笠ヶ岳(2.897.5M)
2007.8.6〜7 10名 晴れ時々曇り
6日 福井(4:00)…新穂高温泉無料駐車場(7:38)…笠新道登山口(8:53)…杓子平(13:01)…分岐(14:57)… 抜戸岩(15:43)…笠ヶ岳山荘(16:20) 山荘→頂上15分 7日 山荘(5:20)…秩父平(7:27)…弓折岳(9:10)…分岐(9:22)…(10:00)鏡平(10:40)…林道(12:35)…わさび平 わさび平(13:20)…駐車場(14:30) (休憩時間など含みます) (このタイムはあくまで私個人のもので、メンバーは登りで2時間近く少ないタイムです。) |
恒例の夏の一泊登山が笠ヶ岳に決まり、参加しようか随分考えたが、リーダーが面倒見てやるという心強いお言葉に時間さえかければ足は何とかなると思って出かけたのだが… 早朝4:00出発、行きは北陸高速道周りで新穂高温泉に到着。蒲田川沿いの無料駐車場は一杯でやっと一番下に何とか停める事が出来た。平日でも各方面への基地みたいな場所故、多いのだろう。あと30分も遅かったらもう全く空きは無しだったに違いない。支度をして歩き始めると青空の向こうにこれから行く笠方面の山並みが光っている。大丈夫かなあ?と不安になりながら温泉街を抜け左俣林道に入る。 これまで遠出してくると必ず歩き始めてすぐ気分が悪くなったのは、車に酔った状態だったことが判明、酔い止めを飲んで来るようになってからは大丈夫になった。今日も胸は悪くなら無いので良かった〜と一人安心している。 1時間あまりで笠新道入り口に着く。ここで水を補給して、いよいよ急登が始まる!今日は初めから二つのグループに分けて下さって、このあとずっとマー姉さまには会長が、私にはいつものリーダーが付いてくれました。 |
バスの駐車場から |
笠新道入り口 |
ササユリがお出迎え |
この山が初めてなのは私を含めて3人だけ。 先行している6人の声はあっと言う間に聞こえなくなり、私はマイペースで登らせてもらう。登山道脇にはいつも見る花々が咲いていたが、前回の三の峰にも載せたので今回は省略。そのうち振り返ると、焼岳が木々の間から。 そして先月に登った西穂高岳もはっきりと見え出し、穂高の急峻な岩嶺から槍に至るまでの素晴らしい眺めが右手にあざやかに見える。急登がずっと続くのだがジグザグに切ってあり、歩くには困らないのだが長い! 高度計をチラチラ眺めたり、周りの木々の変化を見ながら早く杓子平に着かないかなあと、足を進める。12時を過ぎてしまったので途中だが、簡単に昼食にして休み、しばらく行くとやっとひろ〜い杓子平に出た! 何人か休んでいらして、動く気配なし。私もここで15分ほどお昼寝したい!と切実に思ったけど、先は長いし遅れているので我慢…。昔のルートより何百メートルか抜戸岳よりになっているらしい。ハクサンイチゲやチングルマ、コバイケイソウの間に黄色のミヤマキンバイ、シナノキンバイ、ピンクのコイワカガミなどが可愛く広がり、 |
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小槍を従えた槍ヶ岳〜穂高連峰 |
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杓子平 |
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とても優しい風景のカールの上にはこれから行く稜線と左に大きく笠ヶ岳が見えている。花を眺めながら緩やかに続く登山道を歩いているうちは良かったのだが、正面の急斜面に差し掛かった頃から足がつりだしてしまった。何とかおさめて歩き出すと今度はかばった反対側の太ももがつり痛い! さすったりもんだり…稜線までが長いこと長いこと!! 少しでも段差が大きい所ではストックと手に体重を預けてしまい足を上げるこつを覚えて、何とかかんとか稜線に出た! この間リーダーがついていてくれたお陰で心強く、感謝の念に耐えない。普段足がつって…と言う事はまず無いのでショック!体力不足、訓練不足の結果でしょう。ダブルストックにするべきかもしれない。つい左手はカメラを出すのに空けておきたくて片方だけにしている。 ここからはアップダウンがあるものの、長く続くだけでなんとか足のつりはおさまり注意しながら歩きました。 時間が進み、雲は多くなり黒部方面は薄いガスの中、穂高方面も上は雲がかかってしまった。そのうち遠くで雷の音、雲の具合から笠あたりは大丈夫とは思うものの急がねばと思うが、疲れもピーク。テント場や小屋も遠くに見えるし何か食べて休みたい… 皆、とっくに小屋でビールを何杯もあけている事だろう。 |
クロユリ |
分岐 奥に笠ヶ岳 |
分岐から見た杓子平上部 |
抜戸岩と笠ヶ岳 |
気の毒なリーダーはまだお預けで可哀相、もう大丈夫だからと先に行ってもらい、私は少し休んで喉を通るものを探して食べる。大体いつも疲れると食べれなくなる、果物、ゼリーのようなものしか喉を通らない。今日は道中ずっとスポーツドリンクとブドウ糖の塊、干しマンゴー、梅、塩飴など口に入れたがご飯物が食べたくないので困る。エイッと気合を入れたつもりでも、とぼとぼ歩いて行くと何とか近づいて来て、色とりどりのテントが張られているのが見え、頂上のすぐ下の肩に山荘が・・・ すると上から降りてくる人がどうもつーさんだ! しびれをきらして?近迎えに来てくださったみたいだ。 ザックを持ってあげると優しい、最後まで格好悪いなあと思いながらもご親切を受けて空身で山荘にたどり着いた。 仲間が上からご苦労さん!と声をかけてくれて、私は皆と喜びでハグハグしょうかと考えていたのだが、山荘の二階の窓からおやじらしい男性3人がニタニタと「あいつやっとたどり着いたぜ〜情け無い女だなあ」と言う具合に笑っているので、やめにした(-_-;)。 |
左端の緑の笠(2.654M)と播隆平 |
山頂 |
キバナシャクナゲ |
コイワカガミ |
山荘前からテント場と夕日の当たる斜面 |
6:35 ほんのしばらくの間ガスが切れ夕日が・・・ |
小屋は満杯ではないが丁度良いくらいの登山客で、まだ夕飯には時間があるので部屋に入ってビールで乾杯! 私は少しだけ飲んで、夕飯前に一人で頂上に。 ガスがかかっていて展望は利かなかったが、ケルンで囲まれたような祠で手を合わせ、そこからすぐの頂上でパチリと一枚。 途中ハイマツの間にキバナシャクナゲが綺麗に咲いていた。 山荘までの稜線にも沢山見られたが、ここのが一番綺麗だった。夕飯後、しばらくの間雲が切れて夕日が差し始めたので外に出ると頂上もはっきりと顔を出している。夕日が穂高に当たる事を期待して待ったが、残念ながら向こうは雲の中。 翌日3時過ぎに外を見たが星はあるもののぼーっとした感じで、これも残念ながら今回もお預け、やはり秋で無いと駄目かな。 5時に朝食をいただき20分出発。 |
出発前に記念写真 |
4:50 夜明け ほんの一瞬だけガスが切れて・・・ |
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右端の笠から続く稜線 |
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ミヤマダイコンソウ |
チングルマ |
ミネズオウ |
朝食を半分ほど無理やりお味噌汁で押し込んだので、スッキリしない。皆さんは元気だ!黙っていたら前夜発で日帰りでもしかねない連中だから何てことは無いのだろうが・・・ 山荘から弓折岳を経て鏡平への分岐までかなり長い。 振り返るとようやく雲が切れて朝日を浴びた笠ヶ岳が全身を見せ始め、もう来れないだろう私はお別れの挨拶をした。 杓子平への分岐を過ぎてしばらく行くと抜戸岳、昨日鏡平か双六に泊っただろう登山客大勢とすれ違う。 左手奥に野口五郎岳がまだ雲の帽子をかぶっている。 右手の槍や穂高はてっぺんだけ姿を見せてくれている。 秩父岩がそそり立つ地点にやってきた。 ここからは一度秩父平に下って大ノマ岳(2.662M)に登り返し、今度はと思ったらそこは大ノマ乗越、もう一度登り返してやっと弓折岳(2.588M)まで来た。このさきずっと奥には双六岳やその下に山荘まで見える。少し下ると鏡平との分岐地点、沢山の方が休んでいらっしゃる。ここからは歩いた事があるので、ずっと付いてくれている会長殿にお先にどうぞと言うのだが、ぴたっと付いて気配りの方なのです。 |
長い稜線 |
槍の頭がツンと |
笠ヶ岳 |
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秩父岩 |
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ハクサンイチゲやキンポウゲなどの秩父平へ 奥は大ノマ岳方面 |
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秩父平 振り返って |
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左は双六岳 |
まだかなあ・・・ |
分岐点 |
鏡平山荘 |
湖面に映る槍 風が少し湖面を揺らして・・・ |
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エゾシオガマ |
わさび平小屋 |
鏡平からどんどん登ってくる。潅木が増え、そのうちダケカンバやナナカマドの木々の間にオオシラビソの木が現れるともう山荘は近い。山荘の前のテーブルには沢山の人々が休んでいる。分岐から山荘のビールめがけてさーっと降りていったグループの面々は、もちろん美味しそうに飲み干している所。まー姉さまと私は早速ミルク載せカキ氷を注文! 美味しーーい!以前来た時は消毒臭い味だったのに、今日はとてもGoo! もう1杯注文した私でした。 もう一つの湖面の回りにはカメラマンとなった登山客が次々とアングルを決めています。いい具合に雲が無くなり、全景を現した槍ヶ岳等が湖面に映り、ここのポイントですね。 昼食にはまだ早いので、おやつですませ小池新道を進み、わさび平で昼食タイムとなりました。 さすが下に降りてくると暑い!シシウドが原など川原は石が焼けて特に暑い。途中の秩父沢では冷たい水が身体を冷やしてくれてホッと一息する登山客が腰を下ろしています。林道にはいってもどんどん上がってくる人は絶えず、今からだと鏡平泊りでしょうか。 わさび平に着くともう皆さんラーメンなど食べてらっしゃる。私は水で冷やしてあるトマト(200えん)を買って食べました。 ここから駐車場までも1時間はあります。今日は足はつらずに良かったのですが疲れているのでしょう、足の進みは遅い。 林道終点のゲートを過ぎしばらく行くと、福井ナンバーの車が・・・お迎えに来てくれたのです。今回は皆さんにお世話になりました。本当に感謝に耐えません。有難うございました。帰りは高山周りと言うので、朴の木平スキー場のお風呂に入り無事帰福しました。会長に「Yちゃん、せめて5キロくらい走れるようにしておこうね」と易しく言われ、うなづくだけの私・・・ 帰って翌日は全身の疲れでゴロゴロ状態でしたが、足は思ったほど痛くならず、膝も大丈夫。体力を付けねば〜と反省。 パソコンがいよいよ上手く動かない。ページがなかなか出来ない(^^ゞ 暑くて頭が働かないのにリカバリーしなくては駄目と言われどうしたらいいのとあせっています。 |