直線上に配置
フレーム

フィラリア症について

 フィラリア症という犬の病気をご存知でしょうか?。かなりこの病気に対する認識も広がっていますが、まだまだフィラリア症で来院される方もおりますし、今回はこの病気について書かせていただきます。

 ここでいうフィラリアというのは、別名犬糸状虫とよばれる寄生虫のことで、蚊によって伝播されます。また、他の寄生虫と大きく異なる点は、通常は消化器官に寄生するのに対し、この寄生虫は循環器(いわゆる)血管系に寄生する点です。

 どのように感染するか、少し詳しく書きますと、この寄生虫は、卵ではなくミクロフィラリアという子供を産みます。これが寄生している犬の血液中を漂っており、蚊が吸引した際にこのミクロフィラリアが、蚊の体に入って、初めて犬に感染できる大きさへと成長します。この蚊に吸血されますと、その刺し傷を通って、感染するわけです。そして体の中に入ったミクロフィラリアは、最初は皮膚の下辺りを移動していますが、やがて血管に入り、5〜6ヶ月後には最終的な棲家となるであろう肺動脈に到達します。この虫の成虫はメスで30cmちかくもあり、多いと200匹を超える成虫が肺動脈や心臓の右心房に寄生しますから、こうなると犬に相当な負担を強いることになります。

 この寄生虫のやっかいなところは、まず非常に罹患率が高く、予防しないと外で飼っている犬は数年でほぼ100%近く寄生を許し、また寄生したからといって他の寄生虫みたいに簡単に殺せなかったり(血管系に棲んでいるのでショックを起こす可能性があるため駆虫薬の適用が限られる)、症状が発現した時点では手遅れのケースが多い点です。

 症状は、一般には咳が出る、運動をするとすぐに疲れ呼吸が荒くなるといったことで、気づくことが多いのですが、その他にも腹水がたまって、おなかが膨らんだりとか、急性の場合は血を吐いたり、赤色、暗赤色(コーヒー色)の尿をして、突然死したりと様々です。

では、どうしたらこの病気にかからないかといいますと、もちろん蚊に刺されなければいいわけですが、散歩もするわけですから、24時間刺されないようにするというのはほとんど不可能に近いと思われます。

 そこでやはり、予防薬を飲ませたほうが、確実だと言う事になります。この薬は、蚊から体内に入ったミクロフィラリアを血管に入る前の早い段階で駆虫します。投与方法はフィラリア感染期の間、月に1回飲ませるだけで確実に予防できます。安全性も非常に高い薬ですが、フィラリアがすでに寄生している場合は、重篤な副作用を引き起こす場合もありますので、必ず獣医師の指導の下で服用してください。

詳しくは近くの動物病院に問い合わせてみてください。若干予防薬の服用時期が異なる場合がありますので。

 

トップ アイコン通信トップページヘもどる