あなたの大事な犬ちゃん・猫ちゃんが迷子になったら
もし、大事なコンパニオンアニマルがいなくなったら何をしたらいいと思いますか?「張り紙、広告、」色々な声が聞こえてきます。私だったらという方法をお教えします。
かかりつけの動物病院に連絡する
大抵の病院の先生は福井県獣医師会という会に所属しています。(もちろん、入っていない先生もいますが。)獣医師会のお仕事の一つに動物愛護というのがあります。具体的に何をするのかというと、犬猫の里親や迷子探しのお手伝いをします。情報を各病院にFAXで流すのです。これは情報が入り次第毎日FAXが流れて更新されます。
張り紙をする
上記の迷子探しのネットワークではFAXなので写真は真っ黒になってしまいます。近くの動物病院には写真入の張り紙を貼らせてもらうと良いでしょう。大抵の病院は拒否しません。うちも、もちろん患者さんでなくてもお手伝いします。(見つかったら張り紙は回収しましょう。)
地域のスーパーなど人の集まるところにも張り紙をお願いしてみましょう。
担当の人にお願いすると大抵は貼ってもらえます。(こちらも見つかったら一言お礼と張り紙の回収を忘れないでください。)
勝手に電柱とか貼れないので公の場所できちんと手順を踏んでお願いしましょう。
公共機関にとどける
まずは、警察。犬を保護した中には警察にまず届ける人もいます。日本において動物は物ですから、物を拾ったら警察に届ける、ですね。
各地域の保健所。犬を飼ったら保険所に届けるというくらい、セットになっています。鑑札等がついていた場合、調べてもらう事ができます。
市役所系の遺体を回収する機関。不幸にして、事故で死んでしまった場合、該当する遺体を回収していないか聞く。
情報誌にのせる
締め切りに間に合えばすぐ掲載されますが、時間がかかるのでこちらの優先順位は最後でしょうか。ただ、たくさんの人に見てもらえます。
後はまた思いついたら追記します。
日ごろやっておく事
首輪とか手がかりになる物を身につけさせる。
首輪にネームタグとか、犬だったら首輪に狂犬病注射済票をつけておくとか。首輪に住所名前を書いておくとか。等。(ここで注意、建前として犬の鑑札をつけておきましょうと言われますが、鑑札は一生に一枚しか発行されない大事なものです。毎年発行される済票の方をつけてた方がいいでしょう。)
迷子にならないよう気をつける
繋いであるリード等が痛んでいないか、時々チェックをいれてください。首輪が抜けるほど緩んでいないかも見てください。犬はつないで飼う事になっています。夜は放し飼いとか、独りで散歩はもっての他です。
猫はできれば、室内飼いにする。室内飼いの場合は戸締り等逃走ルートがないかチェックをする。
面白事例紹介
好物は焼きのり
入院する事になったチンチラ(猫)の処置をしていた時の事です。長い毛にうもれた首輪を見つけ「あら、チンチラちゃんにしてはちゃちな市販の蚤とり首輪をしているのね。ほとんど効かないって教えてあげなくちゃ。」と思いこの首輪かしらとをよく見ると『好物は 焼きのり』と書いてありました。「はぁっ?」と思いその文字を読んでいくと 名前 住所 電話番号‥等その猫に関するデータが首輪一周分、書き込まれていました。
迷子になって、保護されてもすぐに好物が与えられるようにとの親心でしょうか。市販のプラスチックの様な首輪の新たな使い道を知ってしまった一件でした。でも、この方法は長毛種だからできる事で、普通の短毛種で書き込みだらけの首輪をするのは勇気がいるかと思います。うちの猫だったらちょっとかっこ悪いし、恥ずかしいです。でも、いい方法ですね。
チワワはるばる
先日、うちの患者さんが道をふらふらしていて交通渋滞をひきおこしていたチワワを保護しました。
首輪無しで何の手がかりもなかったので、とりあえず獣医師会の迷子のネットワークにのせました。警察・保健所にも電話をかけましたが、二日たっても飼主がみつかりません。三日目ようやく他の動物病院から迷子ネットの犬に該当しそうな飼主が来ているとの事で、連絡を取った所、間違いないと判明。なんと、そのチワワは、約一キロ先の鯖江市から迷ってきた様子。
確かに、警察とかは福井しか問い合わせをしませんでした。隣接する市町村が近い場合両方に聞かないといけないんだなぁと思った出来事でした。
生後一年未満なのでそんなに歩かないだろうという、私たちの油断もありましたかしらね。