ビルマ・イラワジ川定期船の旅

95年末



 ビルマ中北部の古都マンダレーからパガンまでのクルーズは最大のハイライトだ。
 エジプトで言えばナイル川クルーズ、タイだったらアユタヤ川クルーズ。

 ビルマに行ってこれをはずすと後悔する。最近は豪華高速船が就航しツアー客やお金持ちに人気だそうだが、当然にもローカル定期船の方をお勧めする。

 資料を紛失してしまったので、細かいことはカットするがこの定期船は週2回ほど2つの町を往復している。

 デッキ席がツーリスト用でデッキチェアーが用意されているのだが、数に限りがありチケットを先に買った者勝ち。
 私はちょっとの差で取り損ねてしまったが、それでもふつうの椅子には座れるからご安心。
 デッキチェアーの席をもらいたかったら、マンダレーに着いたら直ちに予約オフィスに走ること。





 このクルーズは早朝夜明け前に出発してとっぷりと日が沈んだ後にパガンに到着する14時間以上の旅でイラワジ川流域の景観をゆったりした時間の中で楽しむことができ、乗客同士の交流も思いで深いものとなるだろう。

 私が行った年末頃は乾期で天気は良いのだが思いの外涼しい。
 特に船の上は風もあり冷え込むので薄いセーターにできればウィンドブレーカーがあった方がよい。

 朝もやのイラワジ川に沿って次々と現れるパゴダは幻想的で美しい。





 途中停泊する村々では庶民の物資を積みおろし、のどかな生活風景をかいま見ることができる。






 この船には軽食やおみやげ売りのために、おばあさんから美人のお姉さんまでいろんな売り子が乗り込んできていて、半日ぐらいは攻勢をかけられる。

 そのうちに、彼女たちもする事が無くなってきてツーリスト達を相手にひまつぶしするようになる。彼女達の相手になってお互いの暇をつぶし合うのも非常に楽しい。皆まだまだ純朴な感じだった。

 目立って美人で人気者だった彼女。バナナをくれてお礼に日本のキャンディーをあげた。インド系の血が入っているのだろうかほかの売り子とは全然違う顔立ちだった。





 夕焼けも美しい。みんな写真を撮りまくっていた。





 さて、パガンに到着してからの問題点がある。船着き場近くの宿はどこも満室で空いていない。乗り合い牛車もふっかけてくる。

 遠いが町の方に向かって探した方が時間をロスしなくていいと思う。
 あと、船の中にも宿の客引きが乗り込んきて、ツーリストに声をかけてくる。1泊目は割り切ってそれにするのもいいかもね。

 
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