トスカーナ ドライブ 02年9月 前回に続いて、今度もサイクリングをしたかったのだが、一緒に行く連れ合いに一蹴され断念。 やむなくレンタカーでドライブすることにした。 ローマ空港のオフィスでフィアット・プントを借りる。5速マニュアル車だ。 駐車場出口で早くもトラブル。ゲートを間違えて、バックしようとしたのだが、バックギアがどうしても入らない。 何度もやっているうちについにミッションがすっぽ抜けてしまった。 オフィスに歩いて戻り車を交換してもらう。プントのバックギアはシフトノブのリングを持ち上げないと入らないようになっている。そうだったのか。もっと早く言ってくれ。 車を交換した後8時頃出発。ローマの環状線を経由して順調にハイウェイA1に乗り、一路トスカーナへGO。 ハイウェイは最高速が130km。慣れない右側通行で緊張する。 11時頃には最初の目的地であるトスカーナ州南部の町Montepulcianoに到着。途中で一度道を間違え時間ロスしてしまった。 小高い丘の上にある小さなこの町はワインで有名。ワインの試飲ができるエノテカが並んでいる。 途中、ルパン三世で有名なフィアット500のイベントに出くわした。パトカーを先頭にして自慢の車が爆音を立てて次々と走り抜けていく。壮観。 今回最初の食事はやはり生ハム。これにパスタ、ワインを摂る。 この町に泊まりたかったのだが、ネットでは適当な宿が見つからなかった。 昼食後町を散策し、今日の宿泊地Pacianoへ向かう。 またしても道を間違ってしまったが、そのおかげで祭に出くわす。 こうしたハプニングも楽しい。 Pacianoはウンブリア州の西はずれにあり、トスカーナ州との境にある小さな村だ。 小さな村全体が城壁に囲まれている。 2日目はウンブリア州から再びトスカーナ州に戻る。 途中トラズィメーノ湖に立ち寄り、目的地Cortonaへ向かう。 この町は山の斜面に造られている。道路の勾配もきつく慣れないマニュアル車では運転が大変だ。 中心部は観光客も多く結構にぎやかだが、脇道に入ると静かなたたずまいを見せてくれる。 3日目はキャンティ地方を通ってフィレンツェへ。 コンパスと地図を頼りに、適当に走ったところ、自動車道S226に乗ることができた。 途中S226を降りて、Brolioの城へ。城からの眺めはすばらしい。 城からCastellina in Chantiの町へ。 こぎれいに整備された町には長期滞在の観光客らしき人達が食料を仕入れにきている。 昼食時となったのでレストランを探すが、適当なところがない。 やむなく出発すると途中で感じの良いレストランが見つかった。 コースを頼んだところ、次々と料理が出てくる。 天気も良く、屋外での美味しい食事は最高の気分。 これは前菜。 デザートも2皿きた。 この店の名はAlbergaccio di Castellina。 帰ってから調べるとミシュランの星なしだった。 2人で102ユーロ(約12,200円、ハーフボトルのワイン込み) 昼食をゆっくりしすぎたため、この後の観光予定は切り上げ一路フィレンツェへ。 フィレンツェまではゆうゆうたどり着けたのだが、フィレンツェ市内が難物だった。 狭い道路に一方通行。交通量も多い。市内に入ってから宿にたどり着くのに2時間以上もかかってしまった。 レンタカー代は3日で272ユーロ(約32,400円)ガソリン込み。 教訓1:レンタカーのマニュアル車はバックギアの入れ方を確認すべし。 教訓2:できればオートマチック車の方が運転が楽。 教訓3:ミシュランのサイトはドライブ情報の宝庫。所要時間を計算してくれ、地図もプリントできる。 教訓4:コンパスは必携。これがないと途方にくれることに。 (カーナビがあれば完璧。) 教訓5:イタリア人は田舎道でもがんがん飛ばす。気をつけよう。 教訓6:フィレンツェ市内を車で移動するのは百害あって一利なし。 |