが分岐がわからない。少し下ってカールの手前右手大きな岩の向こう辺りと行ってみると、ピンポ〜ン!入り口に目印の旗を裂いたような布が見えた。もう少しわかるようにしてもいいのにと思うが、どうなんだろう?
剣を左に見ながら300M程下っていく事になる。
紅葉の彩りが本当に素晴らしく、久しぶりに綺麗な色の赤いナナカマドや、黄色のカエデ、笹の薄い緑と濃い緑のシラビソやホンドミヤマネズなどと草紅葉がずっと楽しませてくれた。
小さいアップダウンを繰り返して大猫平まではルンルン♪
そこからは高度差にして約900M激下りが最後登山口まで続き、ロープや木の根につかまり、汗をかきながら転びながら何とか駐車場の車が見えたときはホットしたものです。
私の少ない経験からですが、もうどこに行っても急だとは言わないなあと・・・。急な箇所はどこにもあるがこれだけ長く続くのは初めてだった。
    

チングルマの赤と
   

猫又山
  

猫又山と釜谷山
   

ナナカマドと剣と雲海
晴れていれば能登半島先端まで見えるそうです。
曇り空の下でしたが立山の室堂あたりまで見えました。   

庭園のような〜

                

ガスが出てきたけど美しい〜!!
    

           

ゴゼンタチバナの赤い実
他にクロマメノキ、シラタマノキ、もう少し低い所では
ツルリンドウの実など
    

これだけ黄色いのもステキ!
    

池塘があちこちにあらわれます。
   

水草のはえている池も
この頃になるとガスで遠くの視界は無くなって・・・

湖面に映る紅葉
   

I氏提供の一枚


    


   
大猫山のピークは昨年来ているメンバーがここだよと教えてくれるが、何の目印も無い。
途中2.135Mのピークのだろうか三角点があったがそこでは無いのか・・・・ このルートはそんなに古くないらしく地元の有志の方々が切り開いて作って下さったそうで、今回も笹が刈られて整備の気配があり、頭が下がります。
今回はまずまずの天候で、縦走もかない素晴らしい紅葉も見られ大満足の山行となりました。
駐車場に戻ると車は我々のだけ、きっと朝一台あったのは赤谷山に行かれたのでしょう。
相模原から来られた男性は早々に元のコースを下って行かれ、結局その方以外誰にも会わず、
あと熊さん一匹のみでした。
湯神子温泉(500円)に入り汗を流して無事帰福、皆様、本当に有難うございましたm(__)m 
速くは歩けないけど、ひよこさん、Yちゃん頑張りましたよね(^_^)v