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おまけ

季節外れの怪談集 本当にあった怖い話

実際にあった話です。本からの抜粋ではありません。著作権が絡むから・・・。

其の一 怖い隣人

最近の出来事です

ある患者さんが横隔膜ヘルニア(横隔膜が破れている状態。当然呼吸もつらい)の仔猫を連れてきました。

脱水症状もあり、瀕死でしたが、家の前に捨てられていたのも縁との事で出来るだけのことはしたいという○○さんの希望で預かりました。入院二日目。やはり仔猫は力尽きてしまいました。

翌日、遺体を引き取りに来たときに聞いたのですが、猫を捨てたのは隣の人でした。

「あの仔猫、死んだわよっ。水もやらなかったの?」というと

「あっそう?○○さんの所ならなんとかなるかと思って捨てたんだけどねぇ。」と笑いながら言ったそうです。

この○○さんの家は、数年前ナホトカ号重油流出で一躍有名になった田舎町ですが、田舎の人だけに心暖かな人が多いかと思いきや、こんなに怖い人もいる様のが現実の様です。

こんな、隣人と町内付き合いをしなくてはいけない○○さん。お気の毒です。

私だったらこんな隣人がいたら怖いです。次々と死体やゴミを投げ入れられそうです。

仔猫のご冥福をお祈りいたしております。

 

其の二   死を願う飼主

「犬を飼おうと思った理由は何ですか?」との問いに意外と多いのが「子供が欲しいといったから。」です。

そんなよくある理由で犬を飼った親の話です。

三年ほど前の話でしょうか、ある飼主さんから院長に犬を処分したいという連絡がありました。

カルテを見ると一才ちょっとの柴犬。まだ若いし、柴犬だし、里親を探してかわいがってくれる人に譲るのがよいと安楽死を断りました。

安楽死したい理由は、「子供が欲しがって犬を飼ったが、子供はやっぱり面倒をみないし、自分は犬が嫌いだから。」との事。

犬がいらなくなったら殺しちゃいましょうという考えの親に育てられた子供は正直ゾッとします。バトルロワイヤルの「今日はちょっとみんなで殺し合いをしてもらいます。」の台詞と同じくらいインパクトがありました。

こんな理由で犬を殺しちゃうなんてビックリ〜なんて思っていると、数日後さらにびっくりする事が・・・。

その後里親探しの依頼書も来ないので翌週院長が「里親みつかったの?」と電話をすると

「あぁ、あの犬、死にましたから。」

「・・・・。」院長絶句の出来事でした。

死んだ理由は事故とも言わず、(事故なら事故にあったといいますよね。)聞いてもただ死にました・・・。一才のピチピチの犬が一週間で突然死なんてほとんど考えられない。いったいこの人は何をやったんだろうと私は怖くなりました。

邪険にされた犬が自分で死を選んだなんて事はないでしょう。動物の本能で生きよう生きようとしているはず。

でも、その親は子供に何て説明したんでしょうね。「あんたが面倒みないから死んだのよ。」だったら怖いです。

本当に怖いです。

多分不幸な死に方をした犬に黙祷をささげたいと思います。

黙祷・・・・。

 

其の三  ブランドに目がくらむ。

奥さんが亡くなり、奥さんにしか懐いていない猫を処分したいというご主人がきました。その猫はおとなしく血統書もついている猫だったので、とりあえずうちで預かり、次の飼主を探すことになりました。

おっとりした性格な猫はこれなら次の飼主もすぐ見つかるだろうと思っていると、預かって数日後、奥さんの友人と名乗る人が猫を引き取りたいとやってきました。話を聞くと、家に一匹猫がいるとの事なので、「家にいる猫と折り合いが悪くなったらこの子は次のもらい先があるので無理をせず返してくださいね。」と念をおして猫を渡しました。

さらに数日後。

保健所から連絡がありました。

「そちら(うちの病院)が絡んでいる様だけど、どうなってるの?猫が保健所に持ち込まれたわよ。」と。(院長の知り合いだったらしくお叱りの電話があった)

「アテナちゃんは、飼えなかったら病院に戻すように言ってあるんだけどな。」と院長に言うと

「捨てられたのは、最初から家にいた雑種の方だ。」

との事。

その亡くなった奥さんの友人はいままで家にいた雑種猫と血統書つきのスコッティと天秤にかけて、血統書付きの猫を選んだという訳です。何も今までいた子を性格が悪くなったといって殺すことは無いと思うのですが、どうしてもブランド猫が欲しかったのでしょう。浅ましい事です。

その後、どうなったかは知らないが、保健所から「飼主の説得ができて猫を迎えに来た。」という話もききません。

欲に目がくらんだご主人に殺されてしまったであろう猫ちゃんのご冥福をお祈りします。

 

とりあえず三話、どうでしたか?

怖いでしょう?

もっと怖いのはこの話の共通点は問題を起こしたのはすべて女性。

女って怖いですね。おばさんになればなるほど内面が夜叉になっていく人もいるようですね。

男性の皆さん、時には奥さんを大事にしないとこんな風に、捨てられてしまうかも知れませんよ。ふふふっ。

この続きはまた。