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フィラリアの予防は完璧ですか?

北陸では5月から11月まで毎月一回の投薬が必要になります。

では、なぜ11月まで予防が必要なのでしょうか?

 この薬は予防薬と名前がついていますが、ミクロフィラリア(フィラリアの子虫)駆虫薬なのです。飲むと効いているタイプの薬ではなく、飲むと(先の月に体内に入ってしまった虫に対して)効くのです。

 そしてこの薬の性格上、最後の締めが大切なのです。もし、最後の月に薬を飲み忘れてミクロフィラリアが退治できなかったとしたらどうなると思いますか?10月に体に入ったミクロフィラリアは翌年の5月には子虫を産めるくらいに成長してしまうのです。そう、あのそうめん状の成虫です。ちなみに、フィラリアというのは卵を産まず、子虫を産みます。そして9か月分のあなたの投薬をした努力が無駄になります。悲しいですね。

 ですから、もし、薬が余ったおかしいなと思ったらその年中に飲みきってください。12月でもオッケーです。地域によっては12月まで飲ませなくてはいけない所もありますから。と、言うわけで投薬期間中に県外へ引っ越される方は、引越し先の動物病院で何月から何月までの投薬が必要か確認をとって下さいね。

ある本に掲載されていた話ですけどちょっと参考になるのでざっと紹介します。(うちでも似たような話はあります)

受付にて

女性 「フィラリアの薬ちょうだい。」

看護士「昨年、9月までして予防が出来ていないので血液検査が必要ですね。」

女性 「あら、うちでは予防は7月〜9月までって決めているのよ。」

血液検査後

先生 「残念ながら検査は陽性です。子虫がいますね。」

女性 「おかしいわ、ちゃんと予防していたのに。」

皆さんはどこがおかしいかわかりますか?

正解は

女性 「あら、うちでは予防は7月〜9月までって決めているのよ。」3ヶ月間の投薬では完全に予防てきません。

女性 「おかしいわ、ちゃんと予防していたのに。」ちゃんと予防したいのなら11月まで投薬をしなければ感染の恐れは十分あります。9月まででは実際には8月に入った子虫しか駆虫されていません。

では、皆さん11月までの投薬の継続をお願いします。

追記

最近読んだ雑誌に載っていた記事を紹介します。

日本ではフィラリアの人への感染はめったに無いと思っていませんか?じつはある調査報告によると、1968年の第一報告から1997年までの20年間に97例の報告があるそうです。予防の普及で都市部の犬のフィラリア寄生率は急激に減少していますが少なくても人への危険が約100例も報告されていることは重要な問題です。犬のフィラリアを予防していれば人への感染の危険も二次的に防げると考えれば、フィラリア予防は動物の為だけでなく私たちの健康にも重要なことだとわかります。・・・だそうです。

受付で「フィラリアは飼い主に感染しますか?」とよく聞かれますが、犬フィラリア症は(心音に異常がでたり、腹水が溜まったり、尿の色が悪かったり云々)うつりませんがフィラリア自体は日本でも人間にも感染することがあるようです。と訂正を入れさせていただきます。

 

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