ツ グ ミ 全長 24cm スズメ目ツグミ科


 福井県の鳥「ツグミ」です。シベリアで子育てし、秋になると冬を越すために福井に渡ってくる冬鳥です。

 春が近づくと、シベリアに帰る準備でしょうか、河原とか、庭先で地上をチョコチョコ歩いて、虫などを採食しているツグミを良く見ます。歩いている途中に立ちどまり胸を張る姿はなかなか凛々しいです。

 ツグミには悲しい歴史があります。ツグミは保護鳥として保護されているのに、かすみ網という禁止されている猟具で違法に捕獲され食用とされてきました。福井県の初代の県鳥である「コウノトリ」が福井県から姿を消し、新しい県鳥を県民からの応募により決めることになり、違法に捕獲されてきたツグミを県鳥にすることで、違法な捕獲を止めさせようとの願いからツグミもアオサギ、ヤマドリ、コチドリ、ケリとともに県鳥の候補になりました。そして、応募の結果、応募総数の43%の3058票を獲得し、ツグミが福井県の鳥になったのです。福井県民の違法な捕獲を止めさせよう、野鳥を保護しようとの願いが福井県の鳥「ツグミ」に込められています。

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ツグミ
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