注射が必要な理由
「今日は、注射しておきましょうね。」と言われましたとします。
どのような場合に注射すると思いますか?
答1 ●薬をできるだけ早く確実に患部や組織へ届けたい場合。
静脈注射の場合 静脈→心臓→全身へ
皮下注射(点滴)・筋肉注射の場合 皮下組織、筋肉→静脈→心臓→全身
と、薬が回ります。
答2●経口投与ができない場合
吐き気がある場合、お薬を与えても吐き出してしまいますよね。こういう時には注射で薬を入れるしかありません。診察時に食欲がないという訴えで来られる方も同様です。薬は食事に混ぜますから食欲がない=薬が食べられないになります。
答3●薬を確実に投与する必要がある場合。
薬を飲ませたつもりでもあとで吐き出されていたりして飲んでいない事もあるためです。
答4●脱水症状を起こしていたり、体内の電解質のバランスが崩れいてる場合。
皮下点滴・皮下注射より静脈注射の方がダイレクトに効きます。ですから、状態が悪ければ細いカテーテルを静脈に留置して入院しながら点滴をしますというのはこういう事ですね。
答5●経口では投与できない薬剤を投与する場合
ワクチンとか・・・。
注射・点滴をした後、「明日もまた来てくださいね。」と言われた場合
答2、答4あたりが該当するのではないかと思われます。
決して来院回数を増やしてお金もうけしようとは思って言っているのではありません。(ショックなことに過去にそう言った人もいて・・・シクシク)
ちゃんとした理由があるのです。
翌日、食欲がある、薬が飲めそうだ、吐かなかった等と症状の改善がみられればお薬を出して様子をみましょうという事になりますよ。
病気によっては点滴が一番の薬で定期的に通ったほうが良いとか、先生からお話があると思います。
おまけ・・・薬が出ない理由
次は薬が出なかった場合についてです。