犬を飼うには
犬を飼うには飼い主さんの時間とお金が必要不可欠です。「念願の犬を飼いました。」という方、これからがスタートです。院長はよく言います。「猫のほうが飼うのが楽だ。」と。そのとおりです。私も自分の子供と犬と両方持ってみて初めてわかりました。両者とも私の時間とお金を食べて成長しているのです。(そしてこんな子に育てたかったという希望も次々ぶち壊して・・・笑)
犬は毎朝毎晩散歩が必要です。猫は必要ありません。犬は月に2回程シャンプーが必要です。猫は必要ありません。犬は群れで生活する生き物の末裔なので誰がリーダーか教えるしつけが必要です。猫は個人で狩をする末裔なので個人行動です。しつけもできません。犬は飼い主との適度なスキンシップが必要です。猫は自分がスキンシップが欲しい時だけ自分でよってきます。こんな具合なので私は遠出の旅行ができませんし、一日出かける場合も夕方の散歩の時間とかが気になってしまいます。
犬は狂犬病のワクチンが義務付けられ市町村に登録が必要です。猫はそういうのはありません。犬の病気の予防の混合ワクチンは当院では7種混合ワクチン7875円分お金がが必要です。猫は3種混合なので4200円ですみます。(税別)ノミの予防ですが、体重15キロくらいの犬ですと4000円の4箱年間必要です。猫は大きくても8キロくらいですので3300円の4箱です。一番大きいのはフィラリアの予防薬です。15キロの犬ですと1800円の7ヶ月分必要です。猫は予防をすることもありますが宿主になりにくいのでうちでは積極的に予防をすすめていません。
犬を飼うには病院に犬 約35,000円 /年間 支払お金は最低これだけはかかるのです。病気になればまた別途お金がかかります。猫だと 約16,000円 /年間です。
後、毎日の食費、リード代、ゲージ代、いろいろかかります。犬を飼うということは犬との生活のスタートです。ゴールは十数年後。あなたはこれだけの時間(手間隙)とお金とを新しく飼う子に分け与えてあげれますか?
最近面倒を見てもらえずひどい状態の子を見てしまったのでついこんなことを書いてみました。
子育てと犬を飼うことの相似点
はっきりいって
子供も犬も親の夢と希望を食いつぶして大きくなる
でしょうか。
娘が生まれたとき、かわいらしく髪を結ったり、リボンをつけたりおそろいの髪形しちゃったり〜とか思っていましたが生まれてきたのは頭を触られるのをいやがる娘。髪を結ぶなんてもっての他、ピン一つもいやがるので髪型はたいていボブカット。確かに幼稚園で何かしたり帽子をかぶったりするには短いほうが楽ですけれどね。
仔犬を飼ったときアジリティーをしたりするようなアクティブティーな子にしようと思っていてもなかなかしつけ教室に通えなくて、またしつけをする根気が無くて普通の犬になってしまったり。スリムな患者さんの見本になるような犬にしようと思っていても、いつの間にか食餌がr/d(ダイエット用)になっていたり。
親の第一希望が第二希望になり第三希望になり妥協妥協の毎日です。でも娘も犬も他には変えられないいいキャラクターのもち主で私の宝物です。