西穂高岳(2.909M)

2007.6.17〜18 8名  晴れのち曇り

  17日ー福井(8:30)…高山…新穂高温泉(12:20)…ロープウェイ…千石平(13:20)…西穂山荘(14:22)
  18日ー山荘(4:55)…丸山(5:37)…独標(5:45)…ピラミッドピーク(6:19)…西穂山頂(6:59)
       山頂(7:30)…独標(8:25)…(9:10)山荘(10:15)…千石平(11:10)…
今にも梅雨に入りそうな時節、何とか持ちそうと言うのでかねてから計画のイノシシJちゃんとひよこさんの還暦を祝う会を西穂山荘で行なう事となった。普通なら芦原温泉にでもと言う所だろうが、やはり我々は山です(^_^)v
他の方から西穂に一泊でエと笑われたと聞くが、この歳だものたまにはゆっくりのんびりした山行を楽しむのも良いのではないでしょうか。と言う訳で、8時半集合して大野回りで東海自動車道で高山西インター(1.200円)を経て新穂高温泉に。4時間近くかかりました。バスターミナルのずっと手前を川に向かって左折、無料駐車場に車を入れる。
新穂高ロープウェイ乗り場まで歩く途中、早くも笠ヶ岳方面が〜いつ見ても素晴らしい眺め!
日曜とあって沢山の観光客に混じって、「わ〜、焼岳、乗鞍岳だ〜」なんて言いながら乗り継いで西穂高口駅へ。
相変らず千石園地までは沢山の人、ミズバショウが見頃であと、キヌガサソウと白い花のエンレイソウが少し、コバイケイソウはまだ葉のみ。ここで軽い昼食をとり我々は千石尾根を登り始めました。日曜なので沢山の方が上から降りて来られます。

いざスタート    

キヌガサソウ

エンレイソウ

ミズバショウ

左 笠ヶ岳(展望台より)

西穂高岳  (右端に山荘)  (展望台より)

西穂山荘
ところどころ残雪があるものの、スパッツをつけないでも何とか済む程度の夏道でした。1時間ほどで山荘に到着。
もう小屋の前は人もまばら、静かな雰囲気です。
まだ時間があるので今日の天気の良いうちにと、丸山手前まで散策して来ました。ヤマザクラが可憐な小さな花を付けて出迎えてくれました。眼下にはホテルの赤い屋根や梓川の上高地、前には明神岳と前穂高岳、そして明日登る行程が良く見えます。6〜7年前に来た時は初心者ばかり3人で何もわからず、独標まででやめた覚えがあります。
明日は曇りらしいが楽しみ♪よじ登るのは好きだな!
ライチョウはすっかり夏色でカップル仲良くこれから子作り? 
もう頭の中は冷たいビール、ビールの人も多く、記念写真を撮って下山。3時過ぎから山荘の前で還暦を祝う会開始、乾杯の後、リーダー自ら買いに行ったと言う赤いTシャツの贈呈。
あの顔で女物買うのは大変だったかも(^・^)
霞沢岳を見ながら宴会は続き、たしなむ程度とおっしゃるT氏の酒量は???これもゆっくり泊っていけるからこその楽しみで、私も一度どんなになるか飲んでみたいものだが全く駄目で、これって人生の楽しを一つ持っていないと言うことか・・・
テントは2張りのみ、山荘には計21名の夜でした。

中央がピラミッドーク

左が前穂高岳

ハイマツと雪渓と峰々

上高地 右端は焼岳その奥が乗鞍岳

ヤマザクラ

似合うわよ〜
18日、やはり曇り…(~_~;)
珍しく大騒ぎもせずお利口に早く寝たメンバーだったが、予報どうり星も日の出も見られなかった。でも何とか降り出して来ないので5時前に出発! 朝ごはんと飲み物とカッパ類は手分けしてサブザックなどに持って貰えてラッキー!!
私はカメラとペットボトルのお茶を腰に下げて身軽に付いて行けた。丸山にかかるとガレ石ばかりで歩きにくい。
薄くガスった中を行き、独標の手前でストックはこれからは邪魔だからとハイマツの下に隠しておく。
独標の上には山荘の方が一人先に来ていらした。「ライチョウが鳴いていたから天気が崩れていく」とアドバイスあり。
記念写真を撮って下さり、心配なのか最後の人が独標の下りを終えるまで見ていてくださった。これからは未知のところで、もう岩ばかりのつんつんした景色が続く。ガイドブックには、ここから山頂まで大小13のピークがあると書いてあった。周りがが見えたらどんなに素晴らしい事だろう・・・
ピラミッドピークで少し休み、又三点確保の体制で進んでいく。カメラの紐をカラビナでズボンのベルトに付けてあるので、今ひとつ紐が短くて上手くねらえない。
こんなことならウエストポーチくらい持ってくるのだった。

白いペンキの丸印を頼りに

独標(下りの方が危険)

        

リーダーに付いて行くひよこさん

滑らないように

滑り落ちたらどこまで?
幾つもいくつもピークを越えて行き、今度はと思ったらぐるりと巻いて登って行く。最後上の方に見えたのが頂上だと言う声がする。思ったより簡単に来てしまった。
雨も降らず、風も強くなくガスは有難くないが、下まで見えなくて怖さが半減したかも。槍の時はまだ本当の初心者ばかりで登りは少し冷や汗もので頂上に立ったが、帰り心配した程でなく、快感!などとバカな事言いながら降りた記憶がある。剣は今の会に入ってからでベテランさんが付いていてくれて安心だった。今回もリーダーやサブリーダーのYくんにとっては西穂などこれから先の通過点にしか過ぎないのだろうが、全員無事に降ろすまでは心配の様子。2時間ほどで全員無事頂上に立て、朝食のおにぎりをかじっていると、薄日がさしてほんのしばらくだったがジャンダルムや奥穂高岳や北穂の頭が顔を出してくれた。
お〜!と感激しきりだが、カメラを出しているうちに隠れたりで良い写真はなかなか撮れない(-_-;) でもお祝いに姿を見せてくれたんだねと喜ぶ事にしよう。何と言っても頂上には我々だけ、もう来れないかもしれないから余韻を楽しみたい所だが、雨の来ないうちに早く下山したい様子、はい!下山開始です。

薄ぼんやりと奥に頂上が…

おー!奥穂方面が〜

そして北穂が〜

残念ながらここまで(中央はジャンダルムとロバの耳)

帰りも慎重に

丸山を下る
帰りは来た時一箇所ちょっとと思った所があまり感じないうちに過ぎてしまい、独標で一休み。
昨夜山荘で一緒だった中年のカップルがやってきたのと、丸山の下できっと一番のロープウエイで来たのではと思われる男性一人に会ったのみで、お花こそまだの西穂だったが、ライチョウのカップルが飛ぶのも見たし、静かで良い感じの一日となった。岩肌に小さく小さくコメバツガザクラ、ハイマツの間にベニバナイチゴの花を見つけた。山荘に下る少し手前で下を眺めるとダケカンバのクリーム色の肌と枝の特徴ある姿は笹の緑に映えて明るい。芽生えは今からのようだ。山荘に着くとアルバイト?の青年達がお掃除の最中。きれいに掃除されて気持ちの良い山荘だった。高年に近いおじさんたちのグループも独標だけですでに帰った後らしい。我々はまだ時間があるのでゆっくり休ませて貰う。
ホットミルク(500円)を奮発して味わう(^・^)
10時を過ぎたので帰り仕度をし、青年達に記念写真を撮ってもらう。この山荘のホームページに「西穂deスマイル」と言うコーナーがあるが、そこに載せてくれるらしい。
ロープウェイの駅に向かう途中、ボチボチ登ってくる方々と出会う。気の毒に今日は展望台からはガスっていてあまり見えなくて残念だったろう。

ライチョウの雄

ロープウェイの中から

17日撮影(晴れていれば槍ヶ岳までみえるのに…)
月曜と曇天とあって観光客は少なめ、さっさとロープウェイに乗れて雲の間を降りていくと、雲の切れ間から新緑がとても綺麗!ガラス越しの写真では色が出なかったが、日本は緑・みどりなんだろうなあ。不毛の地に住む世界の人から見たら、何ともいえないうらやましい光景だろう。自然を大切にして行かなくてはとまじめに思ったりした。
帰りは「ひらゆの森」で入浴(500円)、古民家風に改装されて綺麗になっていたが、風呂場の蛇口やシャワーは使いずらい。
露天風呂の数も多くてGoodなのに・・・。5時頃に福井に到着、のんびりとした山行で疲れも無くて楽しかった\(^o^)/
来年は私も該当する年齢になる・・・どこで祝ってもらえるのだろう?
山荘のホームページには古希でも又来てくれと書いてあったが、ここならOKだろう。
今の健康と環境に感謝して明日から頑張りましょう!!皆様有難うございました。