私の好きな人・嫌いな人       枕草子風 

隠し部屋へようこそだぴょーん

 

院長の好きな人、自分の飼っている動物の管理がしっかりできているひと。

これから狂犬病の集合注射の仕事が入るが、犬がきちんと持てない人、さわれない人は困ってしまう。

自分がよろけて、注射が失敗したくせに「去年の先生はもっと上手だったわ。」と捨て台詞をはく奴、そして去年もここの担当だったと気づいたときには、ふざけるなといいたくなる。こんなひと嫌い。

好きな人、こちらの説明を理解し、治療に協力的な人。わからない事は質問し、家族で取り組んでいこうとする人。

嫌いな人、何回も同じ事を説明しても、とんちんかんな質問が返ってくる人。家族の協力がなくて、処方食等での治療が進まない人。

自分勝手に診断をつけてしまう人。いくらこちらが説明しても、自分の考えに凝り固まってしまっている人。自分で診断をつけて、こちらの話を聞かないのでは病院へ来る必要ないんじゃないの<と思ってしまう。こんな人嫌い。

好きな人、来院の際、何回吐いたとか細かくメモを持ってきてくれる人。症状をきちんと把握している人。

嫌いな人、代理で連れてきました。生年月日もわかりませんと言う人。テレパスじゃないんだから、分かる訳ないじゃない。

好きな人、用がなくても時々メールとかをくれる人。笑わせてくれる人。趣味が合う人。

嫌いな人、「明日も再診ね。」のはずが、音信不通な人。それでいて、悪化して連れてくる人。

好きな人、時間外の電話も気をつかってくれる人。「恐れ入りますが・・・」「夜分すいません・・・」の一言でも印象が違うものである。

嫌いな人、「避妊のお金いくらですか」って時間外にかける内容かとくだらないことで夜中電話をする人。今、金額を知らなかったら死んでしまうんかい、と言いたい。

折り返し電話をしても「あぁ、誰か電話していたみたいね。」と訳のわからない返事をする人。電話をしていらなかったですか・・・。

また、苗字だけを言って電話番号も入っておらず、連絡不能のくせに、「見てくれんのか。」と苦情のメッセージを吹き込む人。そんな人に限って超平凡な苗字だったりする。

好きな犬、フレンドリーで躾しつけができている犬。こういう子だと長期入院、預かりも楽しい。また、治療もはかどる。猫も同じ。

嫌いな犬、さわらせない犬。人の手を怖がり、牙をむく。こういう子だと入院治療もはかどらない。症状によっては毎回鎮静をかける訳にはいかないので治療不能となる。無駄吠え等もきちんとしつけをすべきである。

猫もだいたい同じ。でも猫はしつけは不可能なので持って生まれた性質で治療がはかどり長生きするかが決まってしまい、酷なきがする。

好きな猫、何でも食べる猫。犬も同じ。

嫌いな猫、食餌がかたよっていている猫。缶詰が嫌いだと、投薬が難しいし、ドライフードを食べない子では、処方食が必要なとき困る。処方食はたいていドライフードである。犬も同じ。

好きな人、入院治療中のお見舞いに家族で来る人。実にほほえましく、大事にされているのだとわかる。

嫌いな人、家族で来ても、それぞれバラバラに来て、それぞれが獣医師の説明を求める人たち。「今日でこの説明三回目ですよ。」といわれたらかなり頭に来ている証拠である。

バラバラできて、そのつど来た人に説明をしたのだが、会計時に「私はレントゲンの説明は聞かなかったから。」といってお金を払わない人がかつていたが、親に説明したんじゃ、ふざけんなという内容の台詞を丁寧な言葉で言った事がある。

見舞いにも来ない人はもっと最悪である。

好きな人、お金の払いが良い人。多頭飼いでけっこうな金額になって申し訳ないわねと言うと、沢山飼っているんだからあたりまえと言って下さっている人。

嫌いな人、料金を踏み倒そうとする人。値切る人。滞納する人。きちんと手続きをしてくだされば分割支払いも可であるにもかかわらず、催促しても逃げ回る人。もちろんねそれなりの制裁はさせていただきました。

過去に「お前の所は商売やなんだから集金に来るのが当然だ。」という自営業者がいました。馬鹿かお前、医者にかかっても集金に来いと言うのか、動物病院をなめるんじゃないと言うような内容を丁寧語で申し上げた事があります。

後日談。集金に行くと家の周囲は猫の糞尿の匂いが立ちこめ、調理台には、ちぎったちくわの残りが・・・。こんな所で作ったお菓子は焼き菓子でも気持ち悪くて食べれないと思いました。駅前の店もたいした事ありませんが、こんな所不衛生なところでの菓子製造は保健所的にもオッケーがでているのでしょうか。ぎ・も・ん。

好きな人、治療の結果が思わしくなく、自宅療養という形で最期を迎えた時にでも、電話一本でも連絡をくれる人。老衰などは治癒するというものではないので、こういうケースが多い。二人三脚で治療をしていたのに何の連絡も無いと、多分亡くなったのだと解かっていても疎外感がある。

番外 変な人。きちんと納棺してお帰しするのだが、後で棺桶だけ返しに来る人。夜のうちに玄関先に棺桶をおかれてびびってしまった事がある。その人は死後数日して、口の中のつめものを取って欲しいと連絡があった。一週間前の遺体をさわるのはいくらなんでもゴメンなので丁重にお断りした。胃の内容物等の逆流をふせぎ、きれいな遺体でお帰しするための処置を解かってもらうのにかなり時間がかかってしまった。

 

 

 

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