セレンは免疫細胞のT細胞を活性化する


1949年以来、セレンの実験的発がん防止効果について数多くの研究がラットやマウス
で行われている。簡単にまとめると、これらの研究でセレンは実験動物に発ガン性の薬剤
やガンウィルスを用いて誘導できる皮膚、乳腺、大腸そして肝臓ガンの発生を、50〜
100%防止できることが証明されています。

 セレンがどのように免疫系を活性化し抗ガン作用をもたらすかについて統一理論はない。
セレンがさまざまな働きをするのは確かなようである。ある説によれば、セレンは細胞の
ミトコンドリアをパワーアップする。ミトコンドリアとは細胞の中にあるソーセージ形の
小さな構造物であり、燃料エネルギーに変える細胞の発電機である。エネルギー満タンの
免疫系細胞ならば、たくさんの抗体を作ることが出来るし、T細胞やB細胞は速やかに増
殖された。
(T細胞はガン細胞を攻撃する細胞の一つ)


 セレンには過酸化脂質(体内で活性酸素と血液中の脂質が結びついて出来るもの)
を解毒する働き
もあって、これも免疫増強や抗ガン作用に関係しているらしい。

 過酸化脂質は細胞に対して有毒である。細胞膜を傷つけ細胞の動力源であるミトコンド
リアを運転不能にしてしまう。猛毒の過酸化脂質を無害なアルコールに変えるグタルタチ
オンには、セレンが必要である。(ビタミンEは過酸化脂質に直接結合して無毒化する抗
酸化物質の一つである。)

このような抗酸化物質は、免疫系を活性化することとガン化促進物質を直接無害化する二
通りの働きでガンを押さえる
と考えられている。
 
 病気、栄養不良、老化などによって過酸化脂質に対するセレンの防御作用が損なわれる
ようである。その結果、T細胞の機能が低下する
。T細胞機能の低下は免疫機能と全般的
な健康状態の悪化を引き起す。

 老化とはある面では、脂肪を燃やす炎効率が徐々に低下していく課程でもある。高齢に
なるとグルタチオンというセレン酵素が若くはつらつとしていた日々ほどは働かなくなり、
有害な過酸化脂質が蓄積する。歳を取るにつれて文字どおり錆ついていくのである。

セレンとビタミンEとの組み合わせが「錆止め」になるらしいということが分かってきた。

「免疫のはなし」ロバート・S・デソヴィツ 紀伊国屋書店科学選書より

実はセレニウムというミネラルは、がんに対して効くのです。人間だけじ中なく動物のがん
に対しても効くのですが、何故効くかということについては、実はまだよくわかっていない
のが実情です。

けれども、セレニウムを適量摂ると何故かがんが無くなっていくことがあるのです。研究者
の話を総合すると、どうもセレニウムを適量摂ると、我々の胸腺が好ましく変化をする、働
きが悪かった胸腺が不十分ではあっても働くようになる。胸腺が元気になってくると、そこ
で生まれる白血球ががんと出会った時に、今までは見過ごしていたのが、これはがんという
異物だという事が分かってこれを攻撃する
ようになることが期待できるわけです。

もう一つは白血球にがんと戦う力が出てくる。白血球のミトコンドリアが、すごくエネルギ
ーを出しやすくなる。そうすると今まで実際に白血球にがんを食う力が出てくるというのは
このセレニウムのせいらしい。


 がんを見逃さなくなって、おまえはがんだな、異物だなと、よし排除すると元気に食いに
かかれるようになるのもセレニウムの効果のようです。適量がどの位かははっきりしていな
いので、どうせ後はないんだと腹をくくって思いきって多目に摂ってみてはどうでしょう。