「JKMC活動の解散」と共に「CICの解禁」と言う言葉・・・
すると、どっと集まる会員たち・・・。


とにかく何が何だかわからない。まだ会則読んでないしなぁ・・・。
でも、この新鮮さが逆に良かったりする・・・。








第3話:CIC(前編)
仁木 友信= 御影 真由=



「あ・・・あの・・・・・・」

僕は急に集まってきた、みんなの前で何を言って良いのかも分からず・・・

「一体・・・なんなんですか?」



あ・・・・・・今の変な言い方だったような・・・。



「へ?・・何って・・・仁木君今日初めて入ってきたんだよね?
 だったら、まだどこのCICにも加入してないんでしょ?
 仁木君うまいから絶対ここ『歌唱力向上委員会』に入るべきだよ!」

「イヤイヤ、歌唱力はもう十分だって、ここでもう一つ足りない技術力をつけるために
 うちの『技士養成所』に入った方が絶対良いって!」

「な〜に言ってんの、歌の方はもう十分じゃないの。やっぱ麻雀でしょ麻雀!」


「???・・・???」



ま・・・ますます分からん・・・。





「ふぅ〜・・・全く何やってんだか・・・。ほらほら仁木君びっくりしてるじゃない、
  仁木君はまだ会のことわかんないんだから。」


すると・・・みんな「はっ」として。


「あ・・・そうか、特待生だもんね。まだ見てないか・・・。」



・・・何を?



「そういえば、私たちまだ自己紹介もしてないじゃない・・・ごめんね、いきなりこんな・・」

「い・・いえ!・・別にそんな・・・。」

「それじゃあ・・これから一つずつCICについて見てもらいつつ、そこで自己紹介もする!
  これでどこに入りたいか決めてもらう! これで文句ある人!」



異議な〜し。



「それじゃあ、私が一つずつ紹介していくね。・・・とその前に、私の自己紹介から・・・
  カラオケでちょっと話したよね。私、御影『御影真由』って言います。
  CICは・・・・まぁ後で教えたげる。あ・・・そういえばCICって分かる?」



全然分かりません。



「そうだよね・・・・・・・CICって言うのは・・・元訳は『サークルインサークル』
  なんだけど・・・どう言う意味だと思う?」

「サークルイン・・・?サークルの中のサークル? どう言う事?」

「分かりやすく言えば『会内サークル』、つまりJKMC会の中にあるサークルの事。」


は〜・・・なるほど、会の中にさらに別々の活動があるのか・・・。


「それぞれの活動は、JKMCの個々の能力に基づいたものから、全然関係なさそうなものまで
  色々ある、一応内には5つあるけどね。どれもこれも楽しいよ。」


個々の能力? そういえば、アドバイスにいろんな事が書いてあったな・・・。


「能力って・・・『歌い手』とか『使い手』とか言うやつの事?」

「あ・・・そうか、まだ何も知らないんだよね・・・。神楽坂さんから聞いてない?」

「そういえば・・・『AN』とか『マスターオブマスターズ』とか言ってたなぁ・・・。」


あれ・・・なんかちょっとびっくりした顔してるけど・・・。


ま・・・マスターオブマスターズ・・・・神楽さん・・・・いきなり何を教えてんの・・・。
  ま・・・まぁそう言うのもあるけど・・仁木さん?『JKMC』の活動目的分かってるよね? 」



・・・・・・・・・・・・・・何だっけ?・・・・・・・・・・・・


「・・・・・・・・・・・・・・・・あああああ!!そうそう!!『極める事』だったっけ?」

「・・めちゃめちゃ考えてる・・・・・・まぁそう言う事、人それぞれに考えてる極める事ね。
  簡単に言えばその目的のために必要な能力の事よ、ちなみに『歌い手』と『使い手』は
  その目的のより具体的なもの、つまり『AN』(異名)ね。 あ・・・わかんないか。」


そういえば、入る前に色々と言ってくれたっけ・・・。(詳しくは第二部の最終話)


「詳しい事は『いしずえ』呼んでね。読んでみると結構面白いと思うよ。
  あ、そうそう後で部室案内してあげるから。それじゃあ、CIC見に行こうか!」





僕らは、早速一つ一つの団体を見て回ることにした。






「まずはここ『歌唱力向上同好会』で〜す!」
「やぁ、いらっしゃい、ゆっくりしてってよ・・・って、そうも言ってられないか?
 ここの説明すればいいんね・・・・ええと・・・・・・ここでは主に『歌唱力の向上』を
 目的に活動を行っています・・・・って、名前のままだけどね。」

「今日は・・・『会長』いないね。」
「ええ・・・今日は来れないって言ってました。それにしても仁木さん・・・
 仁木さんて本当にうまいですね。初参加でこんなにうまいなんて・・・もしかしたら・・・
 『会長』に次ぐ『才能』の持ち主かも・・・。」


そんなにほめ殺しされちまうと、てれるなぁ・・・。

「あ・・・ありがとうございます。会長って・・・ここのサークルの会長のことですか?」
「そう、その人は最近入った人なんやけど・・・もう・・・・・・すっっごいうまいよ!
 先輩たちも『今年はすごいのが入ってきた』ってみんな言ってるし・・・・。
 そのせいで入会半年目でもうここの『会長』に任命・・・・凄い人だよ。
 あって損はないと思う、まぁここにいたらいつか会えるけど・・・。」

「でも、ここのメンバーだって「歌唱力」に関しては相当なレベルだよ。『会長』は凄すぎるけど、
  この彼もまぁまぁだし・・・・・・他に例えば・・・・・・・あの娘! 」


一人の女性を指差した。
あ・・・もしかしてあの人は朝に会った・・・・。


「『ちなみ』〜こっちこっち。」
「えっ? あ・・・・今いきます〜!」


どうやら間違いなさそうだ・・・。


「ほら、自己紹介!」
「ぇえっ? いきなりそんなこと言われても・・・・ええっと・・・・あ・・・あの・・・
 歌・・・お上手ですね。私、びっくりしてしまいました。朝にもお会いしましたよね?」

「え・・・ええ、確か・・・倉本さん?」

「はい、これからもよろしくお願いします。CICはもう決められましたか?」

「い・・いや・・まだこれから見学するところだから・・・・。」


う〜ん・・・・なんかポワ〜ンとした感じがするな・・・でも、悪くない・・・可愛いし。



「じゃあ、次行ってみようか。」


『歌唱力』を後にして次のCICに向かう。






「ねぇ・・・。」
「ん?」
「『ちなみ』って可愛いでしょ」

なっ!・・・い・・・いきなり何を・・・・。
「えっ!?・・・・あ・・あ・・その・・・・・・うん・・・そうだね・・」

「彼女ねェ・・・お嬢様だよ。」
「えっ?・・・そうなの?」
これはちょっと意外かも・・・確かにおしとやか系ではあったが・・・。

「昔はね・・・もっとお嬢様っぽかったんだけどね、気品高くて、丈の長いスカートはいて
  話し方も今よりもっと凄かったんだから。今では大分あかぬけたけど・・・。」

「へぇ〜・・・。」
「・・・・・・ライバル多いよ。」
「えっ?・・・・い・・いや・・僕はまだそんな・・・・・・。」

すると御影さん・・・クスクスと笑い出して・・・。

「仁木君って本当素直だよね〜。見習いたいな。」
「・・ちょ・・ちょっ・・ちょっと!・・・・からかってるんですか?」
「・・・・あ・・着いた着いた、ここが『技士養成所』で〜す。」




・・・なんか、はぐらかされたような気がする。




「あ・・・来た来た。どうも、よく来てくれたね。
 あ・・俺『栗畑』、ここ『技士養成所』の会長っす。よろしく。
 ここはねえ・・・特に『技術力』を向上させるための活動がメインで、
 『可能なSAの研究と練習』とか『3要素の練習』とかしてます。」


・・・・・・また、分けのわからない単語が出てきたぞ・・・・。


「・・・栗畑さん・・・仁木君まだ何も知らないんだから・・・。」
「へ?・・・ああ、そうか入ったばかりでまだ読んでないのか、
 SAって言うのは『付属能力』の事・・・つまりは・・・・」
「あ!・・・・ああ・・・もういいです。今度自分で勉強しますんで。」




なんか・・・大分難しそうなんだけど・・・・。やばいな・・・・





「あら!? 御影さん? こんな所で何してるの?」

なんだ?  いきなり奥から女性が現れた。

「あら・・・『美佐』ちゃん・・・今日はこっちなんだ・・・。」
「ええ、また一つ新しい『裏技』覚えようと思って、大分いい感じよ。
 ん・・・あら?誰かと思ったら新人さんね。」

・・・・なんか、えらく高慢な感じが・・・。

「あ・・・はい、ちょっと見学に来ました。」
「ああそう・・・・・あなた結構うまいじゃない、ここ入りなさいよ。
 ここならあなたの足りないものを補えるよ。
 あ・・・何が足りないか、自分でわかってるかしら?」
「えっ・・・・・・・・。」

「『美佐』ちゃん!! 仁木君に失礼でしょ!」

「あら・・・ごめんなさい。あ・・・そういえば自己紹介がまだだったわね。
 私、『小杉美佐子』って言います。『歌唱力』の方にも顔出してるんでよろしく。」
「は・・・・はぁ・・・・。」


な・・・なんか・・・『倉本』さんとは対称的だな・・・・。


「もぅ!! じゃあ次行きましょ!」





御影さんちょっと怒ってるみたい・・・。ズンズン前に歩いてってしまった。
急いで後を追う・・・。



「ちょ・・・ちょっと待ってよ・・・。」
「あ・・・ご・・ごめんなさい・・・。ちょっとイライラしちゃった・・・。」



こんな質問・・・いいのかな・・・・。


「・・・・小杉さんの事・・・嫌いなの?」
「えっ?・・・・ううん、別に嫌いって分けじゃないよ・・・。
  あの娘ね・・・凄く一生懸命な人なのよ、実力をつけるために必死になってるの。
  『負けたくない』って気持ちが人一倍強いから、あんな口調になっちゃうのよね。
  わかってるんだけど・・・・・でもたまにそういうの許せない事ってあるじゃない?」

・・・やっぱり一般の団体だからかな・・・・色々な人がいるなぁ・・・・。



「さぁついたよ、ここが『何でも歌おうの会』で〜す・・・恥ずかっし〜・・・」
「何でも歌う・・? ああなるほど『レパートリー増強』のサークル?」


すると部屋から一人青年が現れた。

「あらららら・・・僕が説明する前に当てられちゃったか・・・。よく来たね仁木君。
 自己紹介するのかな・・・僕の名前は『観平続』ここの会長やってます。
 他にも『歌唱』と後は・・・・・『こいつ』んとこに所属してるから。」

『こいつ』って・・・・御影さん? 何?この娘もどこかの会長なの?

「それは、後で教えてあげる。観平君は凄いよ〜!なにしろ能力は全部高いし、
  このJKMC一番の『理論派』だしね〜。」
「今回君がやった『あれ』、早速明日にでも理論として書いとくよ。『雑記帳』見てね。」


雑記帳?そう言うのもあるのか・・・。


「部室においてある物だから、後で見せたげるね。」





「あ・・そうだ・・・仁木君ちょっと・・・。御影〜ちょっと仁木君借りるよ〜。「ちょっと・・・先急いでるんだけど・・・・まぁいいわ、でも強引な勧誘は駄目よ!」

そう言うと、観平さんが僕の手を引いて部屋の奥へ・・・・・。



「あ・・・あの・・・どうしたんですか・・・?」

観平さんは答えない・・・何も言わずにどんどん人のいない所に連れてかれる・・・。






やがて、二人だけの空間に・・・・。



「仁木君。」


・・・・・は・・・・はい・・・・・。










「君は・・・・・・あの『仁木』の弟なんだろう?」







・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・





・・・・っげ!! い・・・いきなり!! ばれてる・・・・。



「黙ってるって事は・・・やっぱりそうなのか・・・・。」
「ど・・・どうして・・・。」

「君のその歌唱力と技術力は一般的なレベルではない。確かにそう言う人はたくさんいる。
 しかし君のは違う・・・明らかにJKMC特有の感覚があった。それは『JKMCの上級者』
 に教えられたと言う事。それに君の名前、歌い方、全てをトータルすれば・・・・。」


こ・・・この人・・・・何て観察眼だ・・・・・。


「どうしてその事を黙ってるのかは分からないけど、神楽坂さんが君を『特別』に入会させた
 所を見ると・・・・これは神楽坂さんの意思によるものだろう? 違う?
 3年前突如いなくなり、伝説と化した美少女。『仁木麗華』 その弟ともなれば・・・
 確かに大変な騒動になるかも知れない、今は黙ってるのも手かもしれないな・・・。
 でも・・・これはいずればれる事、イヤばらさなきゃ行けないんだ。
 だったら何も今隠す事は無い・・・・でもそれは神楽坂さんも分かってる事・・・・。
 何故だ・・・・?何故隠す必要がある・・・・・・・?
 神楽坂さんは3年前『彼女は北陸を離れる』と言った。まさか・・・・・・・・・・・・。」


な・・・なんか一人で考え出したぞ・・・・・
でも・・・そこまで分かってるのか・・・・・


「それともう一つ。君はおそらく『姉の意志を継いで』ここに入会してきたんだろう?
 神楽坂さんに彼女の事を色々と聞いたと思うが・・・・・・。あの娘は凄かった・・・。
 正に『劇的才能』だったよ。全てにおいてね・・・。言っておくが・・・
 彼女を意志を継ぐ事は並大抵な事じゃないよ。今の君にそれが出来るかな?」
 

そ・・・そんな・・・


でも・・・僕は!!


「まぁ・・・頑張るんだね。僕は努力するやつにしか力を貸さないから・・・・。」
 
 



僕ら二人は部屋を出た。僕はちょっと呆然としていたが、でもそんな事言ってられない。






「あ・・・そうそう、『御影』の事なんだけど・・・・・仁木君、あいつの事どう思った?」
「へっ?どうと言われても・・・」
「ん・・?お前・・・気がつかないのか・・・? 今日歌ってたの見た?」


あ・・・・そう言えば・・・・見てなかったな・・・・。


「あの・・・『御影』さんが何か?」
「いや・・・今、気がつかないならそれでもいいんだ・・・・いずれ気づくさ・・・。」



なんとも意味深なセリフを残して・・・・観平さんはまた部屋の中のほうに行ってしまった。





「仁〜木君!! 終わった!?」

明るい顔して御影さんがやってきた。なんか・・・あんな事言われるとちょっと意識しちゃうな。

「どうしたの? 私の顔に何かついてる?」

顔を見ても・・・ピンと来ない。一体観平さんは何を言いたかったんだろう・・・。






「それじゃあ次行ってみようか!!」



CICめぐりはまだまだ続く・・・・。


 
-to be continued-


 


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